月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

失敗写真を無理にでもきれいに見せる~彩度・シャープ~

2010-09-03 00:53:43 | 撮影
さらに微調整を加えた。
①キノコの部分だけを範囲指定して、キノコの明るさを少し上げた。
②道路とその向こう側を範囲指定して、少し暗くした。

範囲指定については、フリーソフトではできないかもしれない。大した技ではないし、ちょっと手間がかかるけど、覚えればそれなりに使い道がある。


コントラスト調整が終了。これがビフォーアフター。

実はこの時点でレタッチは8割がた終わっている。このあとの調整は、料理で言えばもう「香り付け」とか「味をまろやかにする」といったレベルでしかない。逆にいえば、コントラスト調整が終了した時点でダメな写真は、もう本当にダメな写真だと思っていい。

次は彩度の調整だ。基本的には色を鮮やかにするわけだが、鮮やかにすればいいと言うものでもない。特にこの写真なんかは元がダメなのを無理に修整したものだから、現時点でかなり不自然なものになってしまっている。ここで極端なレタッチをする余地はまったくない。

「色相・彩度」の項目を選ぶと、「マスター」(全体)の他に、レッド・イエロー・グリーン・シアン・ブルー・マゼンタの各色について調整ができるようになっている。ただしキノコに関して言えば、後ろの三つは滅多に出番がない。


キノコと雑草のイエロー、イブキのグリーンの彩度をを少しずつ上げてみた。たぶんほとんど効果はわからないと思う。わかるほどやるとダメってのもあるし。

最後にシャープをかける。輪郭がはっきりすると写真がきれいに見えるので、静止画・動画を問わず、近年の画像処理のキモと言っていいくらいの便利な機能ではあるが……これはスナック菓子やカップラーメンに大量使用されている科学調味料と同じで、たとえ綺麗でも、どことなく「まがい物」感がただよう代物になってしまう。

ということで、きちんと三脚で撮ったような写真には必要ないし、それでなくとも最低限にとどめる方がよい。「フィルタ」から「アンシャープマスク」を選び、どれくらいシャープをかけるか決める。


せっかくだからちょっと強い目にかけてみた。

よくわからんと言えばよくわからん。