拡大する新興国市場に適した品質と低コストの追求
過剰を廃す「JUKI」ミシンの挑戦
JUKIは,工業用ミシンでは世界トップメーカー出ある。高級ブランドから「ユニクロ」まで、品質にこだわる衣料品を縫製する高機能ミシンでは世界シェア5割を超える企業である。
ところが、このJUKIが。今年10月、価格を高機能ミシンの3分の1程度に押さえた新製品を投入する。狙うのは、これまで眼中になかった中小零細のユーザーだ。低機能のミシンに特化してきた中国メーカーが、JUKIと競合する製品を出し始めており、従来のすみ分けが崩れつつあり、攻めていかなければ逆に攻めこまれる。そういう時代になってきたことらしい。
新興国で拡大するローエンド市場をいかに切り開くか。これはJUKIに限らず日本の多くのメーカーに共通する課題だそうだ。
新興国のユーザーが求めるのは何よりも低価格「よいものは高くても認めてもらうという勝手な思いこみを捨てなければ、これからは生き残れない」時代にあるということらしい。
これまでの開発期間が長くても「高品質」を貫いてきた日本の企業風土から、拡大する「新興国市場に適した品質と低コスト」化への再構築できるかが、生き残るカギなのかも知れない。
かごしま企業家交流協会
http:// www.kagoshima-kigyouka.com/