朝寝-昼酒-夜遊

日々感じたことを思いのままに書き散らすのみ。
※毎週土曜更新を目標にしています。

第144回まるまる出丸の会!

2013年08月22日 09時56分30秒 | 落語・講談・お笑い
昨日は東梅田教会の「まるまる出丸の会!」へ。
久し振りか、と思ったのだが、
会そのものも暫く休んでいたようで、
実際には前回に引き続いて見に来た、という勘定になっていた。


「うなぎや」(そうば):△

夏休みの宿題のマクラは面白かった。
オチは私の予想していたものと違っていたが、
それはそれでアリ、と思う。

「中国産の鰻」の小噺は前も聞いたように思う。
「台湾猿」と同じオチなのはあまり好みではない。

ネタはあまり良くなかった。
全体にあっさりしているが、
特に前座であれば、もっと派手にやる方が好み。
例えばうなぎ屋の主人がニコッと笑って「どうぞお二階へ」を繰り返すところは
二人が入ってきた時にいきなり言ったり、
もう少しクサ目に繰り返した方が良いと思うし、
勢いの良い鰻に振り回されるように、鰻を掴む仕草も大きくして欲しい。
この部分は指の動きも小さかった。

「青背」「赤背」「黒背」を言っていく部分、
うなぎ屋の主人が自分で言って笑うが客が「白背」と言っても笑わない、
というギャップでウケを取ろうとしていたが、
理屈っぽさが先に立ってウケは小さかった。
ここは勢いで運んだ方が良いのではないかなあ。


「蛇含草」(出丸):○-

マクラは師匠とオーストラリアに行った話。
若干落語会によく来ているお客さん向き、と感じなくはないが、
出丸の自然な感情がダイレクトに伝わるように出来ており、楽しめた。

ネタもまあ良かった。
全体の構成としては、若干「曲食い」の部分が
(技も3つであり)あっさりしているかな、と感じた。

最初に男が入ってきた時に
腕の動きや姿勢などで「甚平を着ている」ように見えるのが流石。
ここは今まであまり意識して見ていなかったのだが、
薄い甚平を着ていることから触覚的な暑さがイメージできるので重要かも。

言い立てはまあまあ。

蛇含草の説明の場面、
「話の種になるやろ」と思って置いているのだったら
「えらいもんが目に止まったな」から入るよりも、
さも話したそうに話す方が自然では、と思う。

蛇含草をとる際に男が「厚かましくて済みません」などと言うあたり、
後で餅を厚かましく食べる動きとの対比になっているのだが、
個人的には別に入れなくても良いのでは、とも思う。
この部分の対比、客としては別に気にして見ていないと思う。

餅を焼き始める。
ふと思ったのだが、二人の真ん中に火鉢を置いて焼いているんだな。
引っ繰り返す仕草などがあるから仕方ないかも知れないが、
ふと隠居さんの傍らで焼いているのを
男がわざわざ手を伸ばして取って食べる、とした方が
「失礼なこと」をやっている感じがして良いかも、と思った。
いざ食べさせる、となってから火鉢を二人の間に持ってくる、という
流れにしても良いかも知れない。

餅を食べながらも引っ繰り返す動きを入れる。
これはこれで自然で良いかな。

隠居さんの怒りの溜まり方の表現が良かった。
最初はじっと押し殺して「一つ食べとでも言うたか」と言う、
男に言い募られて徐々に怒りを表に出していく流れが良い。

曲食いは「ほりうけ」「美濃の滝食い」「淀の川瀬は水車」で失敗。
出丸自身の中で「こんな技が使える訳がない」という思いがあるのか、
比較的あっさりやっている。
まあ、「出来る訳がない」と思いつつ、
遊びでやってしまっても良いのでは、と思うけど、
それはそれで一つの考え方だろう。

「3つだけ残ってしまった」まで地で言うことが多いが、
「餅箱に一杯あった餅を」までだけ地で言っている。
後で「3つ残っている」は台詞で出てくるから、
確かにここで地で説明する必要はなく、
地の文を減らす意味でも
地で安易にウケを取ろうとするのを避ける意味でも、良いと思う。
ただ、そこから餅が詰まっている男の描写に移っているのだが、
いきなり詰まっている描写よりも
隠居の「よう食ったな、あと3つや、早よ食ってしまえ」の後で
詰まっている描写に持っていく方が分かりやすく、ウケが取れるように思う。

餅の詰まった描写は、まあ良かった。
はっきり上を向いているのは詰まっているように見えやすい。
全体にもう少し体を沈めて重心を下げた方が良いと感じた。
また、若干、詰まっているにしては次の餅を食べる時の動きが素早いかな、
とは思った。

「お辞儀が出来へん」や
「ここ持ち」以後の「もち」の繰り返しはなし。

あとはサゲまで、あっさりと。
呼び掛けても返事がない、という感じの応対があり、
「何か起こったのでは」と予想させて、サゲへの流れ。
これはこれで悪くなかった。


「腕喰い」(雀松):○+

昔のお寺での夏の落語会の話、
ノンアルコール飲料の話、
京橋に住んでいた頃の思い出話など、
「昔は遊びが限られていた」という話からネタへ。

マクラでは噛むところも散見されたが、
ネタに入ると流石。

若干、若旦那の作り方が「ツッコロバシ」と「真面目」の間で揺れ動いた印象がある。
これはネタの作りの為でもあるし、
人間である以上一つに限られるものでもないが、
もう少し「大家の次男坊」、
「金がなくなったことによる苦労、裏切り」の経験から来るベースがあり、
そこから滲み出る「ツッコロバシ」であり「真面目」である、
という作りにしていく必要があると思う。
このベースが、少し見えにくかった。

全体に、非常にきっちり作られている。
若旦那と別家した番頭の会話のリズム、間の取り方、強弱、
特に軽くツッコんでウケを取れるのが
雀松の作り方の良く出来たところだと思う。
無論それは、そこでウケが取れるように
精緻に流れを構築しているからだろう。


仕事からみの電話などがあったので、
3度目になる「はてなの茶碗」は見ずに帰った。
それはまたの機会に。
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8月21日(水)のつぶやき その2

2013年08月22日 01時07分35秒 | つぶやき

虚構新聞?と思ったら本当のニュースか。しかし、ヒエラルキー不在の300人の取締役会って意思決定できるんだろうか>RT asahi.com/national/updat…

kkmaruさんがリツイート | 3 RT

総合職と一般職の選択。選択を委ねている以上「不当な差別」とは言い難い。しかし「女性の多くが何故一般職を選択するのか」を考えなくてはならない。思考停止せず、総合職の過重な労働体制を問題視する必要性。


労働法の基本原則として謂われる「直接雇用(直用)主義」。ある労働者の労働力を利用する会社はその労働者と直接労働契約を結ぶべきであり、使用者としての責任を負わずに労働力を利用する間接雇用は原則として許されない。あとは労働者の専門性や代替可能性で修正を掛けるところか。


登録型派遣の労働者数は全労働力人口の3%程度。「派遣労働が格差社会の元凶」が(戦略・戦術としては兎も角)言い過ぎ、は分からんでもない。しかし「安価な労働力の供給源がある」ことが明示・黙示の圧力を正規雇用労働者に掛ける面はあるだろう。「元凶」ではないにせよ「一因」だとは思うのだが。


「派遣がなくなれば海外に移転する」は無視するべきでもないが、100%額面通りとるべきものでもない。その要領で「残業規制があれば海外に」「解雇規制があれば海外に」なんて、いくらでも言い立てることができる。海外には海外のリスク・デメリットがある訳で。


秋田書店が漫画雑誌の読者プレゼントで景品数を水増し掲載していた問題で、社内で不正をやめるよう訴えた景品担当の女性社員が「プレゼントを窃取した」などとして、懲戒解雇されていたことが分かりました。goo.gl/KjOzSY

kkmaruさんがリツイート | 2285 RT

実際に窃取したこと、それがなければきちんとプレゼントしていたことが証明出来れば良いが、出来なければこれは会社を潰しかねない、致命的な判断ミスだろう。止める奴はいなかったのかねえ。>RT


従業員の直接雇用を「企業の社会的責任(CSR)」と捉える。ネガティブには間接雇用で労働力を利用するだけ利用し、使用者としての責任を放棄していることを「CSRを果たしていない」と捉え、ポジティブには直接雇用し法を遵守、待遇改善に努めていることで「CSRを果たしている」と捉える。


久し振りの東梅田教会。開場前から入れるのは有難い。
twitpic.com/d9hyv1


@kkmaru 実際には「消費者庁に訴え出る」→「解雇」→「会社の不正が判明する」の流れなのかねえ。ちょっとはっきりしないけど。


これは管理教育推進者が「学校に秩序は必要でしょ」というのに似ている…RT @SASNIKU 下村文科相「教育的配慮は必要」 はだしのゲンで - 47NEWS(よんななニュース) 47news.jp/CN/201308/CN20… やりやがった。いよいよ本格的に政治が介入してくるか?

kkmaruさんがリツイート | 5 RT

あと「市教委の判断」と言っているんだけど、委員長が勝手に決めたもので、市教委が組織として決定していないのでは、という手続き上の問題がなかったっけ?あれは誤報?>RT


懸念があったのでトリ聞かずに飛び出し。早めに出ておいて良かった、か。


消費者庁のプレスリリースを見る限り、末賞のシュシュとかもきちんと配ってないもんな。シュシュなんて担当者が大量にネコババするようなシロモンじゃないべ。

kkmaruさんがリツイート | 9 RT

大量ネコババ横流し説が俄に信じがたい理由がまさにそれ。商品がしょぼいんだよね。>RT

kkmaruさんがリツイート | 4 RT

本当にこの企業の隠蔽体質、糊塗姿勢は変わらんのだなあ。どうすれば再発は防げるのだろう。潰しても同じなのかな。>時事ドットコム:汚染水、海に流出か=隣接側溝で高線量-福島第1タンク漏れ・東電 jiji.com/jc/zc?k=201308…

1 件 リツイートされました

「優良企業の人事・労務管理」(下田直人)読了。優良企業の事例も紹介されているが、最低限必要な事項、「生産性向上・業績向上」を目指す人事・労務管理の取扱なども紹介。「手間なのであまりお勧めしていない」など、現実での運用状況についても言及されており、参考になる。


「伝え方が9割」(佐々木圭一)読了。「コミュニケーションが下手」という筆者が、プロとしてのシンプルな「伝える」「イエスと言わせる」「アピールする」技術を紹介。内容が濃いとは言い難いが、具体例を交えつつ、非常に平易に書かれている。共通のポイントは「受け手の立場になること」か。


明日の訪問向けの申請書関連作成。サンプルがあったので15分で完了。明日チェックしましょ。


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8月21日(水)のつぶやき その1

2013年08月22日 01時07分34秒 | つぶやき

戦争指導や巣鴨に収容されていた経験が背後にあって政敵と戦っていた岸に対し、そういう経験もなく単に戦闘モードでフェイスブックを覗いて瞬時に反応してる安倍、という対比はなかなか意地が悪いが、まさに首相に覚える「小物感」を突いている。 amzn.to/18C0teX

kkmaruさんがリツイート | 17 RT

福島みずほ憲法バー@高円寺、準備中。 pic.twitter.com/1fY9PSi502

kkmaruさんがリツイート | 634 RT

何をやっているんですか。紹介する将棋連盟も。たかがニュースでURLも凝っているし。>高橋九段登場!『AKB48じゃんけん大会公式ガイドブック2013』 お知らせ|お知らせ・イベント情報:日本将棋連盟 shogi.or.jp/topics/2013/08…


外出。朝から暑いのう…。


「知っておくべき教養」って狂っている特集だなあ。「教養は役に立たない」も違和感があるけど。「何が役に立つ知識・情報かは分からない」或いは「無知の知」が教養のベースになる価値観だと思うのだが。


環状線、USJに向かうと思しき中国人多し。傍若無人なれど、日本人が欧米で同様に振る舞っていた時代もあった訳で。盛者必滅。


午前の仕事終わり。諸々済ませたら、一度帰宅するかな。


「自分の頭の中をそのままコトバにしない」「相手の頭の中を想像する」「相手のメリットと一致するお願いをつくる」の3ステップ。「自分の頭の中をそのままコトバにしない」は重要だわな。相手のコトバを受けてどう応答していくか。


「お願い」は一方的なものではなく、相手との共作。相手のことを想像する技術、相手に配慮する「愛情」。


調書捏造のニュースに驚きを表明している人たちは、調書捏造が行われていることに驚いているのか、それとも調書捏造が明らかになったことに驚いているのか? 私は調書捏造がもみ消されずに明るみに出たことが驚きポイントだと思っているのだけど。

kkmaruさんがリツイート | 13 RT

労働組合法におけるドイツ法とアメリカ法の影響。労働協約の効力についてはドイツ法の影響を受けており、団交拒否に対して行政で救済命令を発するのはアメリカ法の発想。


それなら政府自民党が責任もって矢面に立ってよ。普段から威勢のいいこと言ってるわけだから>片山さつき氏激白「新日鉄住金は韓国で賠償金を払ってはいけない」  - ZAKZAK zakzak.co.jp/society/foreig… @zakdeskさんから

kkmaruさんがリツイート | 30 RT

非道徳的なやり方に成功の原因があったのではなく、社会の要請への深い洞察力と、その要請に応える方法と手段が成功に導く。


労働者が顧客になるか。現在、再び労働者と顧客が分離しているのか。労働者の購買力を高める必要はない、或いは部分最適で「自社の労働者の購買力は高める必要がない」と考えているのか。

1 件 リツイートされました

安衛法の私法的効力。直接上はないが、安全配慮義務の法理を通して間接的に持つ、というのが判例の構成か。


「法は社会から一歩遅れるべき」みたいな言葉を聞いた覚えがあるが、さて何だったかいな。法が率先して社会を変えていく、といった発想は、法の暴力性を考えると、あまりとるべきではないだろう。そう考えると日本国憲法は?はあるけど。


常に成果を出せるか否かが、プロとアマの違いの一つ。アマチュアでも単発であれば遜色ないものができる場合もあるが、どのような状況でも成果を出すのがプロというもの。


コトバに高低差をつけるとエネルギーが生まれる。考えたら和歌でも「風景など、全然関係ないところから始める」とか「反対の表現から始める」とか、色々な高低差をつける技法が使われているわな。


サプライズ法。まずは「けいおん!」とか(笑)


サプライズワード。自分が驚いた時ではなく、相手を驚かせたい時に使う。供給者ではなく、消費者目線。


リピートをすれば記憶に残る。落語のサゲでも「死ぬ」ではなく「死ぬ、死ぬ」(笑)言い方を変えたりしてバリエーションを付けられるし。


出てきた出てきた⇒教育関連法案:「首長に教育長任免権」来年の通常国会提出 mainichi.jp/select/news/20…

kkmaruさんがリツイート | 20 RT

これ昔、左翼側がやりたがっていなかったっけ?選挙で勝てば日の丸・君が代のない入学式・卒業式を実現できる。時代の流れか。>RT


「聞き手の集中力は、話し手の技術による」。熱意があれば恐らく、集中力を持続させる表現を特に意識することなく使っているのだろう。ここに意識を向けるかどうかで出来不出来の差をなくすのがプロ、ということかも。


ファミレスから、月次の通院終了。落語会まで1時間ほど、自習室ででも時間を潰さん。


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