Kuniのウィンディ・シティへの手紙

シカゴ駐在生活を振り返りながら、帰国子女動向、日本の教育、アート、音楽、芸能、社会問題、日常生活等の情報を発信。

バンクーバーオリンピック最高の闘い~浅田真央とキム・ヨナ

2010-02-27 | スポーツ一般・娯楽
バンクーバーオリンピックの最大の注目競技、女子フィギュアの浅田真央とキム・ヨナ対決は、キム・ヨナに勝利の女神は微笑んだ。
ショートプログラムでキム・ヨナの完璧な演技を見て、これは浅田の金メダルは難しいと思ったが、予想通りの結果となった。

浅田も史上初のトリプルアクセル(ショートとフリー両方で決める)を計3回も決めるという離れ技を見せたが、キムの非の打ち所のない完璧な緻密に計算されたプログラムによって、金メダルは遠のいてしまった。

日本人なら誰でも浅田を応援して金メダルを浅田にと思うだろうが、キムのあまりの高度なテクニックゆえ、キムがとって当然だとついつい思ってしまう。
不思議にくやしさが巻き起こってこない。
むしろ、アジア勢2人が金、銀を占めたという誇らしさが強い。
表彰台に上る19歳同士の美しい二人の金、銀メダリストの姿にため息。
もう絵になるとしかいいようがない!

4年前、15歳で出会ったという二人。
最初はキムが浅田に完敗だったという。
それ以来ずっとライバルとしてお互いの技を高めあってきたという。
ショートでは、浅田が先に滑り、トリプルアクセルを成功させ、その強さを見せ付けたが、それを見たキムの表情には「私のほうが上」というふてぶてしい雰囲気で、不敵な笑みさえ浮かべる余裕すら感じられた。
フリーでは滑る順番が逆で、完成度の高い演技を見せたキムの直後の浅田は、Ipodで音楽を聞き、自分を集中させ、会場の雰囲気を消し去る。
この2人の対照的な態度でも金、銀の結果が垣間見える。
この2人のメダリストの快挙はお互いが存在してこそ取れたのだ。

浅田は次のオリンピックでは金をとると心で誓っているだろうし、キムは2連覇を誓っているだろう。
国境の垣根を越えて、お互いの国の選手たちの健闘を祝福したい。



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