月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

きのこ新分類 覚え書きノート(ヒラタケ科・ヌメリガサ科・旧キシメジ科 編)

2014-02-16 23:51:52 | クイズ
前回の続き。もっと細かく見てみる。有力グループは太字にしてある。基本的に山渓の「改訂版日本のきのこ」をまとめただけなので、洩れは多いと思う。

ヒラタケ科 
もともと少数勢力だったが、さらに流出して超弱小グループに。
ヒラタケ属(ヒラタケ、タモギタケなど)
転出
キヒラタケ→フサタケ科キヒラタケ属
アラゲカワキタケ→タマチョレイタケ科カワキタケ属
マツオウジ→キカイガラタケ科マツオウジ属

ヌメリガサ科
変更は少ない。ホテイシメジが加入。
ヌメリガサ属、オトメノカサ属、アカヤマタケ属、ワカクサタケ属、ホテイシメジ属

旧キシメジ科
寄せ集めだった旧キシメジ科はほぼ解体された。ていうか何だこの混迷ぶり・・・なんとかしてくれ。

シメジ科 
シメジ属(ハタケシメジ、シャカシメジ、ホンシメジ、カクミノシメジなど)にシロタモギタケ属(ブナシメジなど)、ヤグラタケ属、ヤケノシメジ属、オオシロアリタケ属を加えたグループ。

ヒドナンギウム科
キツネタケ属。

ツキヨタケ科
中堅グループ。メンツを見ても正直、統一性というものが感じられん(汗)
シイタケ属、ツキヨタケ属、モリノカレバタケ属(アマタケ、ワサビカレバタケなど)、アカアザタケ属(エセオリミキなど)、シロホウライタケ属

(新)キシメジ科
旧勢力の大半を失ったとはいえ、なお大きい勢力を持つ。特にキシメジ属は美味な食用菌を擁する有力グループ。
カヤタケ属、ハイイロシメジ属(オシロイシメジ、ドクササコなど)、ムラサキシメジ属、サマツモドキ属、ニオウシメジ属、キシメジ属(シモコシ、シモフリシメジ、マツタケ、カキシメジなど)、オオイチョウタケ属

タマバリタケ科
中堅グループ。枯れ木に生えるものが多い。
ナラタケ属、ビロードツエタケ属、ヌメリツバタケ属、ツエタケ属、マツカサキノコ属(スギエダタケなど)、ダイダイガサ属、エノキタケ属

ガマノホタケ科
ムキタケ属 、ヒメカバイロタケ属。旧ヒダナシタケ目からガマノホタケ属、ホソヤリタケ属が合流。

ポロテレウム科
ゲロネマ属(オリーブサカズキタケなど)、ヒロヒダタケ属(ヒロヒダタケ)

オオモミタケ科

シジミタケ科

ホウライタケ科
アミヒダタケ属、ホウライタケ属(ウマノケタケ、スジオチバタケ、オオホウライタケなど)、ニセホウライタケ属、パイプタケ属

ラッシタケ科
中堅グループ。クヌギタケ属を中核とした小型菌中心。ワサビタケ属、ラッシタケ属、クヌギタケ属(ヤコウタケ、アシナガタケ、チシオタケ、サクラタケなど)、ヌナワタケ属、ホシアンズタケ属

フウリンタケ科
ニセマツカサシメジ属

所属科未定 ザラミノシメジ属 スギヒラタケ属

転出
ホテイシメジ→ヌメリガサ科ホテイシメジ属
ヒナノヒガサ→タバコウロコタケ目ヒナノヒガサ科ヒナノヒガサ属
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きのこ新分類 覚え書きノート(「目」の段)

2014-02-16 21:46:49 | クイズ
きのこ検定の勉強のついでに新分類の変更点をおおまかに整理してみた。ただの覚え書きなうえ、専門的すぎて記事としては面白くないのであしからず。


旧ハラタケ目
ハラタケ目
以前は傘に柄のあるタイプのキノコの大半がハラタケ目だったが、新分類ではイグチ目とベニタケ目が独立した。それとは別に、少数ながらイグチ目への離反(オウギタケ科など)あり。さらにごく一部のキノコでヒダナシタケ系に転出した者がいる(アラゲカワキタケ、マツオウジ、ヒナノヒガサなど)逆に、ヒダナシタケ系からハラタケ目に移った者がかなり多い(スエヒロタケ、カンゾウタケ、フサタケ、ナギナタタケ、ムラサキホウキタケ、チャダイゴケ類、ホコリタケ、ノウタケなど)

イグチ目
イグチ科から昇格。ニワタケ、サケバタケ、オウギタケ、クギタケなどが加入。さらに腹菌系から加入あり(ツチグリ、ニセショウロ、コツブタケ、クチベニタケ、ショウロなど)

ベニタケ目
ベニタケ科から昇格。旧ヒダナシタケ目から加入が多い(フサヒメホウキタケ、チウロコタケ、サンゴハリタケ、ヤマブシタケ、マツカサタケ、ニンギョウタケなど)

旧ヒダナシタケ目
タマチョレイタケ目
かつてのヒダナシタケ目の主力、サルノコシカケ系。分裂や流出で勢力を大幅に減らした。ハナビラタケ、アミスギタケ、ヒトクチタケ、マイタケ、カワラタケ、ヒイロタケ、マンネンタケ、コフキサルノコシカケなど。

ラッパタケ目
旧ヒダナシタケ目から分離独立。少数勢力。ウスタケ、スリコギタケ、ホウキタケなど。

アンズタケ目
旧ヒダナシタケ目から分離独立。アンズタケ、カノシタ、カレエダタケ、シラウオタケなど。

イボタケ目
旧ヒダナシタケ目から分離独立。ボタンイボタケ、モミジタケ、クロカワ、コウタケなど。

タバコウロコタケ目
有象無象勢力。ハカワラタケ、アズマタケ、ワヒダタケ、ニッケイタケなど。ムラサキナギナタタケとヒナノヒガサがなぜかココ。

キカイガラタケ目
超微小勢力。マツオウジがココ。

コウヤクタケ目
超微小勢力。コウヤクタケと名につくものは、見た目が似てても出自が多様で、多くはここに所属していない。

旧腹菌類
スッポンタケ目
腹菌類にはホコリタケ目、ニセショウロ目、チャダイゴケ目など多くの目があったが、大半が解体・離散の憂き目に会い、唯一スッポンタケ目だけが残った。スッポンタケ、キヌガサタケ、サンコタケなど

ヒメツチグリ目
旧ホコリタケ目から独立。少数勢力。エリマキツチグリ、ヒナツチガキなど。ツチグリはイグチ目なのでここには入らない。

キクラゲ類
キクラゲ類は旧分類から変更なしの3グループ。

シロキクラゲ目
シロキクラゲ、ハナビラニカワタケなど。

キクラゲ目
キクラゲ類の主力。アラゲキクラゲ、ニカワハリタケ、ムカシオオミダレタケなど。

アカキクラゲ目
少数。黄色いキクラゲ類が多い。ツノマタタケ、ハナビラダクリオキンなど。

子のう菌類
チャワンタケ目
子のう菌類の主力。旧分類からほぼ変更なしだが、新加入が少し。オオチャワンタケ、オオゴムタケ、ノボリリュウタケ、アミガサタケなど。意外にもイボセイヨウショウロ(トリュフ)がここに転属された。

ビョウタケ目
ズキンタケ、ビョウタケ、ムラサキゴムタケなど。

エウロチウム目
弱小勢力だが個性派ぞろい。コウボウフデ、マユハキタケ、ツチダンゴなど。

ボタンタケ目
かつてバッカクキン目だった冬虫夏草類が今はここに分類される。

あとは省略。
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