黄昏が近づくとフクロウは飛び立つ準備を始めます。暗闇で木に激突。最近は夜目、遠目が効かなくなって来ました。
黄昏れたフクロウ
フランシスコの二人の息子
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/97/4f9a761322e2262d03f92c2221f830f3.jpg)
ブラジル音楽と言えばボサノバを思い浮かべるでしょう。アストラット・ジルベルトならまだしも小野リサとなると子守唄になってしまう。しかしこの映画の彼らの歌はもっと土着なカントリーソングであり、陽気なラテン系の歌が全編に流れています。
ブラジルの田舎、義理の父から借りた土地で作物を育てているフランシスコ。子供たちにはもっと良い生活をさせたいと、貧困の中でも楽器を買い与えます。しかし、そのために地代を払えなくなった彼らは土地を追い出され、都会へ向かいます。田舎にいたのでは音楽での成功は無いともフランシスコは考えていたのでしょう。
都会での生活は極貧でこれを助けるため長男のミロズマルと弟のエミヴァルはバスターミナルで歌い始めます。この映画の最大の売りはこの二人の子役です。何しろかわいい。初めてお金を稼いだときの表情の変わりようがこの映画のひとつのハイライトです。
貧しさからか自信のない目つきをしていた子供だった彼らが、ブラジル各地を巡業しながらしっかりした目をした少年になっていくのが良くわかります。観客は彼らの成長を共に楽しむのです。
成功をつかむかと思われた彼らでしたが悲劇が訪れます。そして、場面は十数年後に飛び、青年になったミロズマルは挫折を乗り越えて成功をつかみます。
この映画は題名が「フランシスコの二人の息子」とあるように主人公は父親のフランシスコです。貧しくても将来を見据え、決断を下し、小学校を作らせるなど行動力もあります。ミロズマルの挫折を救ったのも父親の決断力と行動力でした。
実存のスーパースターの伝記ですから、荒唐無稽ではありませんし、善人しか出てこないようなところがあります。それでも彼らの少年時代のエピソードは十分楽しめます。3月17日からシャンテシネでロードショー開始です。
Photo: http://2sons.gyao.jp/photo/
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