昔からの常連さんには渡さない。
その必要が無い。
あまりお顔に馴染みのない携行缶への給油に来られた方や、他府県ナンバーの方にお渡ししています。
2週間くらい前から。
全ての方ではありません。その時のタイミングで、
あと、理知的な方にも。
・・・やっぱり沢山の人に渡すことにしよう。
「masumiノートで検索してください」と書いた紙。
こうちゃんには「勝手にそんなもん作って渡してもらったら困るなー」と言われました。
「そんなもん見たら相手は気を悪くするだけや、それだけやったらいいけど、もし腹立てて周りに悪口を言いふらされてみぃ、売り上げが減るやないか」、と。
私も、業界の事(価格差の理由)を知った上で買いに来られる人の気分を害することはしたくはない。
だけど
業転や仕切格差が公になっていなくて価格差の説明が出来なかったときに、携行缶だけの人がレシートの単価を見て見せた、あの表情、あの言動が忘れられない。(今も胸が苦しくなる。体の奥の方が震えてくる)
だからこうちゃんにはこう言いました。
車の燃料を入れてほしくて「知ってほしい」って言ってるんと違うよ。
というより、これで車の給油に来られたら困る。
タイミング
これだけ価格差があったらそれはもうしょうがない。
でもな、
「セルフで入れさせてもらえたら、高いガソリンを買いにここまで来なくても済むねんけどなぁ」、とか言った人たちに、
セルフで入れさせてもらえない携行缶へのガソリンを、ここで買うことが出来るのは、
この店の高いガソリンを、常連として買ってくれる人がいるからやで、って言うのだけは知ってほしいねん。
地下タンクの工事を自腹を切ってしたのかて、常連さんがおるからやん。
それを知った上で、それでもこの文章に腹立てて来なくなるような人なら、それでいい。
うちの店には必要のない人や。
それにな、ガソリン・混合は携行缶のみを始めた時も、 発券店値付けカードのときだってそうやん。
こうちゃんは心配したけど、みんな分かってくれはったやん。
窓を拭いてくれないんですか?って言われて、今は無理ですって答えた人も、
タバコの火を消してくれないんだったもう来ないでくださいって言った人も、
また来てくれてはる。
そら、その時には多分腹立てはったと思うで。
でもちゃんと分かってくれはったんや。
だから私は今回も人の心のなかにある“情”とか“知性”みたいなもんを信じる。
・・・でも、もし私のせいで売り上げが減ったらゴメンな。
5月31日追記
他府県ナンバーの一見さん(若い女性2人連れ)、レシートの単価を見て「高っ!」とひと言。
この紙を渡して「全国ベースでは1日に4軒のガソリンスタンドが」と語りかけると、
「そんなんうちら関係ない、知らんわ~(嗤)」
・・・そうですよね。
6月1日追記
PBの準系列化?に頂いた、かっちんさんのコメント
>そして私達販売店の価格は決して暴利をむさぼっている価格ではないということも分かって欲しい。
携行缶だけの人を責めたくて(この記事の)紙を渡しているわけではないのです。
10円も価格差があれば敬遠されるのは当然です。
ただ、価格差の理由をきちんと知ってほしいのです。
5月25日 燃料油脂新聞より(※青系文字がmasumi)
仕切り同等の安値に憤り 「業転でも経営厳しい」
昨年から不当廉売申告事例は鹿児島、宮崎、佐賀、長崎の各県下で起こっている。
原因は安売りをメーンにした城外業者の進出が、地場業者の仕切りのような安い価格を打ち出したことから発生したものだ。
安売り店周辺業者は「われわれの仕切り程度の売り値が堂々と存在する。そのような玉を出しているのはまぎれもなく元売だ」と言葉を荒げる。
これまでも業転と系列の格差問題が議論され販売業界では石商を通して元売へ改善を要望していた。
いまだ成果はあがっておらず、むしろ量の奪い合いに元売が積極的に介入している。
差別対価問題をはじめ、子会社の安売り・量販姿勢、事後調整など、元売は環境悪化を招いている主犯だーの声も出ている。
環境改善に元売は本気で取り組むべきだ。
転業・廃業事例へ注目集まる
灯油軽油には配達需要がある。
SS閉鎖後も配達事業を続けるケースがみられるのは「地域の消費者、需要家ニーズと事業者の採算が見合っているから」
※採算が見合わない場合は...
懸命に踏ん張る 利益優先 格差10円以上も
格差販売に挑む 利益最優先の販売姿勢
消費者からの疑問の声もあるが、
生き残ることができなければ結果的に地域住民に不便な生活を強いることになってしまう。
「地域住民に不便をかけることだけは避けたい」との思いが強く、これが格差(高値)販売という姿勢を支えている。
※昔と違い、今は価格差の理由を説明できます。
消費者からの疑問、誤解を解きましょう。
商環境の厳しさに危機感 「利益確保へ意識向上を」
どこかのタイミングで意味のない競争にストップをかけなければ、将来的に商売を継続できないSSがさらに出てくる。
※このままでは、
価格競争が終わるのは2万店計画(?)が達成後で、
元売販売子会社や資本提携している大手特約店や広域量販店など(元売から支援を受けているところ)が残存者利益を得ることになると予想します。
安値店は高値店があるから安値店なのです。
そして今でも
実は安値店の方が粗利が多い...場合もあるのです。
「社説」フルサービス復権を怠るな
若年層ドライバーでセルフしか利用していないユーザーはフルサービスの存在すら知らない勢力になりつつある。
一方でフルサービスの親切な対応も地域密着のきめ細やかなサービスを知らないユーザー層が増えていることは販売業界にとっては悲しむべきことといっていい。
※若いお客さんのなかには窓を拭くとすごく感激してくれる人がいて、それがこちらにも新鮮です。
そしてやっぱり気持ちが良い。
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価格競争が始まってー
そんな中に、精製、卸業者が小売りに進出してきたのです。
“価格”は彼らの思うが儘。
系列3者店の淘汰が済んだら、今度は中小PBSSの淘汰が始まるー。
最初から予想できました。
石協の「石油製品斡旋事業」
2013年2月、全石連が「系列でも業転5割許容を」とエネ庁に訴え、
エネ庁もそれに応えた。
(ほんとうは逆かも知れないけど)
もう既に異常な価格競争に疲弊して、バタバタとガソリンスタンドが減少しているにも関わらず、
「“自由な競争を阻害することになるから” 系列販売店が業転から仕入れることを元売は黙認しなさい」、と。
「協業化して共同購入して、もっともっと価格競争しなさい」、と。
思うが儘に価格を決められる彼らを相手に。