月刊 きのこ人

【ゲッカン・キノコビト】キノコ栽培しながらキノコ撮影を趣味とする、きのこ人のキノコな日常

かごたけ

2014-11-19 20:26:13 | キノコ
山あいの遊歩道はもう紅葉がすすみはじめていた。すがすがしい空気の中を歩くこと十数分。道を知る隊長挌のKがGPSを確認しながらおもむろに立ちどまると、「このへんから登り始めますんで」と言った。しかし……

道あらへんやん!ただの急斜面やん!!

いやあ、話には聞いていたがまさしく道なき道を行くというヤツだなぁ。
「ここを稜線沿いにいけばオッケーですんで」と。かなりアバウトだ。

ふだん肉体労働しているとはいえ、急坂を登るのは久しぶりなので自信はない。とにかくペースを守って呼吸を乱さないように行こう。

雨上がりで少し足場が悪いが、そこまでドロドロでもない。下草が少ないので助かる。低木の枝をつかんだりしてバランスをとりながらゆっくり進んだ。

進むこと30分。ナメコどころか、雑キノコの姿すら少ない。「まだ半分」と言われて少し心が萎えそうになっていたそのとき、同行者のひとりが叫びだした。何事か!?あわてて駆けつける。

「カゴタケ!カゴタケ!」

そこでは、今回飛び入りでついてきていたキノコマニア(私ではない)が叫んでいた。珍菌を発見したようだ。おおお、カゴタケ!タマゴは見たことがあるがこれは完品!

私もいっしょになってパシャパシャ撮っていると、さっきまで曇っていた空から日の光が差し込んだ。いい日になりそうだ。

それにしても写真に撮ると微妙に冴えねえなあ(^_^;)