せっかくの旅だから豪勢な、とはさして思わないようになった。一見の客としては小料理屋を好む。カウンターがいっぱいで一旦座敷へ通されたが、二人ずれの老夫婦が席を立つと店の主人は「こちらにしますか」と誘ってくれる。そしてどちらからともなく言葉を交わすのだが、これも決して饒舌なやりとりにはほど遠い。
地のモノを土地の酒で少し頂けばよい。土地の酒は時のモノに合うようにできている。酒蔵は大抵古くからのものがおおいから、土地の歴史が自然と話題になる。「西の灘、東の大山」大山?鶴岡だったのか。『大山をいただきます』となる。決して高くはないが何か特徴を探る楽しみがよい。しかして今宵は庄内浜の口細かれいであった。
地のモノを土地の酒で少し頂けばよい。土地の酒は時のモノに合うようにできている。酒蔵は大抵古くからのものがおおいから、土地の歴史が自然と話題になる。「西の灘、東の大山」大山?鶴岡だったのか。『大山をいただきます』となる。決して高くはないが何か特徴を探る楽しみがよい。しかして今宵は庄内浜の口細かれいであった。