南の小さな小学校でタブレット端末での授業
NTTの実証実験「教育スクエア×ICT」プロジェクト
鹿児島県最南端の与論町。 人口5,200人強の小さな島に、3つの小学校(茶花、那間、与論)がある。
この3つの小学校で、「教育スクウェア×(バイ)ICT」の実践が進んでおり、日経ビジネスにも取り上げられている。
これはNTTグループが全国5自治体の公立小・中学校計10校及び学識経験者、教育関連企業等の協力を得、2011年4月から行っているフィールドトライアルだ。民間主導のICT活用実証実験とも言えるもので、3年計画で10億円をかけて行うもの。
与論町は、公設民営の光回線(IRU)が敷設されており、その有効利用の目的も本トライアル参加の理由の1つだそうだ。これは離島のハンディを感じさせない情報化ガ進んでいるようだ。
平成23年度は学校・自治体と共に環境を構築し、平成24年度は、一過性で終わらないよう持続できるシステムについて検証、平成25年度は普及と定着を実現する計画で、現在、公立小・中学校計10校のフィールドトライアル参加校ではICTを活用した授業が始まりつつある。
小学校ではアンドロイドOSのタブレット端末が対象学年の児童生徒に1人1台配布されているとのこと。
フィールドワークの基本環境は強力なネットワークと教育クラウドだというから、これも先端的だ。これで、職員室、教室、家庭どこからでも教材コンテンツを利用したり、いつでも学習者用端末を使ってネットワークを利用したり、国内外とテレビ会議やWeb会議をすることができるというから、驚きだ。
この環境を活かせる各教科教材も作成、検証が進んでおり、「授業シナリオ作成ツール」が提供されているという。これは教員がオンラインで授業シナリオ(指導案)を作成できるというもので、興味深いのは、教科、学年、学習単元を選択すると、そこで活用できる動画教材などが自動的に選別され、授業案ウィンドウに現れる点だ。
教師は提供された動画教材から授業で実際に使いたいものを選択、指導案上に埋め込むことができる。さらに、この教材を家庭で見て復習できるように設定もできる。家庭でも、授業で使った動画を見ながら復習できるという仕組みだ。
この実証実験結果が、うまく運んでいけば、地方、離島の教育環境ハンディがなくなる。都市圏域と同教育環境で学習できることになるということになる。とても興味ある実験であり、ぜひ、進展に注目していきたい。
鹿児島最南端の那間小学校のみなさん。
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