超電導とCBS理論
超電導といえば、物質を低温に冷やすと電気抵抗が0になる現象である。1911年、カマリン・オンネスによって発見された、その後多くの研究者の注目を浴び、数多くの実験的、理論的研究がなされた。しかしながら、実験面では多くの成果が得られた半面、理論的な面での解明は遅々として進まなかった。
1950年には超伝導体の同位体で転移温度が異なることが発見された。これに着目したJ.バーディーン(当時、ベル研究所、のちにイリノイ大学教授)は、直感的にフォノン(抵抗の微視的単位)に超伝導の原因があるとし、研究を進めた。
1956年バーディーンがイリノイに招聘したL.クーパーが、フォノンを媒介とする電子対ではエネルギーが下がることを発見した。続いて、J.バーディーン教授の大学院生であったJ.シュリーファーが超伝導状態を表す波動関数を導いて、解明の土台を築いた。
続きはこちら → http://sciencejournal.livedoor.biz/
参考 マイナビニュース: 東大ら、銅酸化物高温超電導体のメカニズムを発見
高温超伝導の科学 | |
クリエーター情報なし | |
裳華房 |
固体の電子輸送現象―半導体から高温超伝導体まで そして光学的性質 (物質・材料テキストシリーズ) | |
クリエーター情報なし | |
内田老鶴圃 |