ろー「ら」→「ら」んぼー
シルベスター・スタローン(以下、愛称のスライ)の代表作といえば、『ロッキー』シリーズ(76~)と『ランボー』シリーズ(82~)。
「終わりそうで終わらない」長寿シリーズであり、
前者のフルネームはロッキー・バルボア、後者はジョン・ランボー。
両者ともこころに傷を負う主人公だが、その傷が「より深い」のは後者だろう。
ベトナム戦争、主にゲリラ戦において突出する才能を発揮した兵士ジョン・ランボーが、ワシントン州の田舎町に戦友を訪ねる。
ただ町を歩いていただけなのに、ティーズル保安官(ブライアン・デネヒー)に目をつけられ、危険人物扱いされ、ほとんど不当に逮捕されるが・・・。
第1作目に派手な描写は少なく、ベトナム帰還兵の悲哀が強調されている。
保安官にナイフを突きつけ、「この山では俺が法律だ」とはいうけどね!
原題は『First Blood』。
ボクシング用語で「対戦相手を流血させること」というような意味だが、それを「先制攻撃」として冠した。
・・・ものの、主人公のネーミングのほうにインパクトがあったようで、85年のパート2以降は『ランボー』のほうをメインタイトルに変更している。
第1作目、ランボーの絶望に観客は涙した、
だからその反動で、第2作目以降の派手な展開に白けた向きが多かったのも頷ける。
尤も2と3の物語が混乱した原因はトラウトマン大佐にあり、自分なんかは、このひとこそ真の悪役だと思っているのだが笑
脚本または監督を担当したのはスライ自身、
よって本シリーズの「派手化」もスライの責任になるといっていいと思う、
けれどもスライは我々? が思っている以上にバランス感覚に優れ、時代を読む嗅覚も持っていた。
2008年の『ランボー/最後の戦場』は、
『プライベート・ライアン』(98)誕生により、ハリウッドが変えざるを得なかった戦闘描写―ヒロイックなものからリアリズム重視へ―を「きっちり」取り入れていて驚いた。
そして「最後の戦場」と冠せられた副題はやっぱりホラで笑、
2019年、『ランボー ラスト・ブラッド』が発表された。
また「ラスト」ってついてるし!
ホラだよ、またホラ!!笑
今度の敵はメキシコの麻薬カルテル。
「誰かの愛するひと」を傷つける戦争全般に対する憎悪が物語の機動力になっていて、あぁこの戦士は命あるかぎり戦いつづけるのだろうな、そういう意味では第1作目と変わらぬ男がそこに立っている。
ファンたちは、そこに感動するのだよね。
次回のしりとりは・・・
らん「ぼー」→「ぼー」だーらいん。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『カゴの直置き、あり。か、なし。か』
シルベスター・スタローン(以下、愛称のスライ)の代表作といえば、『ロッキー』シリーズ(76~)と『ランボー』シリーズ(82~)。
「終わりそうで終わらない」長寿シリーズであり、
前者のフルネームはロッキー・バルボア、後者はジョン・ランボー。
両者ともこころに傷を負う主人公だが、その傷が「より深い」のは後者だろう。
ベトナム戦争、主にゲリラ戦において突出する才能を発揮した兵士ジョン・ランボーが、ワシントン州の田舎町に戦友を訪ねる。
ただ町を歩いていただけなのに、ティーズル保安官(ブライアン・デネヒー)に目をつけられ、危険人物扱いされ、ほとんど不当に逮捕されるが・・・。
第1作目に派手な描写は少なく、ベトナム帰還兵の悲哀が強調されている。
保安官にナイフを突きつけ、「この山では俺が法律だ」とはいうけどね!
原題は『First Blood』。
ボクシング用語で「対戦相手を流血させること」というような意味だが、それを「先制攻撃」として冠した。
・・・ものの、主人公のネーミングのほうにインパクトがあったようで、85年のパート2以降は『ランボー』のほうをメインタイトルに変更している。
第1作目、ランボーの絶望に観客は涙した、
だからその反動で、第2作目以降の派手な展開に白けた向きが多かったのも頷ける。
尤も2と3の物語が混乱した原因はトラウトマン大佐にあり、自分なんかは、このひとこそ真の悪役だと思っているのだが笑
脚本または監督を担当したのはスライ自身、
よって本シリーズの「派手化」もスライの責任になるといっていいと思う、
けれどもスライは我々? が思っている以上にバランス感覚に優れ、時代を読む嗅覚も持っていた。
2008年の『ランボー/最後の戦場』は、
『プライベート・ライアン』(98)誕生により、ハリウッドが変えざるを得なかった戦闘描写―ヒロイックなものからリアリズム重視へ―を「きっちり」取り入れていて驚いた。
そして「最後の戦場」と冠せられた副題はやっぱりホラで笑、
2019年、『ランボー ラスト・ブラッド』が発表された。
また「ラスト」ってついてるし!
ホラだよ、またホラ!!笑
今度の敵はメキシコの麻薬カルテル。
「誰かの愛するひと」を傷つける戦争全般に対する憎悪が物語の機動力になっていて、あぁこの戦士は命あるかぎり戦いつづけるのだろうな、そういう意味では第1作目と変わらぬ男がそこに立っている。
ファンたちは、そこに感動するのだよね。
次回のしりとりは・・・
らん「ぼー」→「ぼー」だーらいん。
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明日のコラムは・・・
『カゴの直置き、あり。か、なし。か』