答えは勿論、YESである。
池江選手が白血病を公表したのは2019年2月、プールに戻ってきたのは昨年の3月だった。彼女自身は当初、2024年のパリ五輪に照準を合わせていたが、僅か1年強で日本選手権優勝を果たした事になる。
池江選手は、”自分が勝てるのはずっと先だと思っていた。辛くてもしんどくても努力は必ず報われるんだなと思った”と涙ながらにコメントした。
まさに、奇跡と言ってもいい偉業ではある。
この池江選手の復活劇には多くの人が感動し、病気と闘っている人にも大きな希望を与えるものになったであろう。
一方で、ネット上では”東京五輪開催に反対してる人は池江選手にそれを言えるのか?”という声も噴出する。
しかし、池江選手の復活と五輪開催をセットにして考えると、どうも今回の復活劇は”出来過ぎ”の感がしないでもない。
以下、「池江璃花子復活劇を五輪強行派が利用」より一部抜粋です。
五輪開催はアスリートの為?
”<東京オリンピックなんか中止にしろ>とか言ってる人たちは、池江璃花子にもそう言えるのかい?”
”病気を乗り越えて池江選手は東京五輪への切符を手に入れようとしてるのに、その大会の開催に反対できるのか?”
更に露骨なのは、ジャーナリストの門田隆将氏のツイートだ。
”池江選手の奇跡と涙は<五輪がアスリート”の為にある>事をマスコミや反対勢力に教えた。アスリートの努力に敬意を払い、最高の舞台を用意したい”
つまり、東京五輪はアスリートの為のもので、反対する者はアスリートの努力を踏みにじると。そう言いたいらしい。
しかし、このコロナ禍で優先させるべきは果たして”アスリート”なのだろうか?
例えば、元アスリートの増田明美氏が”スポーツに触れれば元気になる。理屈じゃない”と主張した際、五輪メダリストの有森裕子氏はこう切り替えした。
”選手の事とかスポーツの事を思うのは一旦やめてほしい・・・アスリートファーストじゃなく社会ファースト。社会がちゃんとしてないとスポーツなんて出来ない。社会があり、その下にスポーツや文化があり、五輪なんてその1つで、社会や国民に守られて存在する”
この有森氏の言葉は、アスリートではなく社会を支える国民の健康と安全を守る事が優先されるべきで、これこそが当り前の話だし、開催反対派もこの原則に立っている。
つまり、池江選手の復活とは切り離して考えるべきだろう。
”アスリートファースト”という聞こえのいい主張は、開催反対派に対してではなく五輪組織委員会と日本政府にぶつけるべき。彼らこそが”アスリートファースト”を自分たちの努力不足によって踏みにじろうとしてるのだとしたら。
それを象徴するのが、組織委が主催するテスト大会を国際水泳連盟(FINA)が中止する意向を伝えてきた件である。
日本政府は対策を講じない
テスト大会とは、IOCと開催都市の契約で五輪開催前に競技運営確認などの為に行われる。とりわけ今回は、新型コロナ感染防止に万全の対策が求められ、テスト大会の重要度は高まっていた。
しかし、東京のテスト大会で海外選手が参加するのは、飛び込みとシンクロ、バレーボールとマラソン、陸上のわずか5競技。
当然、”これだけで感染対策のテストができるのか?”との声があがった。そして、ここにきて、FINAが飛び込みとシンクロについて中止の可能性を通告(読売)。理由は、入国後の隔離措置を不安視した審判などの関係者が渡航を拒否してる事と、日本側がFINAにコロナ対策費の負担を求めてる事だ。
FINAは日本政府に対し、”開催に向け必要な措置を講じなかった”と文書で批判した(BBC)。
つまり、コロナ禍の真っ只中に五輪を開催しようというのに、組織委と日本政府はアスリートや関係者が安全だと納得できる様な対策を何ら打ち出さず、FINAはテスト大会を事実上“ボイコット”したのだ。
”アスリートファスト”を謳うなら、感染防止対策を全力で取り組むべきなのに、それすらやらない組織委や日本政府は、”人類がコロナに打ち勝った証としての東京五輪”という現実を全く無視した掛け声で開催を強行しようとする。
そこで利用されたのが、池江選手の”物語”だったとしたら?
利用される池江選手の”物語”
延期された東京五輪まで1年となった昨年7月23日、組織委は開催の機運を高めるイベントに池江選手を起用し、国立競技場からメッセージ動画を配信した。
池江選手は白い衣装で聖火を掲げ、”世の中がこんな大変な時期にスポーツの話をする事自体、否定的な声がある事もよくわかります。ただ一方で思うのは、逆境から這い上がる時には、希望の力が必要だという事です”と、熱いメッセージを発信した。
このメッセージの内容云々より、池江選手の闘病という”逆境”を組織委が利用し、”東京五輪に襲いかかったコロナ”を”逆境”として重ね合わせ様とする意図があったのは明らかだろう。
事実、この動画メッセージの演出を担当したのが、渡辺直美をブタに見立てた演出案が問題になり、辞任に追い込まれた佐々木宏氏だが(クレジットにはMIKIKO氏排除の黒幕とされる髙田佳夫代表取締役も)、当時の関係者も”池江選手が立ち向かう困難と逆境は東京五輪とも重なる”と口にしていた。
コロナ以前から効果的な暑さ対策を打ち出す事もなく、”どこがアスリートファーストなのか”と批判を浴びてきた組織委。
コロナによって開催を危ぶまれると、世論を高める為に池江選手の闘病という”アスリートの思い”を利用した。しかも、その動画を制作したのが、開閉会式を意のままに動かし電通の利益にすべく、MIKIKO氏を排除するという内部闘争を繰り広げていた人物である。
その一方で、東京五輪を開催しようというのなら、全力を傾けるべきコロナ対策な筈だが、殆どが置き去りにされてきた。
”アスリートの頑張りを踏みにじるのか”と批判は、組織委と日本政府にこそぶつけるべきではないだろうか。
ヤッパリ五輪は中止すべきだ
組織委と日本政府は”安全な大会運営を実施する”と言うばかりで、具体的かつ納得感のあるコロナ対策を、未だ市民に対して納得いく説明をしてはいない。
そんな中で五輪を強行するのは、明らかに人命軽視だ。人命は五輪開催と天秤にかける様なものではない筈。そうした明らかな現実を無視し、”五輪反対派と池江選手にもそう言えるのか”という者たちもまた、組織委と同じ様に池江選手の物語を利用しているのではないか。
しかし、池江選手の活躍を持ち出して五輪開催の強行を正当化しようとする動きは、今後大きくなっていくだろう。
実際、東京五輪開催を”人類が打ち勝った証”と最初に言い出した安倍前首相は、”池江選手、本当におめでとうございます・・・いよいよ夢の舞台。感動と勇気をありがとう。オリンピックでのご活躍を祈念しています”とツイートした。
池江選手の感動的な活躍をもって五輪開催に弾みをつけ、更に恐ろしい事に安倍応援団は”安倍元総理も体調復活され、また総理に復帰して下さい”などと言う始末。(こっちこそコロナ変異株の拡散よりも恐ろしいと思うのだが)
はっきりと言おう。池江選手が与えてくれた感動と、五輪の開催は全くの別の問題。やるべき事もやらず、アスリートや市民の安全を軽んじてきた組織委と日本政府に、五輪を開催する資格などない。五輪は中止すべきだ。
以上、LITERAからでした。
最後に〜何度も言うが五輪は中止すべきだ
東京五輪を本気で開催したいのなら、変異株検査と医療体制の充実の2つは必須だった筈だが、どちらもペケだった。その上、池江選手の復活の感動を五輪開催のカードにすり替えようとした日本政府と組織委の腐った陰謀。
多分、強引に開催したとしても、多くの国はボイコットするだろうか。感動だけで世界を呼び込めるほど、現実は甘くはない。
しかし五輪中止により、その利権に絡む腐った政治家や官僚が一掃されるのなら、逆にその方が日本の為だろう。
3兆円にまで膨れ上がった東京五輪の必要?経費だが、それだけの出費で日本政府がまともになれば安いもんだろう。そう思うのは私だけだろうか?
池江選手が復活の映像を見た時、即座に”やはりオリンピックは中止すべきだ”と確信した。
池江選手が組織委や政府に丸め込まれ、無理に復活のスケジュールを合わせたかどうかはわからない。
でも個人的に言えば、当初本人が予定してた様に、パリ五輪(2024)に合わせれば丁度よかったと思う。彼女が世界と対等に戦おうと思えば、肉体改造は必須である。それに肉体改造に伴うスイムスタイルの取得にも時間がかかる。合わせれば少なくとも2年は超える筈だ。
今の状態でオリンピックに出れば、惨敗するのは目に見えてるし、無理したツケは肝心な時に露呈する。
白血病からの復活が、東京五輪開催の原動力となると、彼女本人が安易に考えたのだろうか?周囲や家族は反対しなかったのだろうか?
それとも政府や組織委の圧力に、簡単に押し切られてしまったのだろうか?
今は日本中が彼女の復活劇の余韻に大きく酔いしれてるが、時間が経てば政府や組織委の綻びが露呈するのは見え透いている。
池江選手自身を守る為にも、周囲は彼女の復活を急がせるべきではなかった。
しかし皮肉にも、彼女の復活がパンドラの箱を開ける事になったとしたら?
その時、今感動の渦に浸ってた日本国民は何と叫ぶのだろうか?
”ノー”と言えない日本人の後悔と嘆きが、ここまで聞こえそうだ。
復活劇も作られたのかな
こういう事するから逆に反対が多くなる
今の池江選手に大切なのは
勇気じゃなくて時間なんだ
世界に対等に戦えるだけの力をつける時間
オリンピックに参加するためだけの復活じゃなく
世界と対等に戦えるための復活
そういうのが解っててね
池江選手にとっても五輪中止が理想じゃないのかな
これだけ利権オリンピックが見え隠れすると醒めてしまいます。
オリパラ開催の是非は、「池江選手が可哀想」とかいう感情論ではなく、「オリパラでコロナは蔓延しないのか」という科学で論じられるべきですよね。
裏金が回されてるとは思いませんが、でも普通は誰かが反対するでしょうし、昨年の動画も作られた感がアリアリしたから。
お陰で、彼女のイメージも悪くなったような気がします。
言われる通り、感情論で推し進めるべきではないですね。開催するなら、コロナ対策が万全である事を200%証明した上でやってほしいですね。
私は極々縮小化してと思っています。開閉式もなし。(基本的にはやること自体反対、でもやりそうなので)
池江璃花子さんを参加するために復活させるなんてことできるんですかねえ⁈
彼女自身が力がなければ叶わないことなので。今回のオリンピックに出たかったので頑張ったっていう単純なものではないのですか?!
今やオリンピックは政治の基盤の上に立ってますから、やろうと思えば何でも出来ますもん。
池江選手の復活も政治利用の手段の1つに過ぎないんですかね。それに縮小して開催するくらいなら、国民の健康と安全を第一に考えてほしいもんです。
去年の中国の旧正月時の中国人訪日客の「熱烈歓迎」方針、夏から年末へのGoTo引き延ばし、緩い緊急事態宣言、そして五輪強行などなど。目先の利益しか見てないように見えるという意味では一環してますね(笑)。
元々政治家って目先の利益しか考えない動物ですから、仕方のない事ですが、東京五輪を開催するつもりなら、もっと色んなやり方があったと思うんです。
今年の夏はオリンピックよりも、大谷劇場と阪神復活で盛り上がった方がずっと健康的なような気がします。
池江さんには同情するけど
最後は政治家に言いくるめられたのかな
彼女のピンクの口紅が何を意味するのかはわかんないけど、聖歌のランタンも安っぽく見えちゃって
これも組織委の泥臭い演出なのかな^^;
でもこれがオリンピックの現実だし、日本の実情かもね
転んだサン言ってるように、大谷クンも大活躍だし、松山選手もマスターズ優勝しちゃったし、阪神も珍しく元気だし
それだけで日本列島は盛り上がるんじゃないかしら👅
日本政府と東京都は五輪をどうしても開催したいが為に、変異株の検査は大阪ほどには積極的に行ってません。つまり、感染者数をごまかして国民を納得させようとする狙いですね。
特に、インドやEU諸国や中南米は五輪参加どころじゃないでしょうに。片肺オリンピックになるくらいなら、いっそ中止したほうがとも思いますが。第4波次第ですかね。