アパレル大手のレナウンが、中国企業「山東如意科技集団」の傘下に。
山東如意がレナウンの株式の41パーセントを握り筆頭株主になった。
レナウンといえば、1902年創業の「ダーバン」「シンプルライフ」など、男女向けに複数のブランドで有名な名門企業である。同社が中国企業の傘下になったとの報道には驚かされました。
同社は、90年代には、英国の高級衣料ブランドの「アクアスキュータム」を買収し、世界的にも有名になった企業である。それが、最近では流行に追いつけず、経営不振に陥っていたとは、びっくりである。店舗削減などリストラを進めてきたけど、今年の2月期の決算でも最終損益が109億となり、4期連続の赤字だったそうだ。
そこで、右肩上がりの中国経済を頼りに、中国のアパレル界で注目の成長企業である如意との交渉を続けてきて結果、今回の傘下へとなった。早速経営陣も7人の内、3人が如意から乗り込んでくるとのこと。将来は、中国から部課長クラスも迎え入れたり、工場での人事交流も進めることになるそうだ。
日本の大手自動車メーカの中国進出の裏で、逆に中国企業による日本企業の買収が、アパレルや自動車部品、家電量販店で加速しているとの現実をどう受け止めるべきなのか。ちょっと前までは考えられない状況だ。中国人幹部が日本企業の社内に乗り込んでくると、日本経営や社内の仕事はどう変わるのか、この流れが本当に加速するのか、一部なのか?。日本経済の行方にどのような影響を与えるのか、今後動向をしっかり見守る必要があるのではないでしょうか。
かごしま企業家交流協会
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