Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

黄金週間のおもひで

2022-04-28 00:10:00 | コラム
厳密には「過ぎてから」ではあるものの、黄金週間の目玉映画といえば、今年はやっぱり『シン・ウルトラマン』でしょう。

5.13公開、
「今年は、これだけは劇場に行く」という友人も多い。

その友人の多くが家庭持ちで、お子さんが小さければ小さいほど「一緒に観に行っていいものか、悩みどころなんだよ」と不安を漏らす。

これは頷ける。

「通常の」「ウルトラマン」であれば遠慮などする必要もない、
しかしこの映画は「アンノ」案件であり、
熱心ではあるものの、ちょいと「メンドー」なマニアなひとたち、、、がついていると。

神経質ゆえ、子どもが騒いだ場合、トラブルに発展するのではないか―という不安。

気の毒だなぁ!!
それこそシネコンの特色を活かし、字幕/吹き替えで分けるように、単身/家族で分けられないものでしょうかね。

※いっちゃん新しい予告



さて、自分がガキだったころの黄金週間のおもひで―。

生まれて初めて「東京」で「映画」を観たのは、中学1年の黄金週間。

父・姉と松竹セントラル(銀座)で『プラトーン』(86)鑑賞。





父だって東京に慣れているわけではないので時間どおりには到着せず、ただ時代的に入れ替え制ではなく、途中入場し次の上映の途中で退場した。

翌年は、『レインマン』(88)と『カクテル』(88)のはしご鑑賞で、トム・クルーズ祭り。



2年あいて、高校2年時に渋谷のル・シネマでドパルデュー主演の『シラノ・ド・ベルジュラック』(90)。






上京後は「黄金週間に関係なく」映画を浴びることが出来る環境にある―が、ガキのころの「頑張って東京にまで出てきて映画を観る」体験の強さというものは、成人後のあらゆる映画体験より勝っているんだよね。
はっきりいって『カクテル』や『シラノ』は、映画史的に捉えれば「けっして重要ではない」作品だけれども、強烈な思い出として残っているのだもの。

これいうと父や姉に驚かれるのだが、その日、なにを食べたか・電車に乗って立っていたのか・どこから座れたのか、さらにいえば、電車で隣りに座っていたひとまで「なんとなく」覚えているんですよ。
自分にとって、映画を鑑賞する日そのものがビッグイベントだったのだろうなと。

あのころの、ちょっと眩しいほどの情熱は、いまは残念ながら、ない・・・のだろうね(^^;)

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(413)』
コメント (7)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする