6月25日(土)アスニーにて、今年度初の勤務助産師セミナーが開催されました。
午前、午後とも、約20名の勉強熱心な助産師さんが集結いたしました!
午前は左古かず子先生による、「助産師の腕のみせどころ」の講義でした。
左古さんの助産師を志すきっかけ、助産師としての半生、
私たちが目指していきたい目標などお聞かせいただきました。
左古さん、そして、左古さんより先輩の大先輩方の第六感とも言えるその技は、
私たち若い助産師にとって、もはや神業です。
しかし、少しでも近づけるためには、モニターなどの機械の操作が上達することよりも、
もっともっと持っている感覚を研ぎ澄ませることが必要だと気づきました。
また、骨盤位についてのお話もありました。
「逆子を直して!」とよく外来にいらっしゃるそうですが、
外回転術はあくまでもエコー下で行うドクターの領域であること。
私たち助産師はまずは生活指導が大切で、
体を温めることだけでなく、夫婦関係など心のケア、
上の子ばかりで赤ちゃんの存在を忘れていませんか?
などの助言が大切であることを日々の実践の中で感じていることを教わりました。
赤ちゃんにお話ししながら、お尻を触って、こっちこっちと優しく誘導してあげることも
あるそうです。
でも、決して無理はしない。抵抗を感じたら絶対にそれ以上は動かさない!
赤ちゃんとの対話、もっともっとしたくなりました!
そして、午後からは、中村由美子先生による「フリースタイル分娩」についての
実習と講義でした。
まずはしっかり講義を聞いて、重力や骨格などの理論を教わりました。
そして、実習です!
まずはデモンストレーション!
四つ這い。仰臥位とは児の向きが全く反対側になるので、皆さん、一瞬「あれ?!」
座位。「とにかく、産婦さんにはぴったりくっつくことが大切!」と中村さん。
側臥位。「片側の肩甲が出たら、肛門側に赤ちゃんを招いて~」なるほど、なるほど。
立位。「落下する危険性があるので、しっかり支えて!」
皆さん、熱心に聞いてますね。
「ね、簡単でしょ?」中村さんの笑顔に、「え~?!できるかなぁ?!」とみなさん(笑)
さあ、それぞれの班に分かれて実習です!
そうそう、上手、上手。スタッフである海(まある)助産院の宮川さんも指導に入ります。
「体の向きはこちらがいいですね。」助産師のポジションも大事です。
「分娩介助の時はぴったり産婦さんに近づくように!」と中村さん。
分娩介助の介助をする中村さんも助産師さんにぴったり!
勤務されている病院で、フリースタイル分娩を取り入れていただけたらうれしいです。
それぞれの立場や思いがあり、なかなか実現困難なこともあるとは思いますが、
熱い思いで頑張って!とエールをいただき、会は終了いたしました。
先生方、ご参加いただきました皆様、長時間ありがとうございました!
次回は7月23日(土)、同じくアスニーにて第二回勤務助産師セミナーが開催されます。
午前は「コミュニケーション講座」、午後は「妊婦健診について」です。
(詳しくは、会のHPをご覧ください。http://kyoto-midwife.jp/)
地域、病院、教育機関など、様々な場で活躍している助産師達が知恵を出し合い学び合うことで、
妊産婦さんへよりよいケアが提供できますよう、私たちスタッフ一同は今年度も頑張ります!
皆様、どうぞご参加お待ちしています!
勤務助産師セミナー担当
中支部 渡邉安衣子