Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

NHK朝ドラ「カーネーション」から子育ての極意を学ぶ

2012-03-08 | 日本生活雑感
ああ、大好きなNHK朝ドラ「カーネーション」の主人公、糸子がついに尾野真千子から夏木マリにバトンタッチしてしまった。
今週年月がいきなり吹っ飛んで、夏木マリ演ずる70代の糸子が突如現れる。
予想していたが、やっぱり違和感ありあり。
尾野真千子としての糸子がインパクトありすぎたせいだ。
尾野糸子のまま終わってほしかったな・・・

あのど迫力のすごみをきかせた巻き舌からくりだす迫真の演技。
泣いてもおこっても笑っても糸子としての存在感が画面いっぱいにあふれる。
ここまで徹底して視聴者にこびない演技をする女優もめずらしい!

糸子が岸和田弁ですごむとそのへんのヤクザもすごすごとひっこむ。
その啖呵を見聞きすると毎朝爽快になった。
「そうだ、そうだ、糸子よ、いけいけ!」「ざまーみろ!」とついつい応援してしまうほど。

このドラマは、世界的に有名なファッションデザイナーとして活躍するコシノヒロコ・ジュンコ・ミチコの「コシノ3姉妹」を育て上げ、自らも晩年同じ職で活躍し、2006年に死去した小篠綾子の生涯を実話に基づくフィクションストーリーにして描く。(ウイキペディア「カーネーション」より)。

若い日の糸子は突っ走っていた。
どんなに困難なことがあろうと、ひたすら上昇志向。
ちょっとだけ自分の若いころを思い出す。(あくまでちょっとだけですよ)

子どもを産んでからも馬車馬ぶりは変わらず、走り続ける。
おかげで3人の子供たちはいつもほったらかし。
子どもたちに習い事をつめて自分は仕事に没頭。

子どもの成績が悪くても気にしない。
テニスですごい成績をおさめても気にしないで自分のことで頭がいっぱい。
それでも子どもたちは個性を自分自身でのばして、自分の才能を見つけていく。
やることをときどきそっとドアの外で見ながら、「ほな、ほっといてみよか・・・」とつぶやく。
陰でせいいぱいのサポートもしながら。
もちろん常時能天気の麻生祐未演じる母のサポートも大きいが・・・(この麻生母かわいくて大好きだったわぁ)

なんて太っ腹の母親なんだろう!
こんな風にはなかなかうまくいかない。
子育てにおいてこのほおっておくということがなかなかできないもんだ。

だが、ズボラな母親ほどこのほおっておくのがいい感じに機能する。
自分で考えていつのまにか自ら行動するようになる。
そして、子どもは自然に自立していくもんだ。
うちも長男は私が世話を焼かないから自分ですべてできるようになり、自立が早かった。
長男が自分でやってくれるから楽になり、ますます任せてしまい、それに甘えている母親。

しかし、次男は思い通りにいかず、ついついあれこれ世話を焼き、命令してしまう。
そして余計なことまで言ってしまうし、勉強のことも気になる。
ときどき自分で考えて行動しだすと、めちゃうれしくなる。
じっくり子どもの話を聞くことも大事だ。
いつまでたっても子育ては難しい・・・
糸子のように太っ腹の母親になれる日は遠い。










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