Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん女優列伝(325)和久井映見

2022-04-22 00:10:00 | コラム
70年12月8日生まれ・51歳。
横浜出身。

公式プロフィール

山田洋次監督に対する複雑な感情は、度々本コラムで言及してきました。
「基本的には好きになれない」しかし、ときどき「どえらい傑作」を放つから「嫌いにもなれないし」自分の感情を抜きに語れば「やっぱりすごいひと」であると。

ただ映画に絡む三谷幸喜とはモノがちがうんです(^^;)

高校生のころ…いつ潰れてもおかしくない映画館で映写技師のアルバイトをしていました。
平日はガラガラ、土日だって(映画によっては)一桁台の動員、支配人が編み出した奇策??は、来週から公開される山田洋次の『息子』(91)に関し、家族割引きキャンペーンをおこなうことと、ふたつの座席をソファのようにくっつけた「カップルシート」の導入でした。

う~~む。
とは思いましたけど、『息子』の動員が頗るよかったわけではないですけど、なんかちょっと感動したのですよね。
支配人の足掻き? にも、『息子』の内容にも。

この映画で聾唖のヒロインを演じたのが、和久井映見(わくい・えみ)さん。
本作を観たひとに「ファックスのシーンでグッときた」というと、120%同意してくれる説、自分は唱えています。

現時点で10人くらいのひとに試し、10人とも同じリアクションでしたからね。



<経歴>

元旦那は、萩原聖人。

JR東日本「青春18きっぷ」キャンペーンガール。
第10代「ミスUP」。(=雑誌『UP TO BOY』主催)


高校生のころにスカウトされて芸能界入りを果たし、88年のテレビドラマ『花のあすか組!』(フジテレビ)で演技初挑戦。

映画俳優デビュー作は、翌年の柴田恭兵主演作『べっぴんの町』(89)。

『ぼくと、ぼくらの夏』(90)、つづく『就職戦線異状なし』(91)で注目され前述した『息子』で映画ファンのこころを掴みました。


ちなみに自分の父親のこころをつかんだのは、元旦那との出会いともなったドラマ『夏子の酒』(94、フジテレビ)でしたねぇ。



『エンジェル 僕の歌は君の歌』(92)、『復活の朝』(92)、『虹の橋』(93)、『バースデイプレゼント』(95)。

主婦やっているあいだはセーブ気味、
離婚後、再び昔のペースに戻して・・・

『丹下左膳 百万両の壺』(2004)、『茶の味』(2004)、『スクール・ウォーズ HERO』(2004)、『MAKOTO』(2005)、『日本沈没』(2006)、『椿山課長の七日間』(2006)、『そのときは彼によろしく』(2007)、
『大奥』(2010)、『プリンセス・トヨトミ』(2011)、『ロボジー』(2012)、『イン・ザ・ヒーロー』(2014)、『アゲイン 28年目の甲子園』(2015)、『LAST COP THE MOVIE』(2017)、『体操しようよ』(2018)、『いちごの唄』(2019)、『小説の神様 君としか描けない物語』(2020)、『さんかく窓の外側は夜』(2021)、
そして最新作はGW公開予定の『劇場版ラジエーションハウス』(2022)。



何度でもいいます、
この世代のひとが堂々の主演―という流れがどんどん出てこないと、映画文化は広がっていかないと思うのです。


次回のにっぽん女優列伝は、渡辺典子さんから。
「から」というより、次回で最終回です!!

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明日のコラムは・・・

『sunglasses man』
コメント (2)
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