Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

北本自然観察公園と埼玉県自然学習センターでセミの生態を学ぶ~「セミのぬけがら調査」に参加

2009-08-22 | 日本の教育一般
昨日は、北本市にある埼玉県自然学習センターで、「セミのぬけがら調査」に下の息子と参加した。ここは、北本自然観察公園という素晴らしい広大な自然に囲まれ、さまざまな生物や植物が生息している。1ヶ月前、夏休みに入ってすぐ、7月にも息子の友達と訪れていて、様子は少しわかっているが、今回はセンターが開く「セミのぬけがら調査」に応募してみた。この調査は、7月28日にも行われていて、大人気の講座で、7月分を申し込んだとき、すでにキャンセル待ち状態で、はいれなかった。今回も6人キャンセル待ちがいたので、参加できてラッキー。

まず、センターで、セミの生態の説明が詳しくあり、今まで知らなかったセミのことを学ぶ。そして、赤、青の2班に分かれて、公園内を探索しながら、セミのぬけがらを探す。うじゃうじゃいるかと思っていたら、意外とない。じっくり探さないと見つけられない。「あった!」とお父さんやお母さんが大きな声で叫ぶ。子供たちは必死で捜すが、親たちも子供のためにくまなく探しまくる。葉っぱの下に下がっているぬけがら、くいにきれいにへばりついているぬけがら、木の葉っぱに隠れているぬけがらとさまざまな場所にいる。



自分で見つけた瞬間は、まるで宝物を見つけたような感じで、そっと取る。触角などがちぎれないように、そっととらなくてはいけないと最初にセンターの担当の人から注意があった。袋に入れても振り回さないこと。大事なことだが、スズメバチやマムシも多くいるので、注意して歩くこと!

道を歩きながら探していたが、途中、小規模の原っぱでぐるぐると探す。このとき、息子は、カエルを見つけて大喜び。すごい勢いで手足をのばして、ぴょんぴょん飛んでいってしまった。その速さに感心していたら、次は息子は木にへばりついているカナヘビを見つけた。



息子、しっぽをつかんで捕まえた。他の6年生くらいの男の子もカナヘビを捕まえている。息子と2人で、比べあっこをしている。息子は、カナヘビを捕まえたのが初めてだったので、うれしくてたまらないようだ。ぬけがらを探しながら、カナヘビを手にはわせている。息子が片方の手を離しても、カナヘビはじっとして、息子から離れない。すっかり友達になったかのよう。



「オレのことが好きになったのかなあ!」とうれしそうな息子。「持って帰りたいなあ!」と言うが、ここの公園の生物は採ってはいけないきまり。写真におさめて、センターにつく頃にカナヘビとはさようならした。

センターにもどって、とってきたぬけがらをみんな机に並べる。いよいよ具体的な調査をする。大きさで大小2つのグループに分け、一つ一つ触角をルーペでじっくり見て、その違いによって、セミの種類を分けていく。「ニイニイゼミ」「アブラゼミ」「ミンミンゼミ」「ツクツクボウシ」「ヒグラシ」の5種類。



7月の調査と比べて、種類によって多さの違いがわかる。夏の始めにでるニイニイゼミは7月が多く、今回は一番少なかった。逆に7月少なかったミンミンゼミは今回は増え、アブラゼミは倍に増えていた。夏の終わりにでてくるツクツクボウシやヒグラシは増えていた。

セミのぬけがらをながめながら、ぬけがらまで種類によって違いがあり、セミの生態が細かにわかることに驚いた。こんな学習体験は夏休みだからできる。そして、こんな素晴らしい自然環境と子供たちにわかりやすいプログラムを用意してくれた自然学習センターに大感謝である。私たち親は、ただ子供を連れて行くだけで、生物を見て終わりである。もっと踏み込んで、子供の知的好奇心を満たすには、こういうプログラムに参加して、専門家に教わるのが一番だ。そういえば、参加費などもとられなかった。高いお金を払って、レジャーランドに行くよりも、なぜか心身は充実感でいっぱい。子供たちより私の方がメモをとって勉強していたような気がする。来年も生物の調査に参加したいものだ。自然学習センターの皆さまありがとうございました!


追伸

午後は、他の担当者に息子の理科の自由研究の相談にのってもらった。息子が大阪の主人の実家の近くの田んぼからとってきたカエルについてである。息子がツチガエルと思って、自由研究のレポートを書き始めていた。ツチガエルについていろいろと調べていたのだが・・・なんと専門家の話では、ツチガエルではなく、ヌマガエルだという。田んぼの状況説明をし、カメラに収めたうちのカエルの写真を見て、ヌマガエルと判断された。うーん、これではまたまた最初からレポートをやり直さなくてはならない。ショックを味わっていたら、カエルの生態を詳しく説明してくれ、いい提案をしてくれた。私は、その詳しい知識に驚く。またしても、ありがとうございます。やはり、何事も専門家に聞くにかぎる。しかし、夏休み残るは、9日。息子よ、いったいどうやって仕上げるんだい!まだまだ息子が行きたいイベントもある。今日も頭をかかえている母であった。

予約制の自由研究の相談会は、8月31日まで行われている。うちの小学校の4年生の理科の夏休みの自由研究の宿題は、提出しなければならない。皆さまお互いがんばりましょう!