1月8日に始業式を控え、日本の小学校の短い冬休みももうすぐ終わる。小学3年生の下の息子は、名残惜しげに、最後の大きな宿題、書初めを終えた。今年の課題は、「こうし」で、学校から、書初め用の太い筆を買うように指示があり、「墨池(ぼくち)」と呼ばれる墨汁の大きめの受け皿や、書初め用の長い下敷き(縦にバランスがとれるよう3本の線が入っている)とともにセットで業者から注文した。このりっぱな形の素晴らしい太筆、「雲仙」は、息子の名前入り。なんだか本格的で、日本古来の文化のにおいがただよってくる。
書道毛筆 太筆 雲仙
息子は、大阪へ行く前の年末に一字づつ練習。ひらがななので、書くのに一見簡単に見えるが、いざ筆を使って書くと、これがなかなか思うようにいかない。とめ、はね、筆の滑り出しなど、私が説明しても、息子はなかなか取得できない。こればっかりは、練習するしかないのだろう。お習字とは、誠に奥が深い文化である。しかし、日本の小学校に11月の始めに編入してから、初めて習字で書いた「にじ」という文字は、担任の先生にほめられたので、息子は自信を持って、習字に挑んでいる。数枚書いてオシマイとする要領のいい上の息子と違って、こつこつ一つのことに長く集中して取り組むことが好きな下の息子には、こういうものが合っているのかもしれない。
息子は、自信を持って、「今日は本番だ!」と学校からもらってきた長い半紙に書き出す。10枚以上もらってきているようだ。最初の2枚は、細くって、へなちょこ文字になってしまう。少しアドバイスし、一緒に練習をしてあげる。そうすると、すぐに、元気のいい、太くて生き生きした文字が書けるようになった。
そう、字が生きている!半紙いっぱいを使って、思い切った筆遣いをしている。形や大きさが多少お手本と違っていてもいいんじゃない、これで!ほめてあげると、黙々と集中して書く息子。静かな時間が流れるとき、自分の世界を筆一本に集中。息を止めるぐらいの集中。こんな時間が持てるとは、やはり、お習字とは、日本が誇る優れた文化だとつくづく思う。
息子は、最後に書き上げた3つの作品が気に入ったようだ。この3つに名前を入れる。
しかし、私が電話をしているときに、自分でやったのだが、このうちの2枚に、小筆に墨をつけすぎて、名前の1文字が真っ黒になってしまった。せっかく、満足のいくいい作品だったのに・・・ちょっと目を離したすきに・・・なんともはや、習字のむつかしさよ!最後の1枚の名前がなんとか書き上げられた。
その後は、ほっとしたように、スイミングに行く。朝は、学校で育てている黄色いパンジーの水遣り。パンジーの花摘みと水遣りが冬休みの宿題となっている。1枚の花は、ずっと咲き続け、1枚の花は枯れ、そこからもう1枚の新しい花がついた。私たちが大阪に行っている間に、3つもつぼみがついている。
冬なのに、すごい生命力だ。この小さなパンジーがあるだけで、冬のうちの小さな庭も少しだけ華やかだ。パンジーが咲き続けるなんて、シカゴの冬では、考えられない現象。担任の先生の話では、卒業式や入学式のときに子供たちが通る道に飾るという。なんだか、心優しい試みだ。12月は、転入してきた息子のパンジーの鉢を用意しなくてはいけなくて、とても忙しいときで、ちょっと面倒くさいなあと思ったけど、(家にあった鉢を洗って用意)大事なことだったのだと気付く。冬のパンジーの水遣り・・・冬のシカゴ駐在から帰ってきて、日本でささやかな幸せを感じるひとときである。
書道毛筆 太筆 雲仙
息子は、大阪へ行く前の年末に一字づつ練習。ひらがななので、書くのに一見簡単に見えるが、いざ筆を使って書くと、これがなかなか思うようにいかない。とめ、はね、筆の滑り出しなど、私が説明しても、息子はなかなか取得できない。こればっかりは、練習するしかないのだろう。お習字とは、誠に奥が深い文化である。しかし、日本の小学校に11月の始めに編入してから、初めて習字で書いた「にじ」という文字は、担任の先生にほめられたので、息子は自信を持って、習字に挑んでいる。数枚書いてオシマイとする要領のいい上の息子と違って、こつこつ一つのことに長く集中して取り組むことが好きな下の息子には、こういうものが合っているのかもしれない。
息子は、自信を持って、「今日は本番だ!」と学校からもらってきた長い半紙に書き出す。10枚以上もらってきているようだ。最初の2枚は、細くって、へなちょこ文字になってしまう。少しアドバイスし、一緒に練習をしてあげる。そうすると、すぐに、元気のいい、太くて生き生きした文字が書けるようになった。
そう、字が生きている!半紙いっぱいを使って、思い切った筆遣いをしている。形や大きさが多少お手本と違っていてもいいんじゃない、これで!ほめてあげると、黙々と集中して書く息子。静かな時間が流れるとき、自分の世界を筆一本に集中。息を止めるぐらいの集中。こんな時間が持てるとは、やはり、お習字とは、日本が誇る優れた文化だとつくづく思う。
息子は、最後に書き上げた3つの作品が気に入ったようだ。この3つに名前を入れる。
しかし、私が電話をしているときに、自分でやったのだが、このうちの2枚に、小筆に墨をつけすぎて、名前の1文字が真っ黒になってしまった。せっかく、満足のいくいい作品だったのに・・・ちょっと目を離したすきに・・・なんともはや、習字のむつかしさよ!最後の1枚の名前がなんとか書き上げられた。
その後は、ほっとしたように、スイミングに行く。朝は、学校で育てている黄色いパンジーの水遣り。パンジーの花摘みと水遣りが冬休みの宿題となっている。1枚の花は、ずっと咲き続け、1枚の花は枯れ、そこからもう1枚の新しい花がついた。私たちが大阪に行っている間に、3つもつぼみがついている。
冬なのに、すごい生命力だ。この小さなパンジーがあるだけで、冬のうちの小さな庭も少しだけ華やかだ。パンジーが咲き続けるなんて、シカゴの冬では、考えられない現象。担任の先生の話では、卒業式や入学式のときに子供たちが通る道に飾るという。なんだか、心優しい試みだ。12月は、転入してきた息子のパンジーの鉢を用意しなくてはいけなくて、とても忙しいときで、ちょっと面倒くさいなあと思ったけど、(家にあった鉢を洗って用意)大事なことだったのだと気付く。冬のパンジーの水遣り・・・冬のシカゴ駐在から帰ってきて、日本でささやかな幸せを感じるひとときである。
娘は、おじいちゃんと遊びで筆で字を書いているんですけどね。
心を落ち着けて、きちんと正座してそうしないときれいな字が書けないものですね!
我が家で11月に購入したパンジーは、霜にあたってからは、少し元気ないです。
ビニールをかけたんだけど、ちょっと遅かったみたいです。
うちは真新しいカーペットに墨をこぼされたことがあります。
絶対に目を離してはいけません・・・情けないけど(笑)