今日も真夏日です。もう10日間も連続です。人間界は「 このあちいの どげえにか ならんかのう」と「うんざり」の毎日です。
そんな「うんざり」をよそに、我が家のちっぽけな庭では、清涼感たっぷりの可憐なサギソウがその清楚な姿を現して、一服の清涼剤となって私の眼だけでなく、心までにも涼しさをとどけてくれております。
皆さんにもその涼やかな美しさをお届けします
今日も真夏日です。もう10日間も連続です。人間界は「 このあちいの どげえにか ならんかのう」と「うんざり」の毎日です。
そんな「うんざり」をよそに、我が家のちっぽけな庭では、清涼感たっぷりの可憐なサギソウがその清楚な姿を現して、一服の清涼剤となって私の眼だけでなく、心までにも涼しさをとどけてくれております。
皆さんにもその涼やかな美しさをお届けします
私は、いま、80歳ですから、60年の時間が流れておりますが・・・・・・・・
20歳前後の時です。当時は、まだ、テレビも新幹線もなかった時代のお話です。
あの栃錦と若ノ花の無敗の横綱同士の優勝を懸けた千秋楽の大決戦の模様は、映画館に備えつけられていたテレビで見ました。その時、確か映画館(新作映画の上映館)の入場券は100円だったと思います。念のために、その時のデパートでのアルバイト料が一日170円では????
アルバイトと云えば、当時、私の大学の周りの百姓家が植えていた「い草の刈り取り」があり、それに参加する学生も沢山いました。そのアルバイト料は、一日の、4000円と、とても高額で、しかも、食事が一日6回もあります。私のような貧乏学生には触手は十分に動くアルバイトでした。しかし、よくよく聞いてみると、その労働が、朝の3時から夜の10時ごろまで、しかも、真夏の、あまりにも過酷過ぎる肉体労働です。体力にも自信のない私は、その高価な4000と云う数字には大いに魅力は感じたのですが、参加する勇気が出ませんでした。
まあ、その時、平均的な大学生のアルバイトと云えば、家庭教師でした。その額は1週間3回で1ヶ月2~4000円ぐらいが平均ではなかったかと思います。でも、中には、私の友人の一人にいたのですが、当時、ネオン花咲く大キャバレーでの「ボーイ}と呼ばれるアルバイトをして、夜の紳士の特殊な社会を覗けるのを、みんなから羨ましがらせた輩もいましたが、そんなのは例外で誰もがと云う訳には行きませんでした。どのくらいのお金を貰えたかは聞いてはいなかったのですが。
マア60年の前の、田舎の一貧乏大学生のアルバイトを書いてみました。平均の時給は平均「20~30円」ぐらいではなかったかと思われますが。
雄略が、下道臣「前津屋」一族を、物部の兵士「三十人」で滅ぼしますが、まだまだ、吉備には、天皇と肩を並べるような強大な勢力を持つ豪族がいたのです。
上道臣「田狭<タサ>」です。
当時、吉備の国は吉備の前、中、後の三国に分かれておりました。下道臣は吉備の中ツ国の大王だったと思われます。しかし、当時、吉備の前<サキ>ツ国の大王が「田狭」だったのです。まだこの時代、倭の国は、天皇と有力な北九州や吉備や但馬・出雲辺りの地方の大王との連合政権だったと考えられております。その根拠が、この田狭の事件です。
それを日本書紀には
”吉備上道臣田狭侍於殿側”
と、書かれてあります。<キビのカムツミチのオミ タサ オホトノのホトリニ ハムベリテ>と。その時、「田狭」は吉備にいたのではなく、倭にある朝廷「御殿」にまで出向いて、天皇の政治を、他の地方の豪族と一緒に、補佐していた事を示しています。
前津屋が殺された同じ年、雄略天皇の七年です。この御殿で、政務の休憩の時間か何かの時だったのでしょう。田狭が他の大勢の地方の豪族たちと雑談します。
普通なら二萬ぐらいの兵士を送りこまないと、当時の巨大国「吉備国」の大王の征伐です。当時の天皇の軍隊は「物部氏」に率いら、日本では最強だったと言われますが、それも遠く吉備国までの大遠征です。でも、書紀には
“遣物部兵士三十人誅殺前津屋並族七十人”
<モノノベノ イクサビト ミソタリヲシテ サキツヤ ナラビニ ヤカラ ナナソタリヲ コロサシメタマフ>
と書いて有ります。
ここに書かれている「三十」「七十」と云う数字をそのまま信じることはできないまでも、この時代、大和勢力が何らかの方法で、吉備の国の勢力を弱めて、天皇中心の強大な中央集権政治に移行していった過程をこの文章は物語っています。だぶん、大変、大きな、何万という兵力の衝突が、此の吉備の国の何処かで有ったのではないかと想像できます。歴史には刻まれてはいませんが、勿論、古事記にもです。
今朝は、ちょっと、私の趣向を凝らした写真を紹介します。
何の花だとお思いでしょうか???
これは、今年初めて、その清楚なる白を、我が庭に、ほんのそっとですが覗かせました瞬間です。昨日までは、まだ、薄緑の衣を羽織っていたのですが、今朝は、白が天に向かって「どうだこの白さは」と朝の光の中にすくっと立ち上った瞬間です。「サギソウ」の花です。その純白な白を、この夏の暑さの中に覗かせた初めの一歩です。何とかわいげな、まだ咲き切らない初な美しさを見せたのです。
今年の夏の暑さを癒してくれそうな、美しさがほんのりと匂い立っち、涼しさまでも一緒に誘ってくようではありませんか?????
サギソウの 白目に映える 夏日かな
夏の日に サギソウの花の 白さなり