Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

高校受験の夏期講習の塾はいったいどこにすればいいの?~息子はわが道を行く!

2009-06-29 | 日本の教育一般
今月は、私はほとんど毎週末高校回りで大変だ。昨日は県立浦和高校、先週末は県立蕨高校の公開授業を見学した。当の息子は、テスト勉強にいそしんでいる。先週は北辰テスト、今日明日は1学期の最重要課題、内申のきめてになる期末テスト。学校回りに行って、無駄な体力を消耗するより、テストに専念するという。息子は私の高校に対する見方も尊重してくれるので、息子が回れない分、早めに見て、情報提供し、志望校をしぼっていくことにした。

そして、頭の痛い夏期講習。普段あまり勉強しない息子も、受験とあって、さすがに夏休みは塾に行く気になってくれた。1日家で独学で勉強もだれるかと思い、塾の夏期講習をリサーチしだしたが・・・うちの周辺の大手の塾の数の多さ。栄光ゼミナール、公立に強いことで有名なサイエイスクールやあづま進学塾、サピックス、市進、そして、早稲田ゼミナールなどなど。シカゴのように、エナかサピックスと2つならすぐに選べたのに、塾を選ぶことに労力を費やす。一つ一つ塾を回って、山のような資料に目を通す。

どれもこれも、セットになっていて、夏期講習だけで、なんと10万円ぐらいする。合宿もあって、それに入れれば、20万弱かかるかも。(値段は興味がないので、よくチェックしていないが・・)息子の友達も合宿に行くという。というか、塾側から無理矢理行かされるんじゃないか?塾の資料を見ると、6時半に起床し、8時20分から夕方4時まで授業。夜7時半から個別学習をし、9時から10時40分まで確認テストとあり、11時20分に就寝とある。長野県志賀高原である。こんな素晴らしい環境で、勉強に明け暮れるのは、なんだかかわいそうだ。親は楽だ。まさに、塾に全てお任せである。

息子は国語の読解や日本史など独学でできている箇所もあるので、「こんなセットの講習は無駄なんじゃないか」と私は勝手に思う。「これって、塾のぼったくりなんじゃない!!」なんて大げさに考えたりして。日本の親は、学校というより、塾任せだ。回りを見ても、お母さん仲間はあまり学校のことを調べていない。私は、子供を塾に通わせていないので、自力で学校を調べる。高校から直接情報を得ようと思う。浦和高校の先生は、ミニ説明会のあと、個人で質問したら、帰国枠のことなど詳しく説明してくれた。高校の先生に直接あたるのは、手っ取り早い。

塾に入ってなくて、いい公立高校に入ったという子供たちも結構いる。難関私立や国立は特別な勉強をしなくてはいけないから、塾に行かないと入れないと学校の先生やみんなはいう。本当にそうなのだろうか?「しっかり、過去問をといて、学校の出題傾向を研究すれば、本当に頭のいい子なら塾なしでもいけるんじゃない」などというとてつもないことまで考えてしまう。話をした塾の先生たちも「まず塾のテストを受けて、レベル別のクラスに入って、いい成績なら国立、難関私立クラスです」というが、「そういう1回のテストってどういう意味があるのだろう?」と私は考え込んでしまった。その塾に合うかどうかまず体験をさせようと思ったが、その前にテストを受けなければいけない塾もあった。「本当の息子の学力がそんな塾の1回のテストで測られてたまるか!」とも思うし、テストを5教科受けるのって、かなりの集中力と体力を消耗する。そんなことをしている間に、本1冊読んでいたほうがよっぽど読解力はつく。高額のお金をかけて塾に徹底的に通わせ、そこまでしなくては入れないような学校なら、こちらから願い下げだわ。塾、高校とこちらにだって、選ぶ権利がある。帰国子女という他の子供たちが経験できないことを私たちの子供たちは経験して、日本にいる子供たちよりも視野は広いだろう。いろいろ冷静に考えてみたら、なんとなく、そんな強気になってきて、あらゆる情報やみんながやっていることに振り回されず、志望校も無理させず、やっぱりわが道を進ませようと決意した。息子の偏差値に合った高校に入り、のびのびと学校生活を送り、本当に行きたい大学を見つけたら、その時点で自ら死に物狂いで勉強するだろう。

サピックスに「単科ゼミ」というのがあるのを見つけた。サピは、夏期講習、単科ゼミナール受講のためのテストがないとある。「国立、難関私立向けコース」などとすべて決まったカリキュラムの講習ではなく、「関数と図形のコラボゼミ」「目からウロコの古典ゼミ」など息子の興味を引きそうな大学の授業のような雰囲気。これなら、息子がまだ勉強していない部分だけ勉強できる。時間とお金が節約できる。たとえば世界史など、受験の目的だけというわけでなく、息子の勉強をしたいという知的好奇心をあおらせるような刺激的なゼミなら、お金をかける価値がある。息子に話したら、「それいいね!」とのってきた。早速、サピの担当者と息子と3人で面談することにした。どんな内容かたのしみ~!

追伸

サピの先生との面談は、さすがに帰国子女の扱いに慣れているだけあって、的確な情報を繰り出してくる。帰国子女に人気は、慶応志木、早稲田本庄らしい。いい学校なので、ぜひ一度、志木を見学に行くよう勧められた。大宮高校は帰国子女の受け入れの歴史が埼玉の公立では古いらしい。「やっぱり、サピックスねえ・・・!もうサピで塾は決まりだわ~!」とうっとりしていたら・・・単科ゼミも高いらしい。理科や社会の1単元をとると、約1万円かかる。「いろいろ取っていたら、あっと言うまに10万になってしまいますよ」とくぎをさされた。

そして、家に帰ってゆっくりとサピックスのパンフレットの月謝を見て、目が点になってしまった。入室金3万1500円、月謝5万5800円。ウソだろ~!目を疑ってしまったほど高い!息子の中学でもサピに通っている生徒は少ない。やっぱり、おいしい話には・・・だから、みんな授業料の安めのサイエイなどに流れているってわけね。1人で納得してしまった。「また、じっくり考えねば!」と振り出しにもどってしまった。


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2 コメント

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はじめまして (りりん)
2009-07-02 08:46:10
「塾に行かないと」
「本当にそうなのだろうか」
同じ考えなので嬉しくなってコメントしちゃいました

うちはまだ中1なので受験まではまだ時間がありますが
私もこの間の大宮高校のオープンスクール行ってきました
蕨高校は中学の行事と重なっちゃって・・・

これからもブログでいろいろ教えてくださいね
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こちらもはじめまして (kuni)
2009-07-02 20:24:16
りりんさん、いいですねえ、中1なら、ゆっくりじっくり高校も吟味できて。でも、中1からオープンスクールとかごらんになっていたら、準備万端ですね。うらやましいです。こちらこそいろいろいい情報があれば、ぜひ教えてください!なんせ、日本に帰国してきたばかりで、なにもわかりません。
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