月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

一般オープン観察会

2010-07-18 23:07:42 | キノコ
梅雨明けの声が聞かれ、まるで舞台が替わったかのように空が真夏色に変わった。

今日は、「三重県民の森」主催のキノコ観察会に参加した。一般参加のイベントなので、またいつもと違った楽しみがある。キノコがたくさん見つかるといいけど。

公園の管理人さんの先導を受けて公園を進むのだが、行列はちっとも進まない。足を引っ張ってんのは、キノコに気を取られすぎる我らがM先生だったりするのだが、そこはそれ、学校の授業じゃなし、自主性を重んずるということで。

キノコはそこそこ量が見られたので、参加者の声がそこかしこで上がっていた。個々のキノコの状態はやや悪かったけれど、私個人としては、今日は撮影が目的ってわけじゃなし、気楽に散策を楽しむことができた。

最初の写真の小型菌は、イッポンシメジ系にも見えるけど、柄にぬめりがあったからヌメリガサのが近いか?このへん全然わからん……


イグチも豊富に見られた。大半虫食いだったけど……これは大型のコビチャニガイグチのようだ。「こび茶」というのは聞きなれない色名だが、調べてみると語源はどうやら「昆布茶」なのだそうで。なんだ、「こぶ茶ニガイグチ」なのか……ちなみに「色の名前事典」によれば、こんな色。

ほのかに緑味がかった灰茶色だ。渋いけどけっこう私好み。

遠くの方で「かご!かごー!」と大声で竹カゴ係の管理人さんを呼ぶ声。どうやら紙袋に入りきらない大物のお出ましのようだ。

出たー!オオオニテングタケ!直径25センチの大物だ。「うわー、でかい」と参加者は大歓声。こいつのインパクトは見慣れてる者にすら大きいからなー。

おほほ、いいモデルっぷりじゃないの。


なんだかアリがキノコのイボをかじってるようだが。うまいのか?


まずまずの戦果をおさめて撤収、種類調べの時間になった。参加者は人数的にはさほど多くなかったものの、生物全般にそこそこの目を持つなかなかの精鋭ぞろいと見受けたが、それでもキノコには悪戦苦闘していたようだ。収穫としてはイグチ、テングタケ、イッポンシメジなどが多く、ベニタケやキシメジの仲間は少なかった。

M先生のあざやかな段取りで観察会は無事終了。みなさん、お疲れ様でした!