いよいよ無人トラクターの販売が始まる。
クボタが31日、6月に自動運転農機を試験販売すると発表した。
自動運転農機を売り出すのは日本のメーカーで初めてという。担い手が不足する国内農業の大規模化を見すえ、2018年には一般向けに売り出す計画だそうだ。
自動運転は、全地球測位システム(GPS)を活用することでできる。人の監視下で単独で作業させることも可能。今回は10台程度を試験販売し、18年に本格発売するそうだが、価格は970万~1100万円。新たな機能を盛り込む分、同じ馬力の従来機と比べて割高だそうだ。
一方、年内にも変速機や操縦席の内装など簡素化した分、2割安いトラクターも投入するそうだ。30ヘクタール程度の農場に向いた80馬力と100馬力で1機種ずつ開発しており、より小型の60馬力の開発も検討するようだ。
高機能で高価な農機と、機能を省いた安いトラクター。二正面作戦の狙いは、農家の高齢化などによる離農で集約が進む大規模な農業法人の支援とのこと。こういった法人は複数の従業員と農機を用いる。国内外の農作物市場で競争力を確保するには、品質はもとよりコスト削減も重要な要素となるようだ。
いずれにしても、価格をいかに抑えるか。大規模農家の競争力を支えるためのもうひと工夫が問われている。今後の更なる開発が期待される。
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