奈良大好き☆お勉強日記

奈良大学文学部文化財歴史学科(通信教育部)卒&奈良まほろばソムリエ検定のソムリエを取得したヒトの色々な勉強の日記です♪

阿修羅ふたたび

2009年06月01日 | 奈良大学お勉強日記
先週末に友達と二度目の修羅展に行ってきました。
雨は降るわ、16時過ぎからだわってことで、
40分待ちとのふれこみでしたが、
20分少々で入館できることに。
会期終了まで間がないのにもかかわらず、
かなりの盛況ぶりは衰えず、でしたわ。

なんか、突然「ブツゾウ!」になってしまった友人Tと
「いつも上野来る時は雨だよね」の友人Hと一緒に入館。
あたしはといえば、例の「奈良国立博物館パスポート」での入館です。
これで東博にはもう一回しかパスポートでは入れないけど、まいいさ。

前回来た時には揃い踏みだった八部衆も、
奈良をそうそうお留守にはしてられないのか、
さっさとずらかられた方もいらっしゃって。
「全部いる時に見たかったなあ」
というTさんに
「大丈夫。いなくなったのはオッサンばっかだから。
イケメンたちはみんないるから、見られるよ」と堂々と言い放ったアタクシ。
失礼にも程があります。
そんな彼女は『五部浄』さまがタイソウ気に入ったようでした。

で。
問題(?)の阿修羅展示室は前回にもましての混雑ぶり。
今日の見学者さんたちはほんとに取り巻きしたまんま動かない人たちで、
係りの人も「一歩ずつ…」を繰り返しても全然進まない。

正面から『渦潮』の中にもぐりこんで、時計回りにまわるうちに
ぐるぐると中心部に入り込んでいき、何周か心行くまで
その渦潮の中に身をおいて、最後は遠心力で放りだされて、
次の展示室へ行くような動きをとればいいのに。

よく判らない「7時の方向」や「11時の方向」から
「出ますから開けてくださーい!」ってなんでやねん?

それこそ、阿修羅くんが回転陳列できないのなら、
見学者が強制回転観覧するような周り舞台を用意しておいたら
いいんじゃないの?と思うほどでした。
(ほれ、回転ドアの仕切り板とか、動物園の出口にある回転式の通路とか
棒がついてて、それが回って、その囲いの中にいる人を、
強制的に歩かせることが出来る造形物つけたらいいじゃんって感じ)

日光・月光の時は、日光・月光自体が大きかったので、
会場がもっとゆったりしていて、その周りをまわるスペースも
広めに取ってあったけど。
今回の阿修羅くんは、スリムで華奢な体格なので、
遠めで見るとまさに「カツアゲされている青少年」。
なんか痛々しかったよ。

しかし、二度目に来て判ったことはまさにこれ「阿修羅展」なんだなってこと。
何を云ってんだ?かもしれないけど、去年の目玉、日光・月光展示は
中心にしてクライマックスな場所だったけど、展覧会の名前自体は「薬師寺展」。
一方、この展覧会は、「興福寺展」ではなく「阿修羅展」。
会場トップで「え?玉?皿?阿修羅はどこ?」状態になってたから。
やっと仏像が出てきたのに、阿修羅いないじゃん?になり、
渇望状態が募っていたところに、別室にて「阿修羅登場!」のつくり。
こりゃ阿修羅あっての、展覧会なのだな~と。
しかし、こんなに興福寺の名前が前に出てないんだと、
「阿修羅がいつもいるのは何処?」と質問してもわかんない人、多いのでは?

ま、そんなこんなで、会場をぐるり一周して、
もう一回阿修羅が見たい!というTさんのリクエストで、
阿修羅会場へもう一回入場し、右斜め45度の確度をしばし堪能して、
二度目の「阿修羅展」は終了です。

前回は人の多さでげんなりして購入できなかった、
絵葉書などをチョイスして、今回二時間弱の滞在を満喫いたしました。

このラスト一週間は、閉館時間を午後八時にまで延長して、
ミナサマをお待ちしているようですので、まだの方は是非、
東京で会う阿修羅くんというものを体験してくださいまし。

で。
出口にあったパンフレットによれば、
国宝特別公開2009では、国宝阿修羅展帰山記念(笑)として、
『お堂で見る阿修羅』ってのをやるんだそうな。

普通は国宝館で展示されている像を、仮金堂に全員集合させて、
「お疲れさん会」というか「無事に帰ってこれてよかったねと涙の再会」
をやってるところを見せてくれるらしい。

仮金堂じたいは入ったことあるけど、これはこれでまた
オモシロい趣向なんじゃないかと楽しみにしてます。
10月17日(土)からだから、酔狂会の頃にはやってるはず。
ルートに入れませう♪

なお、阿修羅展は東京での会期終了後、九博へ巡回するので、
阿修羅くんが里帰りするのはまだまだ先です。
旅回りの一座も大変だわね。
コメント (5)
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