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自家製の糠漬けは 酒の肴に もってこい




 昔、昭和の頃、台所の床に扉があって、その下は収納スペースになっている家がありました。我が家は貧乏所帯だったので、そんなハイカラなものはなかったけど、友達の家にはあったような。おばあちゃんの家は、台所どころか、土間にかまどだったので、それは論外(驚)。

 で、床下の収納スペースには、たいてい大きな壺みたいなのがあって、糠漬けが作られていましたね。毎日かき回さなければならないんで、家が額臭くなると言って、そのうち糠漬けづくり自体が敬遠されるようになりました。

 まあ今の若い人は(中年もだが)、漬物なんて、ましてや糠漬けなんてほとんど食べないよね。そのかわり、サラダはバリバリ食べてけどね。ほとんど「生野菜信仰」みたいなもんです。

 そういう小生、糠漬けに目がありません。古い人間です。しかし、家では御多分に漏れず作っていません。スーパーで売っているものは美味しくありません。なので、小料理屋で「女将の手作り糠漬け」なんて張り紙を見つければ、一等最初に注文します。

 しかし、手作りではあっても、軽く浅漬けっぽいものも多く、期待外れのことも少なくありません。実は小生、古漬けが好きなのです。今まで経験した居酒屋の糠漬けのナンバー1は、横浜・野毛の「福田フライ」の糠漬けですね。これ一皿でジョッキ3杯はいけます。

 しかし、そもそも東京出張がなくなり幾年月、ならば自分で漬けるしかないと、糠と大型タッパを用意し、キュウリと茄子でやってみました。

 糠の説明書きには、12時間から18時間つけるのがお勧めみたいなこと書いていますが、はじめから、そんなのは無視、2週間漬けました。さすがに冷蔵庫で保存しましたが。

 いい塩梅に出来上がりましたよ。、床漬け特有の芳醇な香りがただよい、しかも古漬けらしく適度な酸っぱさがあります。何より「美味い!!」です。世の中「酸っぱくなった糠漬けは失敗作」という風潮があるようですが、異議ありです。だって酸っぱいのが好きなんだもん。

 糠漬けとビール、最強の組み合わせですね。今度は大根を漬けてみようかな。









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