Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

人、人、人の「彩の国進学フェア」~さいたまスーパーアリーナにて~その1

2009-07-19 | 日本の教育一般
昨日は、見渡す限り人波の中の「彩の国進学フェア」に上の息子と参加。さいたま新都心駅横のさいたまスーパーアリーナでおびただしい人と格闘しながら、埼玉県の高校の情報集めにまい進した。

朝、9時過ぎの最寄り駅。大宮方面のホームは、中学生たちでぎっしりあふれている。みんなフェアをめざしている。ほとんどの中学生たちが制服姿。ふと気がつくと、息子はリグレーフィールドのブルーのティーシャツに半ズボン。ゲッ、こんな格好だったのか!「だって、単なるフェアだぜ!」息子はほざく。さいたま新都心駅に着くと、恐ろしい人の波が襲っていた。アリーナへの道は、すでに長蛇の列。

超スローなペースで動く。蒸し暑さの中、延々とアリーナの周りをぬって待つ。「何万人の人がここにいるのかな?」「2日間で4万人ぐらいだから、今いるのは2万5000人ぐらいか?」と私。「こんなに大勢の人を見たのは、(シカゴの)リグレー観戦以来じゃないか!」とおののく息子。まるで、サッカーのワールドカップや大物ロックスターのコンサート待ちの状態だ。埼玉県下の中3生の親子がみんな集まっているって感じ。

いったいいつから高校受験がこうなったのだろうか?私たちの頃は適当に自分で本の中から調べて、公立、私立の滑り止めの学校などを見学に行って、さっさと決めた。親は一緒に学校を見に行ったのか記憶にない。いつからこんなに親がかりで学校を決めるのに時間を費やすようになったのだろうか。学校の数が多くなったのかもしれない。

さて、やっとアリーナの建物に入ったものの、またしても延々と列が続き、歩くこと歩くこと。結局会場に入れたのは、駅についた1時間後だった。会場に入ったら、またまた山のような人だかり。各学校のブースにありのようにたかっている。公立会場の方はすごい人だったので、私立の方へ向かう。息子が最初に向かったのは、埼玉県で偏差値トップの学校で、帰国子女にも人気の慶応志木。「きっと、あまり人がいないのでは」と予想したとおり、待たずにすぐに話が聞けた。質問を何も考えてこなかったので、しばしの沈黙。が、記者魂を見せるために、聞きまくった。息子は、いつになく緊張の面持ち。パンフレットを見ながら、大学受験を考えずに、のびのびと高校生活を送れる素晴らしい教育環境をうらやましいと思う。

そして、息子の次のお目当ては、立教新座。偏差値、高校野球、ともにレベルの高い私立の学校というイメージなので、チェック。待っている間、パンフレットを見ながら、「キリスト教か!」とうなっている息子。話をしてくれた若い女の先生がとても気さくて、息子にフレンドリーに話しかけてくれる。志木のときに硬かった息子も、ついついいつものように口がなめらかになる。パンフレットを見ると、施設がすごくよさそう。「今度ぜひ見学にきてね!」と先生がにっこりしたので、「ええ、ぜひ!」と答える。最後に「男子校だし」と先生。「うっそ~!男子校だったのか!」と心の中で叫ぶ私。私は、息子には共学にできれば行ってほしい。自分が共学の学校だったので、どうしても男子校というイメージがわかないのだ。しかし、すべてにおいてバランスのとれた素晴らしい学校で、息子が気に入れば男子校でもしかたがない。男子校は男子校のよさがあるのだろう。

そして、この後に息子の幼稚園時代の友達にばったり会う。すっかり変わってしまったタッちゃんだ。タッちゃんと息子は、幼稚園で3年間同じクラスで、息子はよくタッちゃんの家には遊びに行っていた。タッちゃんのお母さんには、1年間、ピアノを教えてもらった。息子は音楽は歌を歌うのがイマイチ苦手だが、音階だけはわかる。すべてタッちゃんのお母さんのおかげである。ここで、タッちゃんのお母さんが、フェアでのコツを教えてくれた。急いでぐるっと回って、興味のある学校のパンフレットをもらい、説明はそんなに聞かなくてもいいとのこと。そうだよな、待ちに待ってから、説明聞いていたら、日がくれてしまう。ここから、私たちは、偏差値60以上ある学校で、興味を引く学校のパンフレットを片っ端からもらうことにした。

すごい勢いで、各高校のブースをくまなく駆け抜ける。疲れてきたが、止まるわけにはいかない。人だかりのだだっ広いアリーナを汗をかきかき一回りして、満足。パンフレットの量はすごく、重い!中には、無理矢理パンフレットを渡す学校もある。とりあえず、食事をしにいくことに。息子は、たった私立の2校しか話を聞かなかったのだが、面白くなったらしく、もう少し数校の学校の話を聞きたいという。北辰対策の予約をある塾に入れていたが、息子はやめることにする。日曜日の北辰対策よりもここで学校の話を聞くことが大事と判断。というか、この人波にもまれて、疲れ切きってそれどころではない。息子と私が聞きたかった帰国子女にも人気の早稲田本庄は、やはり予想通り一番人気で最初からずっと列が長かった。栄東も負けず劣らず人だかり。そして、公立高校にいたっては、整理券が配られているほどみんなひたすら待っている。はたして公立も午後すくのかしら?では、また後で。~続く



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