ばぶちの仕事しながら司法試験を突破し弁護士になりました

仕事をしながら司法試験に合格したばぶち(babuchi)の試験勉強記録+その後です。

サイバー犯罪

2013年12月05日 10時18分09秒 | 刑法
サイバーの世界は、インターネットに繋がっていれば、犯罪を行うことが比較的容易であり、敷居が下がってきたため、数多くの認知出来ていない犯罪があります。


また、現行法で犯罪に当たるのかグレーなものも存在します。


以下は私見です。
否定も有り得ると思います。


クレジットカードの番号とセキュリティコードの情報はこれを用いれば、電子計算機使用詐欺罪です。

では、この情報を売買した場合は?

電子計算機使用詐欺罪の幇助に当たる可能性があります。



では、売買でなく、ネット上に貼り付けた場合は?

不特定多数者への幇助は、否定される可能性があります。




不正にサーバにアクセスするための方法を書いた場合は?

不正アクセス禁止法の幇助に当たる可能性がありますが、不特定多数者への幇助なので、否定される可能性があります。
また、サーバ管理者への防御のためという理由であれば、故意が阻却されそうです。




テレビを盗んだものとは知らずに、他人から依頼されてオークションで販売し、その金額の10%を受け取った場合は?

窃盗犯なら不可罰的事後行為、協力したものは、承継的共同正犯又は幇助犯の構成要件に当たりそうですが、知らないため故意が阻却されそうです。

代理で出品しているので、盗品等有償譲受にはならないでしょうね。