
一時期
顔が
明らかに
非対称だった
もちろん
ヒトと云うのは
其れが当たり前
なんだけれど
数年前だったか
運転免許証の
更新用
証明写真で
それに気付いた時には
ゾッとした
目元が
まるで
二人の人物を
貼り合わせたように
ズレていて
まさに
建前。と本音。
理性。と本能。
使い分けてるヒトの顔
だった
接客業や
ヒト付き合いが
濃密になると
そういうコトも
起こると想う
ワタシの仮説だから
信憑性はいまひとつかもしれぬが
其の当時の自身には
憶い当たる節が
多々あった
とても愉しいのにしんどい。
とか
辻褄合わせが日課。
みたいな
謎のエネルギーの振り幅
若かったから
熟せたし
若かったから
上手く渡る術を
未だ
習得しきれて無かったのだろう
此の頃のワタシは
左右共に
丸くなったり
弛んだりしてはいるけど
なかなか均衡的だ
コロナ禍を経て
他者との関わりを整理出来たコトも
影響しているだろうし
結局のトコロ
いちばんラクに生きるには
肩のチカラ抜いて
テンションなんて
わざわざ上げずとも
目に映るモノ
耳に届くモノ
の
拘りドコロを
美しいモノ最優先にすると
決めたからだろう
飛び込む美しいモノ
と
ウチに秘めたる美学
その両方を
見失ったり
手放したりさえしなければ
ブレないヒトで
居られるのではなかろうか
今日も
ニュース番組に映る
政治家の顔が
明らかなる非対称だったコトに
落胆した
其の方
見る度に
其れは酷くなっているように憶える
きっと
立場と理念が
相反しているのだろう
憤りを通り越して
つい
心配してしまった
こんな時代の舵取りは
さぞ
大変だろうけれど
渦巻く波に呑み込まれるコト無く
美学ある政治家で在ってほしい
美しいモノを美しいと想える
生身の人間で在ってほしい