以前YAMAHAのAVアンプDSP-AX10=写真左=を使っていたが、AAC回路がないことに気づく。AACというのは音声圧縮方式で、衛星放送の電波に乗ってやってくる。この回路がないとWOWOWなどの映画に録音されている5.1ch音声を再生できない。2chになってしまう。やむなくこのためだけにAVアンプを買い換える羽目になった。現在ではほとんどのAVアンプで採用されているはず。カタログスペックをお調べください。どれにしようか迷ったが、操作系が現在のアンプに似てるだろうと思いYAMAHAのDSP-AX2500になった。さまざまな機能が採用されているアンプらしいが、ボリュームの他は機械任せ。付属のマイクをセットしアンプ自身が最適なスピーカーバランスをセットする。耳に自信のない私にうってつけ。アンプのレポートが出来ればいいのだが、その力量はない。音が出てるかどうかが分かる程度。
AACはアップルのiTunesでも採用されている。従来のMP3より音がいいといわれているが実感はない。MP3はCDに録音されている1曲分のデータが約10分の1に圧縮されている。それでいて何ら不都合無く聞けるというのは、私の耳が高感度でない証拠だろう。だが、5.1chかステレオかの区別は出来る。なぜ5.1chにこだわるか、それは重低音につきる。迫力ある爆発シーンは重低音無くして再現できない。映画のリアルさは音なのだ。爆破シーンでは実際爆風を感じるほどだ。振動は確実に伝わる。
ステレオ再生で音は左右に広がり、列車がだんだん近づいてくる様子がリアルだった。5.1chはフロントセンタースピーカー1台、フロントR/L2台、リアR/L2台とサブウーファーで5.1個となる。全てのスピーカを駆動することによって音が立体的になり、銃弾が、あたかも前から自分をかすめ斜め後ろに飛んでいき、おおっ、ということになる。残響音はスピーカーから再生されるので、吸音さえ出来ていれば部屋作りにお金をかけなくてすむ。庶民の味方なのだ。DTSで、音が痛いという感覚を初めて覚えた。
因みに我がアンプは7.1chにまで対応する、スピーカーはさらにリアセンター2個が追加される。この音声はスピルバーグ推奨のDTS-ES音声のDVDだけ、今のところスターウオーズのみ持ている。DVDオーディオはこの5.1chを個々のアンプでアナログ再生する。「ホテルカリフォルニア」を家人と何度も聴き入った。