月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

失敗写真を無理にでもきれいに見せる~トリミング2~

2010-09-01 00:01:24 | 撮影
これだけ遠くから広く写していれば、横写真にトリミングしてしまうこともできる。横写真は失敗が少なく、生態写真としては最高だが、被写体のキノコがそこそこの広がりを持たない場合、絵としては面白味に欠けるきらいがあるようだ。

今度は日の丸構図から脱してみる。


被写体のキノコを中心からはずして左下にずらして配置してみた。背景の建物と、雑草の黄緑、それに画面奥の空間を生かした構図になる。開放的な画面で悪くはないが、さすがに白トビしてしまっている空が目障りだし、建物や雑草にしたって写りがいいものとはいえず、全体としてやや中途半端な印象。


今度は右下に配置してみる。こちらの場合、建物の他に路面の広がりと左上のイブキの深緑がキノコをサポートすることになる。これらにしたって写りは悪いのだけど、イブキのシルエットは形が面白いし、その暗色が寝ぼけた画面全体を引き締める効果も持つ。キノコ⇔イブキの対比を画面の主軸と考えれば、キノコをすみっこに追いやってしまった不安定さを十分にカバーできそうだ。
でも空の白トビはやっぱりうっとうしい。本来ならもっと切り取ってしまうべきところだけど、ここは個人的な趣味にしたがい、建物の輪郭を優先する。


ちなみに、縦写真でキノコを画面の上に配置するとむちゃくちゃ落ち着きが悪い。

あと、白トビを嫌う向きには正方形という反則手(?)がある。

世間のスタンダードからは外れるけど、意外と良い。