月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

K公園の惨劇

2010-07-11 23:54:56 | キノコ
今日はあいにくの雨。撮影には当然向かない日だけれど、カンカンの快晴よりははるかに条件がいい、と私は思う。雨にぬれたキノコの表情もなかなか捨てがたいからな……

今日あてにしていたのは一昨日の降雨。南部では、かなりまとまった量が降ったようだが、このあたりではそんなでもない。狙うのはできるだけ南の方で、雨が地表に届きやすい木のまばらなところがいい……うーん、思いつかん。困ったときのK公園で。



そんなに期待はしていなかったのだが、駐車場に降りていきなりの大型テングタケのお出迎えにびっくり。なーるほど、これがハマクサギタマゴタケとかいうキノコか。初めて見る……大きいな、直径15センチくらいある。ハマクサギなるマイナー植物のにおいなど知る由もないが、確かにクサギに近い、ちょっと不快なにおいがある。
タマゴタケを名乗りながら、柄にダンダラ模様がないのは少し物足りないけど、ボコッと音を出して生まれてきそうなこの迫力、まさしくタマゴタケを名乗るのに充分だろう。


予想していたよりキノコの数は多い。多いのだが、撮れるようなキノコがなかなか見つからない。なにせ、撮影をしようと小道具を準備するはしから蚊の猛攻にあい、それに耐えながら撮らなければならないのだから(手持ち撮影はガード不能)、おのずと被写体を選んでしまうわけで。
写真はモエギアミアシイグチとおぼしきもの。大型のイグチは生長しきってしまうと撮影がかなり難しい。

撮影モーションに入って蚊に十ヶ所くらいくわれて、イマイチだから退散して、というのを十回くらい繰り返して、もはや、かゆ過ぎて腕のどこがかゆいんだかわからなくなった頃合いにようやくいいのを見つけた。ヒルに噛まれることを考えれば蚊に百回くわれることなど大したことはない。ここは耐えねば……


若いアカヤマドリ。これで私の献血が報われた……

さて駐車場に戻ってみると、最初に撮ったタマゴタケ群落が壊滅し、見るも無残な姿と成り果てていた。途中ですれちがったヤンチャ三兄弟の仕業か……ああ、なんということを。これも公園キノコの定めか。ハマタマさんよ、また今度頑張ってくれ~。