― 歌・種・記・文 ― (うたたね きぶん)

日々の中で感じたことを書き留めた自分のための雑記帳。
記憶を鮮明にさせてくれる画像や思いが大事な宝物になっています。

食べる前に食べられた!

2015-06-11 | 植物 に関するお話

6月8日、「関東地方梅雨入り した模様」 との発表がありました。
もうそんな時期なのかと思うようですが、去年よりは3日遅い梅雨入り。
夜には激しい雨が降り、
向こう一週間は 低気圧や前線の影響で曇りや雨の日が多くなるとの予報も出されて、
植え直したばかりの植物さん達が心配になるようです。


そんなことから、今回はまず シソ のお話を少々。

毎年、父が シソ を くれます。
今年も 「いるかい?」 と電話がかかって来たので
欲しいと告げ、植えに来てもらうことにしました。
       シソ は 手に入りやすい植物 なので 自分で買えばいいのだけれど、 
       誰かのために何かしてあげたい と思う気持ちを大事にしたい ので
        「いる~!  いつも すごく助かってるのよ!」 と答えました。
       小さくて軽いものなので 取りに行ってもいいのだけれど、
       骨折や手術で 動くことが減った父に リハビリ の意味も込めて 歩いてほしい、
       また、けっこう こだわる ことも多いため、最後まで好きなようにやってもらう
       ことがいいのではないか という思いもあって
        「調子の良い時でいいから また植えてね~!」 と言いました。
       すると父は、「今日は調子がいいほうだから、 じゃー 午後 行くよ。」 と即答。
       その気になっている時が一番だと思ったので 頼むことにしました。


とりあえず、現在使用 していないプランターふたつと植木鉢の雑草を取り除き、
土を柔らかく掘り返して 腐葉土たっぷりの黒土を混ぜておきました。
お昼前からは やぶ蚊対策 として 蚊取り線香 を二ヵ所に置いておきました。
やって来た父は 杖を置いて、小さな株を4つ植えてくれました。


       昔から土いじりが好きな父は ていねいに植え、たっぷりと水をやりながら、
        「栄養をやるのは一週間くらい経ってからが良いよ。」
        「朝夕には またたっぷり水をやったほうがいいな。」 と恒例伝授を してくれました。


毎年持って来てくれるシソは
案外たくさん取れて とても役立っているんです。
香りのあるものが大好きな私にとっては 夏の必需品 ともいえる存在!
けれどもこれが オンブバッタ にとっても大好物 だとみえて …
近年 ほとんど葉がなくなってしまうほど食べられてしまっています。
今年は できるだけ被害を出さないようにしたいと思い 物置の上に置いてみました。
  〔 あの小さい体で 飛んで上れるほどの高さじゃないんじゃないかしら!? 〕
       ちなみに、オンブバッタは 大きいほうが雌、小さいほうが雄。    
       緑色と淡褐色の色の違いは、幼虫時の環境が 湿っていたか 乾燥 していたか、
       あるいは 他の幼虫が 多くいたか いなかったか などで決まるのだそうで、
       高温で育つと淡褐色に、個体群密度が高いと黒っぽい体色になるそうです。


高い所に乗せたので     
かなり期待 していたのだけれど …
2~3日で もうずいぶん食べられてしまいました。
  〔 香りが誘うのかしら!? すごい執念ね! 〕
でも せっかく父が植えてくれたものを そう簡単に諦めてはしまえない!
応急処置として 虫よけネット の残り分で包んでしまいました。
少し育ってきたら もう無理そうだけど、とりあえず今は これで安全?
今後、どうにかして 虫たちには食べられないように、
そして 人がちゃんと食べられるように、守っていきたいものです。



そう思ったのも つかの間。
2日後には 様子が一変!
朝 水をやろうとして ふと見たら
  〔 あっ、葉っぱがない!? 〕
ネットを外してよく見ると 大事な葉っぱが こんなにも悲惨な状態になっていました。
包んだ翌日は大丈夫だったから安心していたのに、
これじゃ~ 虫よけネット を張った意味がないじゃない!
                   
すぐ側 にあったのに、なぜか この鉢の この1株だけが 元のまま。
なぜかしら??
せめて、この子だけは 育てたい~!


ちなみに、
シソ は 陽が燦々と当たる場所に置くと 葉が厚くなり 硬くなってしまうので
半日陰に置いていましたが、日蔭のほうが さらに柔らかくなるそうなので
様子を見て調整 しようと思っていました。
日向よりいいのは <乾燥> という点でも同様。
水は 鉢の表面が乾いたら 鉢底から流れ出るくらい たっぷり与えるのがいいようで、
30センチくらいに育ったら、つるの先端を切っておくと
穂が出て枯れてしまうこともなく、脇芽が出てきて多くの葉っぱを収穫できるそうです。
収穫時 には 下の方の大きい葉から採っていきます。

以前
カラムシ という植物を シソだと思って食べてしまったことがありました。
その頃はまだ そんな植物があることさえ知りませんでしたし、
運の悪いことに 生えて来た場所が ちょうどシソの隣りだったこともあって
少し育ちすぎて硬くなってしまったに過ぎないと思い込んでいました。
しかも 採取の際に本物と混ざるので 味も微妙!
ただ、舌にざらつき感が残ったり シソ特有の香りや味にも疑問が生まれて、
葉を見比べたら 〔 何か違う! 〕 となりました。

             カラムシ>                   <シソ

         ざらつきがあり 葉脈も目立つ                  滑らかで 柔らかい
               茎に赤み                         茎は緑色        
並べてみると 違いがわかります

       よく見れば 茎に赤みがあったり 手で触るとざらざらしていたり、匂いを嗅いでも
       揉んでみてさえ シソ特有の香りが皆無 など、知ってみれば  違いは歴然!
       <毒>だとは書いてありませんでしたが 体に良いとは思えないし、
         〔 あれを食べてたんだ! 〕 と思ったら 気分はよくない。
       今でもあちこちから生えて来る <カラムシ> を見ると 胃がざわつく気がします。
       本物なら、胃液の分泌を促進させて 食欲を増進させたり、
       胃を丈夫にしたり 食中毒の予防にだって効果があるのにね~!

       ちなみに、カラムシは イラクサ目イラクサ科の多年生植物。
       古来から植物繊維をとるために栽培されていて 文献上の別名も多いようです。


シソ科シソ属に属する シソ は 一年草。
ビタミン類とミネラル類を豊富に含み、
特にβ-カロテンとカルシウム、ビタミンB1の多さは野菜の中でもトップクラスだそうです。
香り成分との相乗効果も期待できることから、「東洋のハーブ」とも呼ばれ、
栄養価の高い緑黄色野菜として知られています。

胃腸の働きを活発化し、整腸作用、下痢、夏バテによる疲労回復や発汗作用もあり、
漢方では自律神経失調症に用いられる主成分にもなっているようです。

シソ に含まれている不飽和脂肪酸 「リノール酸」「αーリノレン酸」が、
免疫力アップや、動脈硬化の予防にもつながり、
風邪や冷え性、腰痛など万病予防にも効果があるそうです。

       シソを調べたら 健康効果が こんなにたくさんありました。
          アレルギー症状を軽減             疲労回復
          健胃作用、整腸作用、食欲増進       貧血予防
          目の健康に働きかける             血液をサラサラにする
          免疫力を高める                 食中毒予防
          骨や歯を丈夫にする               がん予防
          ストレスをやわらげる              老化防止

       だけど これ、
       どのくらいの量を どのくらいの割合で摂れば出る効果なのかしら!?


シソ
お腹がいっぱいになるほど食べるものでもないし、
無くても何とかなりはするもの ではあるのだけれど、
冷奴、サラダ、お刺身 … などの和食はもちろん
スパゲティ、餃子 など、ありとあらゆるものに入れたり巻いたり …
ちょっと加えただけで 風味が増し 食欲が出るので
ついつい入れたくなってしまう 暑い夏には欠かせない食材です。


 
オンブバッタさん、私のシソを食べないで~!


                                  ※ 関連歌はお休みです。
                                            詳しくは こちら で ご覧ください。



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