秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

奥祖谷初冬点描 暮らしの初冬

2011年11月11日 | Weblog
秋されば祖谷の山のべさびゆけり荒れにし三嶺に安らぎあれかし

冬入れば今より寒さ増さりけり雪げ降るさとだれか訪ふべき

祖谷のさと雪虫舞ひて告げに来し今より雪の降りし日のあり

さびしさは祖谷の奥山ふゆ枯れに行き交ふひとの少なかりけり

ひとりすむ野べの翁に時雨なば枯れ野を染めて冬を告げにし

祖谷渓に十一月の水風情

山寺の山門閉まり初しぐれ

祖谷の里訪ふて落葉の冬の溝

奥山に木の葉も落ちて冬に入り

窓開けて子らの声聞く亥の子唄




築300年の古民家全面改修の新聞記事を見る、東祖谷釣井にある「ちいおり」が
来春のリニューアルオープンに向けて改修されるようだ。

で、詳しい人に聞いて見ると、改修工事などは業者に請け負わすようで
またしても、そうなのか?と思って失望しているわけである。

釣井の古民家木村家、落合の長岡家、そして、今度のちいおり、すべて茅葺き民家
であるが、業者任せで、祖谷衆が手伝って関わってゆくことが出来ない。
何千万と注ぎ込んで古民家を再生してゆくプロジェクトと云えば聞えは良いが
古民家再生の基本理念が欠けているんじゃありませんか?

祖谷地方といえば昔から茅葺き民家がたくさんあって、結いの習わしで自分たちが
助け合って改修してのでしょう、その伝承はまだ多少なりとも残っている筈であろう
多くはないが、中には手伝って少しでも伝承を引き継いでゆきたい人たちのいると
思うのだが、その隙間もないようである。

自分たちも参加して出来上がったのだという思いも無くて何の古民家再生だ
いい加減にしてもらいたいものだ。
こんどのちいおりについては特にその思いがある、つい、4,5年前には
祖谷の伝統、伝承を大切に守ってゆくべきであると説いていたのであるが
何時ごろからか影を潜めて方針転換をしているように思われてならない。


山岳遭難事故が多発しているようだ
徳島の山岳では今年に入って11月8日までに39名の遭難事故が起こっている
過去10年間の平均で年7名であるから今年は突出している。
内訳は県内人8名でその他は県外人で東祖谷の山岳周辺と石立山周辺であると。

また愛媛県警の発表では今年に入って9月までに19名の遭難事故が起きている
ほとんどが40歳以上の中高年で、滑落、道迷い、病気などが多いようだ
滑落と病気で2名の方が亡くなっているし1名を除いて18名は石鎚周辺で
遭難事故を起こしていると。










テラオ兄さん携帯写真 冬枯れの風景
































































































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