だんだんと秋が深まってきた。稲刈りが始まり10日もすると、黄金色は消え土色の大地が顔を出す。機械化が進み、あっという間の作業なのだ。櫨がけしている田んぼはごくわずか。つまり、秋らしい田園風景は気にしていないと目に入らない時代になってしまった。なんとなく寂しい。
乾いた杉の葉を燃やしたとき、もみがらをいぶすときの香は季節を感じさせてくれる。朝通勤時に、山の端で腰の曲がった「ばっぱ」がたきびをしている。細く白い煙は、霞をより濃くしているのだが、私は窓越しにその香を想像できると、幸せな気分になれる。
乾いた杉の葉を燃やしたとき、もみがらをいぶすときの香は季節を感じさせてくれる。朝通勤時に、山の端で腰の曲がった「ばっぱ」がたきびをしている。細く白い煙は、霞をより濃くしているのだが、私は窓越しにその香を想像できると、幸せな気分になれる。