ばぶちの仕事しながら司法試験を突破し弁護士になりました

仕事をしながら司法試験に合格したばぶち(babuchi)の試験勉強記録+その後です。

有限期間である司法修習

2015年04月12日 21時28分14秒 | 司法修習
司法修習の期間は有限です。

今後、どんなことがあってもこの有限な期間はもう二度とやってきません。

司法修習を担当してくださる裁判官、検察官、弁護士の先生方は、自分たちも同じように司法修習時代にお世話になったからという理由と、自分たちが今後かかわる法曹の質を上げようという理由から、ほぼ何も隠さず全てオープンにして見せて、答えて、考えさせて、そして示してくださいます。


司法修習生に貸与させ、借金をしながら受けさせるという制度はおかしいとは思います。しかし、司法修習制度自体は素晴らしい制度であり、それを引き継いでいる方たちもそう思っているからこそ、担当して下さる方々、研究会、研究部、委員会を構成している皆様方は、一生懸命考え、努力して我々を成長させてくださっています。修習生がやりたいと思ったことは真剣に考えてくださり、できるだけそれを実現させようと配慮していただいています。これらは、今までの司法修習制度の流れがあってのことだと思います。

このことは司法修習を受けた人で無いと分からないと思います。

私も最初はそれほど期待していませんでした。しかし、半分ほどクールが終わった現在、期待以上の内容であり、期待以上に自分に実力が付いているのが分かり、この修習制度が無ければ、これだけの成長は無かったであろうと思います。


「司法修習生だから」と言って、何でもさせていただける、失敗しても許される、成功したらものすごく驚かれる、こんな環境は今後一生無いと言っても過言ではありません。年齢が低いとか高いとか、大学がどこだとか、そんなことは関係がありません。おそらくですが、司法試験という共通の試験をくぐり抜け、司法修習という共通の修習を受け、最後の非常に苦しい二回試験に向けて勉強している修習生だった頃を、現在法曹になっている方々も重ねているのだろうと思います。同じ経験をし、同じ悩みを抱え、同じ努力をしてきた人に対する共感と期待なのだろうと思います。



そして、司法修習クラスの同期も同じであり、クールの時期のズレがあるにせよ、同じ民事・刑事裁判、弁護、検察修習を経験してきた/いく仲間であり、たくさんの話をし、たくさんの議論を行い、まさにともに切磋琢磨して法曹への階段を上っている同志です。様々な技術に長けている人、グルメに長けている人、金融に長けている人、理屈に長けている人、色々な特技や知識、中々できないような経験をしてきた人たちが存在し、クラスの仲間は今後かけがえの無い仲間になることは間違いないでしょう。

この仲間とともに、また素晴らしい諸先輩方の法曹の方々と過ごす司法修習は有限期間であり、あと残り7か月ほどになりましたが、一日も無駄にしないよう、体の健康管理にだけは非常に気を付けて過ごしていますし、今後も一日も休まないように心がけたいと思っています。