象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

ハゲと共に去りぬ(後半)〜負けを認めないハゲ爺に明日はない?

2020年11月10日 04時02分31秒 | 芸能&三面記事

 最低で最悪の老いぼれには2通りいる。ハゲを認めない老いぼれと、負けを認めない老いぼれだ。
 たけしが、巨泉さんのゴルフを”勝つまでやめない”と揶揄した事があった。面白い表現だと思った。
 そしてこれと全く同じ様な事を、トランプがやろうとしている。
 しかし冷静に考えて、最高裁が投票の数え直しを命じる筈もない。今やアメリカ国民はメディアも含め、トランプのハッタリと嘘に辟易してるのだから。

 ”ハゲと共に去りぬ、その2”でも書いたが、トランプの失脚は”世界の歓び”であり、トランプのハゲは”世界のお笑い”でもある。と言ったら言い過ぎだが、今やそれが現実となりつつある。


勝つまでやめない

 全世界が注目した筈の今年の大統領選挙だが、今年に限っては全世界というより、アメリカ国民が例年以上に真剣に投票した大統領選挙とも言える。
 実質上の敗北を喫した共和党のトランプ大統領も、4年前の大統領選挙よりも700万ほど票を伸ばした。一方で勝利した民主党のバイデンは、米大統領選挙史上最多の7500万票を勝ち取った。
 7100万票と、歴代現職大統領で最多となる票を獲得したトランプが、イチャモンをつけたい気持ちは解らないでもない。
 コロナ渦がなかったら、トランプの圧勝だったかも?と思うと、同情すら覚える。それだけバイデンには、強烈な”売り”がなかったと言えなくもない。

 しかし言い方は悪いが、今年の大統領選挙に関しては、”ハゲ爺と老いぼれ”の老害に近い争いだったと思う。だから私自身、殆ど興味がなかった。
 どちらが勝とうが、アメリカは早かれ遅かれ分断するし、それにトランプが”巨泉のゴルフ”同様に、敗北を認める筈がないと思ってたからだ。
 事実、トランプはそうやって”勝つまでやめない”事で、今まで勝ち組に君臨し続けてきたのだから。


ハゲ爺じゃ、やっぱり無理だ

 確かに、トランプ陣営も表向きは怒りを表に顕にしてるが、内心は”あんなハゲ爺じゃダメだ”って漏らしてるだろう。
 共和党内部でも”トランプが負けて清々した”という雰囲気もあり、事実、議会共和党は既にバイデン陣営と連絡をとり、政権交代後を見据えた準備に入ったとされる。
 また、トランプの娘婿のクシュナー上級顧問やメラニア夫人が、敗北を容認するようトランプ氏の説得に動き始めたとの報道もある。その一方で、トランプの2人の息子は徹底抗戦の構えを見せてると言う。

 寄せられたコメントにある様に、原爆を民間人の上に平気で落とす様な国に、公正や公平の健全な精神がある筈もない。
 あるのは圧倒的な武力による脅しと搾取だけだ(”老いぼれトランプ”も参照)。
 事実、ここ2度の大統領選挙は捏造と偽造の見本市みたいなものだった。 
 アメリカの歴史を振り返ると、2つの世界大戦以降は、単なる弱いものイジメの歴史である。”世界の警察”という呼び方もあるが、言い方を変えれば、”銃による脅し”である。
 朝鮮戦争が泥沼化し、ベトナム戦争で敗北を喫し、2度の湾岸戦争を捏造し、もうその時点でアメリカの民主主義は地に堕ちた。
 自由もアメリカンドリームも夢の超大国も、消滅したと思った。

 バイデンは勝利宣言をし、”分断ではなく結束を、非難よりも融和を”と呼びかけたが、所詮は絵に描いた餅である。
 トランプの4年間で、アメリカが良くなったのか悪くなったのかはわからない。
 ただ言えるのは、北朝鮮の金正恩委員長から”老いぼれ”呼ばわりされた事だけが唯一の成果だったろうか?
 確かに、コロナによる最悪のパンデミックは不運だったが、トランプが大統領に赴任した事も、アメリカにとっては最悪のパンデミックでもあったろう。


”ハゲと共に散る”?老大国アメリカ

 クリントンから続く、ブッシュ、オバマ、トランプと大統領の質が、アメリカという大国同様に著しく劣化してる様に思う。逆を言えば、世界一の大統領は誰でも務まるとも言える。
 78歳のバイデンは、アメリカ史上最高齢の大統領である。今は勝利の美酒に浸ってはいるが、アメリカを除く世界各国は老いた大統領の致命傷をほじくり出し、老いた大国の分断を心から切望するだろう。

 私が描いたシナリオは、トランプが再選し、アメリカが分断し、シビルウォー(市民戦争)という名の第二次南北戦争が勃発する事だったが、コロナ渦の為に一時中断された形となった。今やアメリカンドリームは悪夢になりつつある。
 それに、バイデンの高齢を考えると、アメリカの分断は加速する様にも思える。

 今や、”ハゲと共に去る”のはトランプではなくて、老大国アメリカなのかも知れない。



12 コメント

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死者23万人なのに (平成エンタメ研究所)
2020-11-10 09:40:30
無策で23万人が亡くなったら、普通はその政権は倒れますよね。
それなのにトランプ支持者が50%近くいる。
アメリカという国は興味深い国です。

バイデン氏は220兆の経済政策をおこなうようですが、果たしてアメリカの復活はなるか。
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引用してくれて (#114)
2020-11-10 12:38:45
ありがとう
各国首脳はバイデン勝利に祝電を打ち始めたね
順番で行くと、カナダ、英、独、仏、伊、印、日、韓。
中国とロシアと北はだんまりだ

結局、G6vsアメリカの構図が見え隠れする
つまり、世界の首脳は最初からトランプは邪魔だった
”勝つまでやめない”トランプの性癖は
アメリカの性癖でもあるんだよな
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今は傷を癒やす時だ (tokotokoto)
2020-11-10 13:04:02
勝利したバイデンは語ったけど
それはどうかな?
だって、それ以上にアメリカは他国に戦争を仕掛け、多くの国を傷つけてきました。
融合とか結束とか言うけど
そんな力や正義は公平さは今のアメリカには残ってイないような気がする。
結局、”勝つまでやってきた”アメリカが負けを認め引き下がる時、そこには勝利絶対至上主義の超大国の姿は何処にもない。

転んだサンが書いてるように、負けを認めたアメリカは分断し、自滅するのかな。
アメリカを潰すのは結局はアメリカなんだよ。
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平成エンタメさんへ (象が転んだ)
2020-11-10 22:35:16
コメント有り難うです。
アメリカ復活ですか。
どうなんでしょうか?バイデンもトランプの尻拭いは大変でしょうね。
お先真っ暗とまでは言いませんが、どうなることでしょうか?
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#114さん (象が転んだ)
2020-11-10 22:37:51
アメリカの一番の死角は内部から分断し、暴発していく事ですよね。
もともと好戦的民族の集まりですから、アメリカ国内で最大級の戦争が起きないとも限りません。
国際社会もそれを待ち望んでるのかもです。
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tokoさんへ (象が転んだ)
2020-11-10 22:42:44
すでに述べた様に、超大国の面影は何処にもありませんね。
負けを認めたくなかったら、分断し暴走するしかないんですかね。これこそが夢の超大陸と言われたアメリカの真の姿なのかな。
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大統領権限と裸の王様 (paulkuroneko)
2020-11-11 04:37:11
トランプ元大統領は裸の王様如く、派手に大統領権限を行使してましたが、結局は議会(上院&下院)で可決・承認されない限り、予算は出ないんですね。

2つの捏造された湾岸戦争ですが、転んだサンが書かれてるように、父ブッシュの時は、8兆円近い予算が可決される筈もないので、アメリカ以外の国々から9割近くの戦争資金を集め、イラクに戦争を仕掛けました。
メディアでは公表されてませんが、日本はそのうち2兆円近くを搬出しました。
息子ブッシュの時は有名な”9-11”で、今度は世界から金を集める事は不可能でしたが、大統領権限が使えるはずもなく、チェイニーが副大統領権限を下院にまで伸ばし、大量破壊兵器を捏造し、何とか議会を通しました。

詰まるとこ、トランプの4年間はカラ手形とハッタリを切っただけで、何も出来なかったとも言えるでしょうか。それに最後の年はコロナ渦でお得意の経済も大損害です。

転んだサンが言う”大統領が誰でもできる”というのは、言い換えれば”大統領は実質何も出来ない”ということなのでしょう。勿論、拒否権だけはありますが。
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paulさん (象が転んだ)
2020-11-11 06:13:09
ラムゼ・クラークの証言は今思うと圧巻ですね。しかし日本のメディアはこれを隠し通しました。
お陰で、米メディアからは”日本は金は出すが、血は流さない”と逆に非難されました。
アメリカが捏造した戦争に1兆7千億円も払ってですよ。この時点で日本のメディアは権力の傘の元にあったんです。

ただ、悲しい事にこの本は陰謀論として社会の片隅におかれた形となりました。しかし今読み返すと全てに辻褄が合うんですよね。

”真実は陰謀説よりも奇なり”というのを教えられたような気がします。
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ろくでなし大国のアメリカ (腹打て)
2020-11-11 07:45:28
ラムゼー・クラークの「いま戦争はこうして作られる」という本は出版された当初は、転んだが言ってるように、検証不足の陰謀論として、噂にすらならなかった。
しかし、公表された事実だけを時系列で並べたピエール・サリンジャー「湾岸戦争~隠された真実」でも紹介され、決してクラークの憶測ではない。
不必要な戦争により十数万人のイラク人の犠牲者を出した事は、明らかに戦争犯罪である。転んだが言う死刑になってもおかしくない大統領だ。

その父ブッシュは湾岸戦争の時、日本に1兆7千億出させたとあるが、この額はトランプが安倍に脅しを効かせ、戦闘機をバク買いさせた2兆円に匹敵する。トランプの4年間の実績と言えば、脅しで日本から掠めとったこの2兆円だけかもだ。
それに日本はアメリカというマフィアに、毎年2千億円の思いやり予算という名の”みかじめ料”を払い続けてるんだよ。

大統領がバイデンになり、220兆円規模の経済政策を行うようだが、この一部も日本が払わされるかもしれない。もしそんなアメリカなら分断し、消滅してもらった方が世界にも地球にもずっといい。
今こそ世界中が本気でアメリカを潰す勇気を持つべきだろう。
このろくでなし超大国アメリカが消滅した時、真の民主主義が生まれるかもしれない。
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腹打てサン (象が転んだ)
2020-11-11 11:49:12
私も同感です。
日本の本当の驚異は、お金の掛かり過ぎる歪んだ日米同盟かもですね。

このラムゼー・クラークの本がもっと日本人に読まれてたら、1994年の時点でアメリカの正体がはっきりと理解できたんですが。うまくメディアにかき消されました。

しかし、Twitter上では”トランプ勝利”との記事も賑わせてますね。読んでてアホ臭ですが、日本人はこうした幼稚なデマが大好きなんですね。実質トランプは敗北したんですが、Twitter上ではしぶとく戦い続けてます。

何だかこういうのを見るにつけ、アメリカは分裂する前に終わったなって感じもします。
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