りーとんぷ「そん」→「そん」どらろっく(ソンドラ・ロック)
サンドラ・ブロックじゃないよ。
ソンドラ・ロックは、クリント・イーストウッドの元恋人として有名。
『アウトロー』(76)や『ガントレット』(77)、『ダーティファイター』(78)、
『ブロンコ・ビリー』(80)、『ダーティハリー4』(83)などでイーストウッドの相手役を務めたことから、映画ファンにはよく知られた存在かと。
『許されざる者』(92)で娼婦を演じた女優さんが、なんとなくソンドラに似ている―そう感じた映画小僧って自分だけではなかったはず。
つまりソンドラみたいな顔が、好みだったというわけだよね。
しかし。
12年の交際ののち、ふたりは別れ、ソンドラはイーストウッドに慰謝料を求める訴訟を起こす。
こっちの勝手な言い分だけど、きれいに別れてほしかったな、、、なんつって。
ソンドラはその後、映画監督業に挑戦。
同じころにイーストウッドも監督として次々に作品を発表・・・というのが面白いところだけれども、残念ながらソンドラの演出力は「…」だったなぁ。
ただ思い返してみると。
恋人がビッグネーム過ぎて、女優として正当に評価されなかった感はあったと思う。
そこで、ソンドラの魅力が大爆発した会心の1作を紹介したい。
「とんでもないエンディング」が用意されている映画として、マニアのあいだでは伝説と化している珍作『メイクアップ』(77)。
原題を『Death Game』というこの作品は、2015年にキアヌくん主演でリメイク(=『ノック・ノック』)されていて、
この映画をきっかけにして、オリジナルに辿り着いたひとも多いみたい。
性悪、いや単に気が触れているヤッピー女ふたりが、見知らぬ男の家に乱入してきて、悪行のかぎりを尽くす。
というと近未来の暴力映画のようだが、描写そのものはチープで、そこまでの深刻さはない。
途中はほとんどポルノのようであり、バスルームで3Pを繰り広げるシーンまである。
ソンドラの肢体に息を呑むが、「くだらん!」といって途中で観るのをやめてしまうひとも居るかもしれない。
ダメ!
それだけは、絶対にダメ!!
白眉は、エンディングなのだから。
公開から何十年も経っている映画なので、そのシーンをノーカットで貼りつけても問題ないでしょう。
一夜明けて―。
散々楽しんだヤッピーふたりは、外に出て鼻歌を歌いながら歩く。
すると・・・
あまりにも唐突な幕切れで、呆気に取られた。
ただ高橋ヨシキがいうように、この展開には諸行無常感があって、なんとも味わい深いのである。
だからソンドラの代表作として、イーストウッドとの共演作ではなく、この映画を挙げるひとが多いのだった。
次回(来年)のしりとりは・・・
そんどらろっ「く」→「く」れーむ。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『原色LOVE』
サンドラ・ブロックじゃないよ。
ソンドラ・ロックは、クリント・イーストウッドの元恋人として有名。
『アウトロー』(76)や『ガントレット』(77)、『ダーティファイター』(78)、
『ブロンコ・ビリー』(80)、『ダーティハリー4』(83)などでイーストウッドの相手役を務めたことから、映画ファンにはよく知られた存在かと。
『許されざる者』(92)で娼婦を演じた女優さんが、なんとなくソンドラに似ている―そう感じた映画小僧って自分だけではなかったはず。
つまりソンドラみたいな顔が、好みだったというわけだよね。
しかし。
12年の交際ののち、ふたりは別れ、ソンドラはイーストウッドに慰謝料を求める訴訟を起こす。
こっちの勝手な言い分だけど、きれいに別れてほしかったな、、、なんつって。
ソンドラはその後、映画監督業に挑戦。
同じころにイーストウッドも監督として次々に作品を発表・・・というのが面白いところだけれども、残念ながらソンドラの演出力は「…」だったなぁ。
ただ思い返してみると。
恋人がビッグネーム過ぎて、女優として正当に評価されなかった感はあったと思う。
そこで、ソンドラの魅力が大爆発した会心の1作を紹介したい。
「とんでもないエンディング」が用意されている映画として、マニアのあいだでは伝説と化している珍作『メイクアップ』(77)。
原題を『Death Game』というこの作品は、2015年にキアヌくん主演でリメイク(=『ノック・ノック』)されていて、
この映画をきっかけにして、オリジナルに辿り着いたひとも多いみたい。
性悪、いや単に気が触れているヤッピー女ふたりが、見知らぬ男の家に乱入してきて、悪行のかぎりを尽くす。
というと近未来の暴力映画のようだが、描写そのものはチープで、そこまでの深刻さはない。
途中はほとんどポルノのようであり、バスルームで3Pを繰り広げるシーンまである。
ソンドラの肢体に息を呑むが、「くだらん!」といって途中で観るのをやめてしまうひとも居るかもしれない。
ダメ!
それだけは、絶対にダメ!!
白眉は、エンディングなのだから。
公開から何十年も経っている映画なので、そのシーンをノーカットで貼りつけても問題ないでしょう。
一夜明けて―。
散々楽しんだヤッピーふたりは、外に出て鼻歌を歌いながら歩く。
すると・・・
あまりにも唐突な幕切れで、呆気に取られた。
ただ高橋ヨシキがいうように、この展開には諸行無常感があって、なんとも味わい深いのである。
だからソンドラの代表作として、イーストウッドとの共演作ではなく、この映画を挙げるひとが多いのだった。
次回(来年)のしりとりは・・・
そんどらろっ「く」→「く」れーむ。
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明日のコラムは・・・
『原色LOVE』