かつて”リケジョの星”から、自らの著書「あの日」(2016)の大ヒットで、今やすっかり注目のアイドルになった?小保方晴子さんの実像を今更ながら追ってみます。
6千字近いロングランで不適切な表現もあると思いますが、一気に突破します。
小保方晴子が研究者を志した動機から米国への留学、STAP細胞の論文発表とその反響。その後の大騒動の後、論文撤回を経て博士号の剥奪に至った。彼女の人生は彼女自身が狂わしたのか?それとも?
論文と愛人は誤解する為にある
実は、彼女に関するブログは2年ほど前に立てるつもりでいた。しかし、あまりにも彼女の風貌が研究者とかけ離れてたので、そのペテンに近い論文の不正と疑惑を記事にする気にすら起きなかった。それに5年前の彼女は、まだ気不味い初々しさと、罪深き後ろめたさが残ってたからだ。
結論から言えば、彼女がハーバード医師で博士バカンティ氏の愛人?だったという事なんですが、それだけでは週刊誌っぽくなる。
一方で極論を言えば、博士や研究者が彼女を”性のオモチャ”にし、同時に彼女も「STAP細胞」の論文をオモチャにしたと言えなくもない。だからといって、犯罪だとか悪いとかいう問題でもない。論文とは元々そういうもんだ。
かの”数学の巨人”ガウスだって、誤解を防ぐ為に論文の発表を控えた程だ。つまり、愛人と論文は誤解される為にある。
しかし、彼女は復活していた。整形?を施し、アイドルみたいになって見事に復活していたのだ。アレレのレ〜(笑)
以前、ブログにしようと参考にした”米誌で見る「STAP細胞」の真相とは(上)〜小保方さんは「プリンセス晴子」と呼ばれた”とのコラムは、2016年と少し古いが、数多く出回ってる週刊誌レベルの記事とは一線を画す。
そこで、このコラムから見え隠れする”小保方晴子さんの真相”に迫ります。
論文の撤回と疑惑の特許申請と
小保方氏やバカンティ氏の野心は、実はライバルの成功と自らの失敗によって駆り立てられていった。
2014年1月、小保方晴子氏らによる「STAP細胞」の論文が科学誌「ネイチャー」に発表されてから、間もなく2年半(実際は約5年)になる。
その後の論文撤回、そして共著者の1人であるチャールズ•バカンティ氏のハーバード大医学部の関連医療機関ブリガム&ウィメンズ病院(BWH)麻酔科部長辞任と続いたが、今の米国では殆どSTAP細胞にまつわるニュースを聞く事ははなくなった。
ところが最近、”ハーバード大学が世界各国でSTAP細胞に関する特許申請を行ってる”とのニュースが日本の一部メディアで流れた。
”これでSTAP細胞の存在が証明された、小保方氏の説明はやはり正しかったのだ”という報じられ方でした。
しかし、内科医師でこのコラムの著者の大西氏が調査した所、確かに特許の申請は行われてるが、それはハーバード大学としてではなく、バカンティ氏個人が行ったものだ。
正確に言えば、この論文が発表される前の2013年5月にバカンティ氏と彼の兄弟、そしてもう1人の研究者(小保方氏ではない)3名によって申請されてる。
そして、その申請の権利をバカンティ氏は同年9月に、前述のブリガム&ウィメンズ病院に譲渡した。通常、大きな特許が認められた場合、個人よりも大きな組織として所有してた方がビジネスとして有利になる為、そうしたのだと考えられる。
ただし、米特許商標庁のサイトで確認すると、この申請については”譲渡”の記録があるだけで、事実上論文の全てが否定された。
しかも、バカンティ氏はすでにハーバードを去ってるし、論文も撤回されている。何より、世界中の著名な科学者が誰1人再現できていないのに、特許が認められるなどあり得ないというのが世界の科学界の認識だ。
ではなぜ?日本でその様な極端な報道がなされたのか?
”STAP細胞”に纏わる陰謀と不正
米国では今年2月(2016)に1度だけ、”STAP細胞”が改めて注目を集めた。
それは米高級誌「ザ•ニューヨーカー」に、ダナ•グッドイヤーというスタッフライターが、「ストレステスト〜幹細胞研究におけるライバル、陰謀、不正」という記事を発表したからだ。そして記事の中でバカンティ氏の声を紹介しています。
一方で、ノーベル賞受賞者の山中伸弥•京大IPS細胞研究所所長と共に、幹細胞研究分野で最も影響力をもつ1人であるカリフォルニア大学のポール•ノフラー准教授は、”ついにバカンティ氏が口を開いた。そして、バカンティ氏と小保方氏の関係についての理解が深まった”と、この記事を賞賛し、大きな話題になった。
バカンティ氏が公式にメディアで一連の経緯について語ったのはこれが初めてで、騒動の真相の一端が明かされている為、この記事を引用しつつ、一連の騒動が”残したもの”について考えてみる。
論文が撤回された1カ月後の2014年8月、「ボストングローブ」紙は、バカンティ氏がBWHの麻酔科部長を辞任し、1年間休職すると報じた。
バカンティ氏は同紙に対し、”私はマサチューセッツ大学医学部で8年、BWHで12年、麻酔科部長を務めてきたが。私は既にピークを過ぎてる”と語った。
この1年間の”休職”宣言をしてから2年近く経つが、バカンティ氏は結局、BWHに復職しなかった。
そもそも”STAP細胞”とは?
始まりは約15年前、ボストンにあったバカンティ氏の研究室で、後に「STAP」と呼ばれる”ある細胞の仮説”が生まれた。
この仮説は、生化学分野にて歴史的にも有名な学術誌「The Journal of Biological Chemistry(細胞生化学)」に、バカンティ氏が弟のマーティンらと共に、”芽胞様細胞(Spore-Like Cells)”として発表してる。
因みに”芽胞様細胞”とは、全ての組織に存在する極めて小さな(5ミクロン以下)、休眠状態にある細胞の事。極端な低温、高温や低酸素といった”ストレスのある状況”でも生き残る事が出来る。
その仮説でバカンティ氏らは、”芽胞様細胞はケガや病気によって活性化するまで休眠し、ケガや病気で失われた組織を再生する能力を持つ”と主張したのだが。
ニューヨーカー誌の記事によると、その主張は、学会で同僚達にナンセンスだと否定された。バカンティ氏は同誌でグッドイヤーの記者に、当時を振り返り、”君たちは狂ってる。ジャンクだと分かってるぞと言われた”と語った。
幹細胞研究者たちだけではなく、教師の妻を含め、バカンティ氏がなぜこの研究を進めていたのか?当時は誰も理解できなかったのだ。
因みに、STAP細胞とは休眠した細胞を酢に浸すなどの刺激を与え、再び分化する能力を獲得させた細胞の事です(ウィキ)。
バカンティと小保方晴子との出会い
2002年、バカンティ氏はBWH麻酔科部長に就任し、大きな組織工学研究室を開設した。しかし、”ストレスによる細胞の変化”に関する研究は、バカンティ氏の専門外でした。
そこでバカンティ氏は、この研究を手伝ってくれる研究者(学生)の雇用を考えた。
その学生こそが小保方晴子だった。彼女が研究室に入ってきた瞬間、バカンティ氏は彼女こそが”心が広く聡明な女”だと感じたそうだ。
但し、同時に大きな懸念も感じた。
”主な懸念は、彼女が信頼に値するかどうかだった”。つまり日本から来た”無知でウブな”大学院生が帰国後、自分のアイデアを他人の研究室で勝手に使われる事に不安を感じたのだ。
その後、小保方氏はバカンティ氏の研究室で幹細胞の研究に没頭する。全ての実験機器の使い方や手技も習得し、”黄金の手”を持つ彼女の実験は、上手くいった筈だった。
小保方の研究助手であったジェイソン•ロス氏は記事中で、”彼女より賢い人に会った事がありません”と述懐してる。
ある時、彼女はロス氏に、”日本では女性研究者は二流扱いなのよ〜”と嘆いてみせた。
また、研究室に訪問者があった時など、彼女は手袋をとってきちんとお辞儀していた。ロス氏はそんな彼女を日本人らしいと感じ、”彼女を「プリンセス晴子」と呼んだ”とも語ってる。
そんな小保方は、研究室では常に謙虚で皆を”悦ば”せた。そして彼女自身も、バカンティ氏を”微笑ませる”事が目標だと公言していた。
バカンティ氏は、そうした忠実で勤勉で、熟練した”手技”を習得してる小保方を、正式にポストドクター(博士号を取得した研究者)として雇い、実験のデザインをする責任を与えた。
そうして彼女は、数々の実績で研究室のスタッフらの信用を得て、逆に周囲の人間は徐々に、彼女の仕事に対する”警戒”を失っていく。
つまり、”性のオモチャ”にするには、とても礼儀正しくそこそこ勤勉で小可愛い日本人女性は格好の獲物だったんですかね。
ライバルの成功と自らの失敗
実験と検証を繰り返したバカンティと小保方は、やがて自分の仮説を学会に発表するのに十分な成果を得たと考えた。但し、「ネイチャー」に論文を受理される為には、知名度の高い共著者を必要とした。
記事によれば、そこで当時の理化学研究所•再生科学総合研究センター(理研CDB)のチームリーダーとして、世界初のクローンマウス実現で高く評価されていた若山照彦氏(現•山梨大学生命環境学部教授)に協力を要請する。
そして2012年の春、「ネイチャー」に論文を投稿したが、案の定却下される。バカンティ氏は小保方に、”論文掲載を目指し挑戦を続けるか?それともここで諦めるか?”の決断を迫った。
ちょうど同じ年の秋、同じ分野でライバルでもある山中伸弥氏がノーベル生理学•医学賞を受賞したからだ。
故に、バカンティ氏の腐った野心と暴走は、ライバルの成功と自らの失敗によって更に駆り立てられていく。
以上、”新潮社フォーサイト”からでした。
バカンティ氏の奇怪で幼稚な策略
”米誌で見る「STAP細胞」の真相”の後編は、今では有料となり見れませんが。
記憶によれば、論文が却下された後、小保方氏は後述の笹井芳樹氏と共にSTAP細胞の研究を続けます。しかし何を血迷ったのか?彼女はバカンティ氏の論文(研究)をそのまま発表するという大失態を犯してしまった。流石のバカンティ氏もこれには激怒したという。
バカンティ氏と小保方氏の間には暗黙の了解があった。
”論文を提出する際は、間違ってもそのまま流すな”と。
そのバカンティ氏も、「STAP細胞」の論文が中々特許として認めてもらえない事に痺れを切らし、若く愛らしい健気な日本女性が発表すれば、何らかの進展があるだろうと安易に考えたらしい。
しかし、日本でも世界でもその稚弱な策略はバレバレだったのだ。
大騒動の元になった記者会見の後も、日本のメディアは彼女の不正と疑惑を睨みつつ、小保方晴子を”リケジョのアイドル”として大きく持て囃した。つまり、彼女は”愛され過ぎ”た、いや弄ばれ過ぎたのだ。
一方で、疑惑の究明も加速した。「ネイチャー」の論文に用いられた写真が、全く別の文脈で博士論文にも使われている事が発覚し、他の文献から出典を明記しないコピー&ペーストが大量に含まれてる事も明らかになる。その上、他の画像にも改ざんを疑われる部分が多数指摘された。
その後の展開は言わずもがなである。
小保方氏の帰国後、当時の理研CDBの副センター長の笹井芳樹氏は、彼女の研究にすぐに関心を抱いた。
小保方がバカンティ研究室での研究データを説明した時、笹井氏は”自分の指導で論文をまとめれば、ネイチャー誌に掲載される事を確信した”という趣旨を、騒動の際の会見で述べていた。
しかし、NHKの偏向報道の直後、論文共著者の笹井氏は自殺する。
米高級誌「ザ•ニューヨーカー」の記事の中で、グッドイヤー記者は、”もしこの発見でノーベル賞が受賞できなくても、莫大な富をもたらすであろう事までをも笹井氏は考えたのではないか”と推察している。
最後に〜プリンセスの”あの日”
”黄金の手” ”プリンセス晴子”など、性的なフレーズが、ポルノ大国の本場アメリカで彼女に名付けられる訳ですが。
冒頭で述べた様に、彼女が”性のオモチャ”として弄ばされた?腹いせに、STAP細胞の論文を”親父のオモチャ”にした所で、彼女が何ら責められる所はない。日本の理研研究所も同じ様に彼女を”オモチャ”にしたのだから。
バカンティ氏が最初からペテン師だった事は推測に難くない。彼は非常にハンサムな顔立ちをしている。女にモテて、女を弄んだとしても何ら不思議はない。しかし、研究を”老人のお遊び”にしちゃアカンのだ。
一方、小保方もバカンティの親父を”悦ばせる”為だけに研究所に入り浸ってたのか。もしそこで性的関係があったとしても、他のイケメン研究者と性的お遊びがあったとしても、何ら不思議ではない。
彼女はそれと引き換えに、自由に研究する場を与えてもらったんだから。それに一瞬ではあるが、”世界を支配した”のだから。
ただ、彼女の自伝「あの日〜事実を歪めたのは誰だ」では、”真実を歪めず”に語って欲しかった。非常に勇気の要る事だが、小説家で生きようと思えば尚更さらだ。
追記〜ストレステスト
小保方晴子さんが『あの日』(2016)を出版し、日本とアメリカでも話題になった時、ニューヨーカーという雑誌がタイミングよく「ストレステスト」というタイトルで記事を出した。
その記事中の小保方氏のコメントが明らかに詭弁ぽい。日本の研究所では彼女が言う様な男女差別はないし、セクハラという点ではアメリカの方がずっと酷い。
つまり、そんな露骨なストレステストに彼女は耐えきれなかった。
そもそもバカンディ博士や研究者を悦ばせるとか程度の軟弱な意志と決意ではとても認められる訳ない。結局、ストレステストに負けたって事だ。
つまり、小保方晴子さんもバカンティ氏もSTAP細胞みたいにタフじゃなかったのだ。
少し長すぎるので短くしようと思いましたが、最後にまとめとしてpaulさんのコメ追記しました。
あたかも小保方晴子さんの「あの日」をあざ笑う様な「ストレステスト」の記事ですね。
でも今こうやって振り返ると懐かしいですね。
久保方晴子さんも今はパン屋さんで充実した人生を歩んでられると思います。
”黄金の手”は健在だったんですね。
でもケーキ屋でSTAP細胞を作ってもらいましょう。
同棲相手がバカンティだと
お似合いなんけど
その割合はすごく少ないですかね。
病院と薬剤界がメガビジネスになり、政界のように腐敗する縮図が見え隠れしてそうです。
転象さんが医者嫌いになった原因が分かりました。
医者と薬剤師の関連が気になりました。
私も小説を読むと脳がゆるくなり、最後まで読み通せません。数学の時だけは鋭くなるんですがね。
でもシニア大学はいいかもですよ。これからもマイペースで。
青春時代に読んだ本は「エッセイ・推理小説・心に関するもの」でした。
小説になると、脳みその動きが鈍くなって、最後迄続きませんでした。
シニア大学の人間学コースに行ってみたいですが、あちこちと故障もあり、
色々としなあかん作業があるので(サボり過ぎていたから)、
シニア大学は「夢」にして置きます。
まさかとは思いますが。
私の考え過ぎでしょうか。
とにかく、身体をお大切にです。
でも図星かもです。
コメントどうもです。
分かりやすく書かれておられ、お疲れ様です。
ブログの方は、2020年11月頃迄は、お続け下さいませ。
TPP姫さんも早く帰って来て欲しいのですが、‥‥?
今回は「ブログを卒業します」でしたから、本気かも知れませんね。
ハズレてもいない
全ては茶番劇だったんです。記事にするのもアホ臭いんですが。
STAP細胞みたいにタフじゃなかったんだ(^o^)
でも転んだサンの記事も気合入ってるね。
ピンク色の文字に尋常じゃない執念を感じた^^;
その記事の中の小保方氏のコメントも少し詭弁ぽいです。日本の研究所では彼女が言うような男女差別はないし、セクハラという点ではアメリカの方がずっと酷い。そんなストレステストに耐えきれなかったんです。
そもそもバカンディ博士や研究者を悦ばせるとか程度の軟弱な意志と決意ではとても認められるわけないです。
性に関連する文字がピンク色で強調してある点がとても笑えました。