米下院は20日、約610億ドル(約9兆4000億円)のウクライナ支援予算を可決。内訳は、賛成が311、反対が112で、共和党が賛成101/反対112で、民主党が210/0だった。
多くのメディアは、”米国の軍事支援が再開すれば戦況は改善し、ウクライナが大敗する最悪のシナリオは避けられる可能性が高まった”と報じている。
更にゼレンスキー氏は、SNSに”戦争の拡大を防ぎ、何万人もの命を救う事になる。平和と安全は力によってのみ守られる。ありがとう米国”と投稿した。
一方でロシア側は反発し、特に大統領報道官は”想定通りだ。ウクライナが更に荒廃し、より多くのウクライナ人が死ぬ事になる”と強弁した(読売新聞)。
アメリカとロシアの弱体化
米国の防衛予算は100兆円を超えるが、今回の予算はその1/10以下である。金額だけで言えば、ウクライナを失う事を考えればだが、”比較的安い投資とも言える”との声もある。だが、あまりにも短絡すぎやしないか。
総支援額で言えば、過去2年間では10兆円を超え、今回の支援額を含めれば、約20億円となる。国別では、EUが約6兆円で、英国1兆1000億、ドイツ8700億と続き、支援額の半分以上はアメリカが払っている。
つまり、ロシア=ウクライナ戦争に、この2年間で西側諸国は20兆円近いお金を注いだ訳だが、その見返りとして何を得たのだろうか?
結果的には(悲しいかな)得たものは何1つなく、ウクライナの勝利や西側の正義どころか、多くの民間人や兵士の犠牲とインフラの被害による経済損失だけである。
因みに、ウクライナ兵の死者数は3万人を、民間人の死者も1万を、被害総額は22兆円をも超える。更に、ウクライナの復興には70兆円以上が掛かるとされている。
一方でロシアも、国防予算に1000億ドル(約15兆5410億円)以上を投入し、更に500億~1000億ドルを追加投入の可能性が報じられている。この調子だと2、3年は持つかもだが、この水準がずっと続く筈もない。
ただロシア軍は、ウクライナのエネルギー施設を集中して攻撃し、防衛産業基盤を低下させ、今夏にもウクライナ軍を壊滅させるつもりだ。事実、Forbesはこの計画は完遂されると踏んでいる。
他方、アメリカの9兆円の追加予算はすぐに尽きるだろうし、ロシアに対抗するだけの規模の援助を2、3年継続するのは不可能に思える。つまり、ウクライナの勝利は程遠いし、今のアメリカは(映画で見られる様な)ウクライナの劇的勝利を望んでいないし、それだけの力もない。
更に、このままでいけば、ウクライナの”緩慢な死”という悲しい現実だけが待ち構え、アメリカもそれを望んでる様にも思える。
元はと言えば、アメリカの策謀が起点となった今回の戦争だが、プーチンの狂気を生み、対露強硬派のバイデンの読みの甘さもあってか、アメリカの失策に終わろうとしている。
勿論当初は、”ロシアが音を上げ、停戦に持っていく”のがバイデン政権の作戦であった筈だが、これもプーチンに見透かされていた。
アメリカは過去に、2度のベトナム戦争でも、同じく2度の湾岸戦争でも大失態に陥った。もっと言えば、第二次世界大戦以降のアメリカは自らが策謀した戦争に負け続けてるのである。そして、今回も例外ではない。
一方で、ロシアもやがては国家資金が底を尽き、旧ソ連崩壊時以上の経済損失に陥るかもしれない。
つまり、世界にとって今回の戦争で唯一の戦利品は”アメリカとロシアの弱体化”との皮肉な見方も出来る。
最後に
歴史は複雑で皮肉だが、時代は正直である。
まずは、2つの世界大戦により大英帝国が崩壊し、米ソ両大国の”過ぎた”冷戦により、旧ソ連が崩壊し、今回のロシア=ウクライナ戦争でアメリカとロシアは弱体化する。
一方で、南シナ海で派遣を握ろうとする中国や中東で軍事支配を睨むイランを尻目に、サウスグローバルと呼ぶ新興大陸が旺盛を極めるだろうか。
人類も今回の戦争を機に、戦争に投資する事が莫大なる損失と損耗を生むという事にもうそろそろ気付くべきである。つまり、人類は戦争をする度に格差が広がり、貧しくなる。
一方で、軍需産業が儲かった戦争というのは2つの世界大戦だけであり、特異なケースに過ぎない。
それでもアメリカは、戦争という名の幻想を追い続ける。更に、日本はそんなアメリカの幻想に振り回され続けてきた。
ドイツの数学者ライプニッツが唱えた”予定調和”に従えば、この戦争でアメリカとロシアが弱体化すると仮定すると、途中に特異な事態が発生しても、結局は当初の予想通りに意外性のない結末に落ち着く、安易な筋書き通りのドラマとも言える。
結局、国家とは互いに独立し競ってる様に見えるが、地球全体として見れば、互いに調和し相互作用を持つかの様に見せかけてるだけで、何度戦争をしようが、人類が死滅するだけで地球自体はビクともしない。
つまり、核戦争や温暖化で地球が滅びるというのは、人類の幼稚な思い込みに過ぎない。
同じ様に、今回の戦争でアメリカとロシアが弱体化したとしても、人類全体で見れば何ら影響はないのであろう。
むしろ、この2つの両大国が消滅してくれた方が、地球にも人類にとっても実に有り難い事ではないだろうか。
そう思えば、”最悪のシナリオ”も捨てたもんじゃない。
ただ、トランプが政権に就いたとして
プーチンは停戦の条件として過度な要求をしてくるでしょうね。
つまり、実質上のロシアの勝利です。
ただ、トランプ政権になれば、既に弱体化したアメリカは分断するでしょうから
どっち転んでもアメリカとロシアはきついです。
一方で、ゼレンスキーも戦争責任の一部を背負わされ、西側に亡命するでしょうか
今から思うと、余計な事を言ってしまったかなとも思うんですが
これも戦争なんですかね。
ブタペスト覚書も失敗に終わり
今に思うと、大半はプーチンのシナリオ通りに進んでることになる。
狂気を全面に押し出し、ウクライナ国民を震え上がらせ、ウクライナ兵の士気を低下させる。
ゼレンスキーも<力こそが平和への道>とか抜かしてたけど、まんまとアメリカに洗脳されてたのかな。
真珠湾発言もその典型かも知れない。
バイデンが失脚し、トランプが政権に就いたとして、プーチンが停戦に応じたとしても
ゼレンスキーは、プーチンから一生<ネオナチ>呼ばわりされるんだろうな。
この戦争はすべきではなかった。
いや、やる必要のない戦争だった。
つまり、ウクライナにとっては十分に避けられた戦争だった筈です。
でも、バイデン政権は本気でプーチンを潰しに掛かったし、ゼレンスキーもそれにまんまと乗った。
結局犠牲になったのは、ウクライナ国民と現場の両軍の兵士ですよね。
一方でゼレンスキーは、”真珠湾を思い出してほしい。あのおぞましい朝、あなた方の国の空が攻撃してくる戦闘機で黒く染まった時の事を”と、2022年3月の米議会へのオンライン演説で訴えたらしい。
日本は過去2年で1兆7千億円をウクライナに援助しているのに、少し言い方があるだろうに
様々な意見はあろうが
真珠湾がおぞましいなら、アメリカの広島・長崎の原爆投下や、民間人を巻き込んだ大都市空爆はどうなのか?それも同列に述べて欲しかった。
結局、西側は日本の事を未だに”悪の枢軸”と思っている。
言われる通り、最初からバイデンとゼレンスキーは最初から組んでたんですよね。
悲しいかな、プーチンの狂気が今となっては、正義に思えてくるんですよ。
ともあれ、戦争というものはおぞましい。
彼はもうウクライナに勝ち目はないと、最近、負け方を模索していると思われます。
トランプなら米国はウクライナ支援を止め、それにより戦争継続が不可能となって停戦する口実が体よく出来ると言う訳です。
戦費調達が出来ない中、致し方なく終戦に至らなければならなくなったと、敗戦により自身に向けられるであろう戦争責任の転嫁と延命が可能となる。
彼が勇ましく繰り返す「徹底抗戦」のオカゲで、どれだけのウクライナ・ロシア両国民の尊い命が失われた事か。
その意味では、ゼレンスキーもプーチンと同罪であり、決して侵略に立ち向かった救国のヒーローだなんて言う誤った評価を下すべきではないのです。
米帝のロシアプーチン潰しに、アカデミー賞主演男優賞を狙ったコメディアンのゼレンスキーは、大いに利用されたと言うのが本質でしょうか。
もしかしたら、ウクライナ支援追加予算9兆円の一部でも日本が負担するんでしょうか。
その話し合いの為に、岸田はアメリカへ向かった様に勘繰る所もあります。
あまりにもタイミングが良すぎますモンね。
ターミネーターも悪くないですが
ウルトラマンやゴジラにも期待したいです。
スペシウム光線や放射熱線でアメリカやロシアや中国などの大国を一網打尽にしてほしいのですが・・・
広島サミットでネオナチゼレンスキー政権支援の旗振り役のお先棒を担がされた腑抜けキシダの珍プレーは、一体何だったのでしょうか。
毎度の事ながら、此の国はカネだけせびられ米帝の顔色窺いするバカリのスネオでしかないのが、何とも哀しい噺です。
このままでは近い将来、ターミネータの時代が到来するのも満更ではないのかと思う様になっています。