33年11月8日生まれ・88歳。
東京出身。
本人はもちろん、関わった監督や共演者などの特集上映も含め、未だスクリーンで拝む機会が多い若尾文子(わかお・あやこ)さん。
特集組まれて「当然!」であることを前提としていいますが、とても恵まれた俳優さんだと思ってます。
すんごいパフォーマンスであったにも関わらず、忘れられ「過ぎている」ひとも多いですからね~。
それにしても映画キャリア260本超!! というのは凄まじいです。
本稿でそのすべてを取り上げることは出来ませんし、すべてに触れているわけではありませんが・・・いつかは全制覇したいですなぁ。。。
<経歴>
旦那は建築家の故・黒川紀章。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/fa/aefc103d8e1903e1cd575f6ad5443f47.jpg)
大映・第5期ニューフェイス。
映画俳優デビュー作は、52年の『死の街を脱れて』。
病欠降板した久我美子の代役でした。(どちらにせよ豪華!^^)
53年―すんごいタイトルの『十代の性典』がヒットするも、批評家のウケは悪く散々な評価をくだされる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/15/910052b7f874eb5fe8c2835a3260e04e.jpg)
『青い山脈』の最初の映画化が49年ですからね、
それを受けての大映版と捉えるのが正しいと思うんです、タイトルは時代もあるでしょうが正直「大風呂敷」感はあるのではないか、、、と。
実際に観てみると、ごくフツーの青春映画なのですもの。
(なかなかの傑作だし!)
ただ若尾さんの面白いところは、同年に溝口健二による『祇園囃子』にも出演し、こちらでは批評家から大絶賛を受けているところ。
今年のヨゴレ(??)は、今年のうちにっていう笑
54年
『心の日月』『或る女』『舞妓物語』『慕情』『荒城の月』
『月よりの使者』(大映・初のカラー作品)
55年
『螢の光』『娘の縁談』『幻の馬』『弾痕街』
『月に飛ぶ雁』(初の他社=東宝出演)
56年
『薔薇の絋道館』『赤線地帯』『滝の白糸』『日本橋』『君を愛す』
57年
『銀河の都』『慕情の河』『永すぎた春』『誘惑からの脱出』
『青空娘』…初めて増村保造と組む
58年
『東京の瞳』『息子の結婚』『一粒の麦』『夜の素顔』『娘の冒険』
『螢火』(松竹作品)
59年
『最高殊勲夫人』『氾濫』『美貌に罪あり』『実は熟したり』『浮草』
60年
『女は抵抗する』『ぼんち』『安珍と清姫』『鎮花祭』
『からっ風野郎』…三島由紀夫のナルシスト演技だけでも見もの
61年
『婚期』『お嬢さん』『好色一代男』『女は二度生まれる』『妻は告白する』
62年
『雁の寺』『瘋癲老人日記』『秦・始皇帝』
『しとやかな獣』…川島雄三の最高傑作というだけでなく、若尾さんの全キャリアにおける到達点だと思ってます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/a8/ec91e47af564ae2c918c27c950ed9060.jpg)
63年
『雪之丞変化』『女系家族』『新・忍びの者』
64年
『獣の戯れ』『悶え』
『卍』
65年
『花実のない森』『女めくら物語』『清作の妻』『妻の日の愛のかたみに』
66年
『処女が見た』『氷点』『雁』『赤い天使』『処女受胎』『刺青』
67年
『雪の喪章』『夜の罠』『華岡青洲の妻』
『積木の箱』(68)、『鉄砲伝来記』(68)、『千羽鶴』(69)、『座頭市と用心棒』(70)、
石原慎太郎の原作本につづき、ひたすら笑える創りの『スパルタ教育 くたばれ親父』(70)。
このころ大映が倒産、「ほぼ専属」だった若尾さんはこれを機に活動の場をテレビドラマに移しました。
『男はつらいよ 純情篇』(71)、
『ある映画監督の生涯 溝口健二の記録』(75)や『竹取物語』(87)など「特別な場合」を除いてスクリーンに登場しなかった若尾さんが久しぶりに映画の世界に戻ってきたのは、2005年のこと。
行定勲に頼み込まれ、『春の雪』に出演。
そういえば「リアルタイム」で若尾さんの「映画的演技」に触れたのは、この作品が初だった―自分の世代、それ以下のひとにとっては、みんなそうなりましたよね。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『にっぽん女優列伝(325)和久井映見』
東京出身。
本人はもちろん、関わった監督や共演者などの特集上映も含め、未だスクリーンで拝む機会が多い若尾文子(わかお・あやこ)さん。
特集組まれて「当然!」であることを前提としていいますが、とても恵まれた俳優さんだと思ってます。
すんごいパフォーマンスであったにも関わらず、忘れられ「過ぎている」ひとも多いですからね~。
それにしても映画キャリア260本超!! というのは凄まじいです。
本稿でそのすべてを取り上げることは出来ませんし、すべてに触れているわけではありませんが・・・いつかは全制覇したいですなぁ。。。
<経歴>
旦那は建築家の故・黒川紀章。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/fa/aefc103d8e1903e1cd575f6ad5443f47.jpg)
大映・第5期ニューフェイス。
映画俳優デビュー作は、52年の『死の街を脱れて』。
病欠降板した久我美子の代役でした。(どちらにせよ豪華!^^)
53年―すんごいタイトルの『十代の性典』がヒットするも、批評家のウケは悪く散々な評価をくだされる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/15/910052b7f874eb5fe8c2835a3260e04e.jpg)
『青い山脈』の最初の映画化が49年ですからね、
それを受けての大映版と捉えるのが正しいと思うんです、タイトルは時代もあるでしょうが正直「大風呂敷」感はあるのではないか、、、と。
実際に観てみると、ごくフツーの青春映画なのですもの。
(なかなかの傑作だし!)
ただ若尾さんの面白いところは、同年に溝口健二による『祇園囃子』にも出演し、こちらでは批評家から大絶賛を受けているところ。
今年のヨゴレ(??)は、今年のうちにっていう笑
54年
『心の日月』『或る女』『舞妓物語』『慕情』『荒城の月』
『月よりの使者』(大映・初のカラー作品)
55年
『螢の光』『娘の縁談』『幻の馬』『弾痕街』
『月に飛ぶ雁』(初の他社=東宝出演)
56年
『薔薇の絋道館』『赤線地帯』『滝の白糸』『日本橋』『君を愛す』
57年
『銀河の都』『慕情の河』『永すぎた春』『誘惑からの脱出』
『青空娘』…初めて増村保造と組む
58年
『東京の瞳』『息子の結婚』『一粒の麦』『夜の素顔』『娘の冒険』
『螢火』(松竹作品)
59年
『最高殊勲夫人』『氾濫』『美貌に罪あり』『実は熟したり』『浮草』
60年
『女は抵抗する』『ぼんち』『安珍と清姫』『鎮花祭』
『からっ風野郎』…三島由紀夫のナルシスト演技だけでも見もの
61年
『婚期』『お嬢さん』『好色一代男』『女は二度生まれる』『妻は告白する』
62年
『雁の寺』『瘋癲老人日記』『秦・始皇帝』
『しとやかな獣』…川島雄三の最高傑作というだけでなく、若尾さんの全キャリアにおける到達点だと思ってます
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1b/a8/ec91e47af564ae2c918c27c950ed9060.jpg)
63年
『雪之丞変化』『女系家族』『新・忍びの者』
64年
『獣の戯れ』『悶え』
『卍』
65年
『花実のない森』『女めくら物語』『清作の妻』『妻の日の愛のかたみに』
66年
『処女が見た』『氷点』『雁』『赤い天使』『処女受胎』『刺青』
67年
『雪の喪章』『夜の罠』『華岡青洲の妻』
『積木の箱』(68)、『鉄砲伝来記』(68)、『千羽鶴』(69)、『座頭市と用心棒』(70)、
石原慎太郎の原作本につづき、ひたすら笑える創りの『スパルタ教育 くたばれ親父』(70)。
このころ大映が倒産、「ほぼ専属」だった若尾さんはこれを機に活動の場をテレビドラマに移しました。
『男はつらいよ 純情篇』(71)、
『ある映画監督の生涯 溝口健二の記録』(75)や『竹取物語』(87)など「特別な場合」を除いてスクリーンに登場しなかった若尾さんが久しぶりに映画の世界に戻ってきたのは、2005年のこと。
行定勲に頼み込まれ、『春の雪』に出演。
そういえば「リアルタイム」で若尾さんの「映画的演技」に触れたのは、この作品が初だった―自分の世代、それ以下のひとにとっては、みんなそうなりましたよね。
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明日のコラムは・・・
『にっぽん女優列伝(325)和久井映見』