この日、ツルタケやオオホウライタケとともに目立ったのがヤナギマツタケだ。御所の周縁を取り囲むようにしてそびえ立っているケヤキの大木から、いくつもの株が発生しているのが見られた。残念なことにいずれも古く、食べごろも撮りごろも逸しているものばかりだった。庭園内のカエデにもけっこう生えている。
大株。古すぎてよくわからなかったが、これもヤナギマツタケのように思う。
これも目立っていたカイメンタケ。丹精こめて手入れしているアカマツの足下にとりつくやっかい者だ。『カラー版 きのこ図鑑』(家の光協会)の巻末にあるエッセイ「京都御苑きのこ観察日記」にも取り上げられている。きっと常連のキノコなのだろう。
そういえば園内にこのような看板がいくつも見られた。
近年広がりを見せ、注目されつつあるナラ枯れへの対策のようだ。木の幹がビニールでグルグル巻きにされている。ナラ枯れを媒介するカシノナガキクイムシに産卵させない、という狙いなんだろうか。
こちらはもう少し凝った細工がしてある。
こうして対策が施されているからには、ある程度の被害が出ているのだろう。ナラ枯れは松枯れと同様、樹勢の衰えた木に出やすいと聞いたことがある。木に力があれば、樹液で虫を追い出してしまえるのだが、弱った木にはそれができない。
数多くの園丁にささえられて、何不自由ないように見える御所の木々だけど、やはり市街地のど真ん中、自動車の排ガスや真夏のヒートアイランドの熱波にさらされなければならないという環境は、それなりに苛酷なのだろう。
今回ヤナギマツタケやカイメンタケがたくさん見られたのが、そうして弱った木々が増えた証拠だ、ということにならなければいいのだが。
でも菌根菌であるツルタケやベニタケが健在なのだから、そう心配することもないか。
オマケ。
大株。古すぎてよくわからなかったが、これもヤナギマツタケのように思う。
これも目立っていたカイメンタケ。丹精こめて手入れしているアカマツの足下にとりつくやっかい者だ。『カラー版 きのこ図鑑』(家の光協会)の巻末にあるエッセイ「京都御苑きのこ観察日記」にも取り上げられている。きっと常連のキノコなのだろう。
そういえば園内にこのような看板がいくつも見られた。
近年広がりを見せ、注目されつつあるナラ枯れへの対策のようだ。木の幹がビニールでグルグル巻きにされている。ナラ枯れを媒介するカシノナガキクイムシに産卵させない、という狙いなんだろうか。
こちらはもう少し凝った細工がしてある。
こうして対策が施されているからには、ある程度の被害が出ているのだろう。ナラ枯れは松枯れと同様、樹勢の衰えた木に出やすいと聞いたことがある。木に力があれば、樹液で虫を追い出してしまえるのだが、弱った木にはそれができない。
数多くの園丁にささえられて、何不自由ないように見える御所の木々だけど、やはり市街地のど真ん中、自動車の排ガスや真夏のヒートアイランドの熱波にさらされなければならないという環境は、それなりに苛酷なのだろう。
今回ヤナギマツタケやカイメンタケがたくさん見られたのが、そうして弱った木々が増えた証拠だ、ということにならなければいいのだが。
でも菌根菌であるツルタケやベニタケが健在なのだから、そう心配することもないか。
オマケ。