Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

紅葉の箱根湯本を散策

2010-12-06 | 日本生活雑感
仲良しのママ友と初冬の箱根湯本を散策した。
紅葉が心地いい小旅行であった。

箱根湯本は箱根の入り口のような場所だが、駅を降りると目の前に早川の涼やかな流れが目に飛び込み、蒼然とした山々が早川を囲むという大パノラマが広がっている。
小田原から小田急箱根登山電車で15分で、新宿からだと小田急ロマンスカーで1時間半という便利さ。
東京や埼玉から楽に日帰り旅行ができる。

今回は、埼玉の友達と9時過ぎに駅で待ち合わせ、新宿からロマンスカーに飛び乗り、優雅な電車の旅をおしゃべりしながら楽しみ、11時半に湯本に到着。
JRの湘南新宿ラインを使うより200円高いだけ。
ロマンスカーから見た雪におおわれた富士山の眺めは絶景でまぶしかった。
その見えてくる瞬間や相模川などの詳しい説明もまるでバスガイドのようにロマンスカーではしてくれる。
車掌さんたちの穏やかで誠意ある接客態度もすごく好感が持てた。
ぜひともロマンスカーの利用を薦める。

湯本に着いたらまずはゆば丼でランチ。
精進料理って軽いかと思ったら、意外ともつ優れもの。

さて、肝心の箱根湯本の紅葉であるが、ちょっと抱いていたイメージと違った。
山々の所々が枯れていて、色づいている木々がまばら。
友達と2人で「どうしてだろう?」と分析しながら坂道を歩く。
友達に楽しんでもらおうと前回下見に来て、回る道のりもチェックしていたので、感動が少ないのが残念。

ただ、早雲寺の裏の庭園の紅葉は冬の京都を思わせるほどの風情があり、思わずうなってしまった。
ここには北条五代のお墓も早雲から整然と順番に並んでいる。

そして、旧街道石畳へ。
江戸時代箱根の山越えは最大の難所と言われ、1680年幕府は石を敷き通行の便をよくしたという。
250mも石畳が続く。
ちょっと足が痛いが、気分は幕末。
龍馬もこの道を歩いたのかしら・・・

玉簾の滝を見て、それを所有する(?)天成園という温泉のお店でおしるこを食べて休憩した。
ここでもゆっくりおしゃべりでき、駅にもどって3時18分のロマンスカーに乗れた。
小田急の人が言うには、この3時18分はいつも混んで満席になるという。
中高年の人たちが平日は多いからみんなラッシュの前に早めに帰るのだろう。

箱根湯本は短い時間でほどよく回れるという小旅行にぴったりの場所である。
友達もリラックスした表情で帰りに何度もお礼を言ってくれた。
いやいや、はるばる一緒に行ってくれてこちらこそありがとう!
旅行をしながら、本音でさまざなことを言い合えるこういう友達を大事にしていかねばとつくづく思う。