真夜中の訪問者､その１２(20/5/11更新)〜楽しい夢見ますか？クレア･ディーンズ編〜

　さてと､”真夜中の訪問者”も何とか12回目を迎えました。今回は楽しい夢です。前回前々回は怖い夢を紹介しましたが､今回は明晰夢に近い夢､いや奇跡に近い夢のお話。勿論､実話です。

　夢の中にも突飛な夢がある。これはどう見ても夢だろうってのがある。そう､それが明晰夢である。ただ明晰夢ってのは､文字通り明晰な夢で､同時に非常に浅い夢だ。いや夢とは言えない夢だろう､故にすぐに覚める。”その7”と”その8”もClick参照です。

　と言っても特別な事するんではなく､そのまま明晰な夢の世界を愉しめばいい。夢にどっぷりと浸かり､脳をリラックスさせる事こそが､儚く短い明晰夢を楽しむ事になる。でもやりすぎると､脳に悪影響を与えると。　　

映画「Uターン｣と夢の舞台

　私は強烈な印象に残る映画を見た時に､その光景がそのまま夢の中で再現される事がある。今日紹介するのは､｢Uターン｣(1997)という映画の中の夢です。
　巨匠オリバー･ストーン監督､ショーン･ペン主演のサスペンス映画。借金を背負いマフィアに追われる男が､ある田舎町を訪れた所から映画は始まるが(多分)。　　
　その田舎町の錆び付いたドライブインがとても印象的に映った。友情出演してるヤンキー娘役のクレア･デインズの透く様な白い肌が､中西部のガサツで茶褐色な雑風景と相重なって､眩い程に鮮やかに映った。

　これといった展開もなく､極々平凡な作品だったが､無機質なドライブインとクレア･デインズの美貌だけが私の中では傑出していた。今から思うと､この時点で私の脳には2つの光景が強く刻まれた訳だ。

　眠りについて2時間程だろうか､いきなりその田舎町の”ドライブイン”に自分がいた。｢Uターン｣の舞台と同じ設定だった。でもその時は､流石に夢だとは気付かない。
　すると､あのハリウッドを代表する美人女優の若きクレア･ディーンズが横に座ってきて､いきなり”日本語”で話しかけてきた。
　”ココって詰まんない所よね？何処から来たの？見ない顔ね”って感じだったか。

クレア･ディーンズ参上

　この時点で､”明晰過ぎる”夢だと確信した。周りを見渡すと､店の中に数名の客がいたが､不思議と誰も全く身動きしない。店員も直立不動のまま全く動かない。
　私は席を立ち､客の一人を殴り付けた。当然客は抵抗も身動きもしない。そしてもう一人を殴った。勿論結果は同じだった。これは正真正銘の夢なのだから。

　続いて私はレジの方へ向かった。そして､レジを開け､お金を盗んだ。勿論これは夢なのだ。

　再び､あのハリウッド女優のクレア･ディーンズが話し掛けてきた。勿論､流暢な日本語だ。ここにて夢である事を200％確信した。
　”さあココを出ましょ､誰も見てないわ。何処か遠くへ行きましょ？こんな田舎はウンザリよ”といった感じだったかな。とにかく早口でペラペラ喋り続けるから､全ての会話を思い出せない程だった。

　2人で店を出た。そして夢は覚めた。時間にして3分程だったろうか。恐ろしく贅沢な夢だった。”その3”と”その4”で紹介したブロンド娘の亡霊(要Click)よりもずっと美人だった､当り前か(笑)。
　私の隣にピタリとくっつき離れれないクレア･ディーンズは､とにかく透く様な異次元の白い肌だったし､目が眩む程のブロンドだった。

　その夢は今でも強烈に私の記憶に焼き付いてる。勿論､私が見た夢のベストオブベストである。
　”されど大谷11”でも書いたが。大谷が夢に出てきた時も､彼は一方的に喋りまくった。大谷って意外に気さくで軽いなって感心した。夢に出てきたクレア･ディーンズも全く同じ印象を受けた。

最後に〜進化する夢とは？

　著名人や有名人が夢に出てくるって事は､私に何か特殊な能力があるのだろうか？いや極々普通の人間だ。霊感やテレパシーが極端に強い方でもない。
　ただ､頭の中で強く印象が残ると､不思議とその印象が夢の中で現れる事がある。明晰夢は健康に良くないとされるが､”質のいい夢”を見るって事はストレス解消にもなる。

　リーマンはゼータ関数を生き物としてイメージした筈だ。リーマンはそうしてゼータの実像を複素空間という脳内でハッキリと捉えてた筈だ。
　リーマンがオイラーのゼータ関数を複素領域という仮想空間に拡張した様に､テレビで見た光景を夢の世界へと導ければ､夢と創造力は大きく飛躍する。創造が進化する様に夢もまた進化する。

　つまり質のいい睡眠と贅沢な夢は､脳みそを健全に保つ為に､非常に有用な事だ。
　次回は､松嶋菜々子と松たか子が夢に出てきたお話しです。勿論これも実話です。