秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ(親父と昭和とベニア板…徒然に①)

2011年11月17日 | Weblog
20年以上前に、地下の階に増築していたトイレを、改修した。
雨の多かった今年の異常気象で、トタン屋根に穴があいて
天井がごっそりと落ちていた。
ここ数年は、水道管も痛み(凍結で裂け)使用もしていなかったので、思いきって
便器もろとも取り外し、シンプルな小部屋に改修した。
私はケチなので、公休を三日間まとめてとり、大工さんのお手伝いをした。
これを祖谷弁で
『てご』をすると言う。
大工さんは、主人の麻雀お友達。

タイムリミットは、三日間。
トイレの改修と、隣の部屋の一部分の天井補修。
見事に、三日間。余裕で完成した。

『壁に経費をかけない!』
の私の希望通り、壁はシンプルなベニア板。
出来上がった小部屋の天井は、透明なトタン。
太陽の光を、集めて、お布団がいつでも干せるように、嬉しい布団部屋兼 欅の葉っぱを
ライトアップして見るような、プチ癒し空間が、出来た。

これを一緒に楽しみたい1番の相棒は、当然いない訳で、いつもの独り言を、話し掛けてみる。

『なあ、なあ、この部屋…なんか?面白そうじゃよ~』

このシンプルな、今時にみかけない?ベニア板の匂いが、見事に遥か昔の思い出を、蘇らせた。

昔…オンボロの家に、小屋のように、構えて営んでいた、小さな食堂。焼鳥屋。

父ちゃんのデカイ鼻に、コテコテの九州弁。
食堂は毎日、繁盛したのに…我が家に、お金がなかったのは
全部 犯人は、父ちゃんだったんだ。
父ちゃんは、ウルトラマンでもあり、バルタン星人でもあり、カネゴンでもあり…

ベニア板の 習字の墨汁にも似た鼻につく匂いが、昭和の思い出と共に
私のココロをワクワクと、センチメンタルに誘う。

徒然なるままに…
いつかに…続く