確実に変わるのは間違いないだろうEV(電気自動車)
2009年に本格デビューしたEVは世界を変えるのだろうか。
現在の自動車は、1908年に米フォード・モーターの生産革命によって「T型フォード」として登場したものだそうだ。それまでの馬車を駆逐し、20世紀のモータリゼーションの波を引き起こし、「石油の時代」となった。
昨年から本格的に登場したEVが簡単に普及するとは誰も考えていないだろうが、100年掛けて普及した内燃機関の期間よりは早いテンポで変わっていくような感じがする。
時代が今、CO2規制と相まって、世界がEVを求めてくるのではないだろうか。
産業構造を変えるイノベーションは、常に辺境の環境から起きているのが歴史の事実のようだ。それは、コンピュータ産業の変遷でまさに歴史上の事実として、誰もが認めることだ。それは80年代に起きたパソコン普及の波は、IBM 経営陣が読み間違え、当時ベンチャー企業だった米マイクロソフトから、パソコンの心臓部であるOS(基本ソフト)を調達するという致命的なミスから始まったようだ。その後マイクロソフトはIBMに変わってコンピューター産業を君臨した。
この「パソコンのOS」もネットへの対応に遅れ、勢いを失いつつある。
この「パソコンのOS」や「ネット」を[EVの電池」に置き換えて考えると、自動車産業で動き出した波は、電池を制する企業が、次の世代で覇権を握ることになるだろうと言われている。
世の中は栄枯盛衰。必ず変わりうるものだとは、歴史上の事実なのだ。クルマを動かす根幹の機能が変わろうとしている今、内燃機関に変わるための部品づくりを目指さないと、変化の時代に取り残されるのではないかと思われる。
かごしま企業家交流協会
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