先の記事で書いたArt Tour、山中一揆の碑を訪問した後は、勝山文化往来館ひしおに移動、そこで映画『新しき民』を鑑賞しました。
映画『新しき民』については、山中一揆の碑を見たり、バスの車中での解説や『つづきのヴォイス―山中一揆から現在―』のダイジェスト版を見たので、予備知識を持って見ましたが、それでも映画自体は、やや難しい映画です。
山崎樹一郎監督曰く、最近は、テレビでも字幕があったり、繰り返しがあったり、何でも分かりやすくなっている時代、映画くらいはスクリーンに向き合って、考えながら観てもらいたいとのことで、上映時間の1時間17分、いろいろと考えを巡らせながら見せていただきました。
しばしば外国文学を読み、外国映画を見る僕にとっては、本を読んだり、映画を見たりしても、あるいは、自分が英語の状況に置かれた時も、よくわからないという状況に比較的慣れていると思います。
よくわからない中でも、分かる断片的なことを集めて、何かを理解しようとする、それが部分的理解につながることもあれば、それでも、なんだかわからないということもある。
そんな外国映画を見ているような気持になりました。
僕は日本映画をあまり見ないですが、以前、寅さんの映画を見たときに、日本の映画は、登場人物の心の動きや、台詞の意味合いなど本当にクリアにわかり、外国映画を見るのとは違うなあと実感したことがあったのですが、日本映画である『新しき民』を見たときには、クリアにわかったなあということが全く感じられませんでした。
でも、おかげさまでいろいろと考えさせられました。
こういう映画が、きっと何度でも見たくなり、見るたびごとに発見がある映画なんだなあと感じました。
また、実際に真庭市で起こった山中一揆をモチーフにしているということで、その地の歴史についても興味を掻き立てられる、そんな映画です。
民衆の描き方や、映画中の勝山はりこ(これが、このツアーのもう一つのテーマ高本敦基さんの作品です)などの使用は、シェイクスピア劇に通じるものもありました。
また、この地域在住の山崎監督のいろいろな方々とのつながりを映画作品の中に活かしていっていることが感じられ、それは、フランシス・コッポラ監督の娘であるソフィア・コッポラ監督の映画『ロスト・イン・トランスレーション』(Lost in Translation, 2003)を見たときに感じたことと共通しています。
とにかく、この映画、今月は岡山県内各地で上映されています。
『新しき民』ツアー上映日程
2月14日のおおさ総合センターの上映会後の座談会には僕も登壇させていただきます。
是非、ご覧ください。
この日の映画上映後は、山崎樹一郎監督、プロデューサーの桑原広考さん、美術の高本敦基さんの対談も行われそれも楽しみませてもらいました。
ということで、この日のArt Tour、とても充実した一日を過ごさせていただきました。
ちなみに、この勝山文化往来館ひしお、2009年5月に
トミコ・コーエン写真展(オバマ大統領誕生の背景) WE HAVE A DREAM! ~ある日本人女性ジャーナリストが見た黒人社会~の実施の際にもお世話になりました。
それから、この『新しき民』の英語タイトルは、先ほどのツアー上映日程のページにも出ていますが、The New Crowd Sanchu Uprising--From The Valley of Maniwa, Okayama 1726-2014となっています。
また、同ページには英語のページもありますので、よろしければ英語でも読んでみてください。
映画『新しき民』については、山中一揆の碑を見たり、バスの車中での解説や『つづきのヴォイス―山中一揆から現在―』のダイジェスト版を見たので、予備知識を持って見ましたが、それでも映画自体は、やや難しい映画です。
山崎樹一郎監督曰く、最近は、テレビでも字幕があったり、繰り返しがあったり、何でも分かりやすくなっている時代、映画くらいはスクリーンに向き合って、考えながら観てもらいたいとのことで、上映時間の1時間17分、いろいろと考えを巡らせながら見せていただきました。
しばしば外国文学を読み、外国映画を見る僕にとっては、本を読んだり、映画を見たりしても、あるいは、自分が英語の状況に置かれた時も、よくわからないという状況に比較的慣れていると思います。
よくわからない中でも、分かる断片的なことを集めて、何かを理解しようとする、それが部分的理解につながることもあれば、それでも、なんだかわからないということもある。
そんな外国映画を見ているような気持になりました。
僕は日本映画をあまり見ないですが、以前、寅さんの映画を見たときに、日本の映画は、登場人物の心の動きや、台詞の意味合いなど本当にクリアにわかり、外国映画を見るのとは違うなあと実感したことがあったのですが、日本映画である『新しき民』を見たときには、クリアにわかったなあということが全く感じられませんでした。
でも、おかげさまでいろいろと考えさせられました。
こういう映画が、きっと何度でも見たくなり、見るたびごとに発見がある映画なんだなあと感じました。
また、実際に真庭市で起こった山中一揆をモチーフにしているということで、その地の歴史についても興味を掻き立てられる、そんな映画です。
民衆の描き方や、映画中の勝山はりこ(これが、このツアーのもう一つのテーマ高本敦基さんの作品です)などの使用は、シェイクスピア劇に通じるものもありました。
また、この地域在住の山崎監督のいろいろな方々とのつながりを映画作品の中に活かしていっていることが感じられ、それは、フランシス・コッポラ監督の娘であるソフィア・コッポラ監督の映画『ロスト・イン・トランスレーション』(Lost in Translation, 2003)を見たときに感じたことと共通しています。
とにかく、この映画、今月は岡山県内各地で上映されています。
『新しき民』ツアー上映日程
2月14日のおおさ総合センターの上映会後の座談会には僕も登壇させていただきます。
是非、ご覧ください。
この日の映画上映後は、山崎樹一郎監督、プロデューサーの桑原広考さん、美術の高本敦基さんの対談も行われそれも楽しみませてもらいました。
ということで、この日のArt Tour、とても充実した一日を過ごさせていただきました。
ちなみに、この勝山文化往来館ひしお、2009年5月に
トミコ・コーエン写真展(オバマ大統領誕生の背景) WE HAVE A DREAM! ~ある日本人女性ジャーナリストが見た黒人社会~の実施の際にもお世話になりました。
それから、この『新しき民』の英語タイトルは、先ほどのツアー上映日程のページにも出ていますが、The New Crowd Sanchu Uprising--From The Valley of Maniwa, Okayama 1726-2014となっています。
また、同ページには英語のページもありますので、よろしければ英語でも読んでみてください。