『出版ニュース』(5月中下旬合併号)に〈『出版年鑑』2009年版に見る日本の出版統計〉という記事が載っています。それによりますと、
・2008年の出版界の売上高は前年比3.2%減の2兆1272億9189万円。
・ベストセラー1位は『夢をかなえるゾウ』(水野敬也著・飛鳥新社)の150万部、続いて文芸社の血液型自己分析書の『●型自分の説明書』シリーズだそうで、累計で500万部以上売れたそうです。この本、最初は自費出版でした。10年ぶりに改訂された『広辞苑第6版』も30万部超える売れ行きとか。
・雑誌は相次ぐ硬派雑誌の休刊に表れているように、不況にさらされています。一方で新書が次々に創刊され、雑誌の代わりに新書という感じのようです。
・新刊点数は79917点。前年より減っていますが、それでも単純計算で毎日休みなしで219点出ていることになります。相変わらずすごい発行点数です。この中にわが社発行のものも数えられているのですが、完全に埋もれていますね(泣)。
・出版社の数は3979社。この1年間で76社が減りました。ピーク時の97年に比べると633社少ないそうです。新しくできた出版社はわずか9社です。
・従業員数の規模では2085社が10人以下の規模です。1001人以上の出版社はわずか37社です。
・所在地は東京に3057社、大阪に168社、京都に135社…の順です。
・年間10点以上の出版点数がある出版社は1091社でした。うーむ、なかなかここに入れません…。
以上、それがどうした、ということなのですが、地道にコツコツとやっていくしかないですね。