Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

コッポラ御大だというのに!!

2024-05-19 00:10:00 | コラム
ロジャー・コーマンが鬼籍に入った。



98歳、大往生。
B級映画の帝王として知られ、100本以上の映画を創り、1セントも損をしなかったことを自慢にする憎めないひと。

というより、
映画好きであればあるほど、映画監督・プロデューサーとしてより、

若き才能にいち早く注目し、

「ギャラは安いが、映画は撮らせてやる」
「10分にいちど程度、エロと暴力を入れてくれれば、あとはなにをやってもいい」

と持ちかけ、
スコセッシ、ロン・ハワード、ジョナサン・デミ、そしてコッポラのキャリアをスタートさせてあげた「目利きのひと」という認識であろう。


合掌。
そして、ほんとうにありがとう。


さて、コッポラの新作『メガロポリス』が完成し開催中のカンヌ映画祭で披露された。

さすが?ワイナリーを売って作っただけのことはある、
なんかもう、このルックだけでとてつもない映画であろうことは分かる。はっきり分かる。ひいき目とかを抜きにしてね。


しかーし!!
徹底的に商業性を無視した、えらく実験的な作風に関係者はひよったか、配給権を得ようとする会社が現れないらしい。

フランスは、まぁ国柄的に大丈夫。

わが国は。
娘さん含めて日本びいきだし、日本の映画ファンはコッポラにやさしいし、まぁ無問題でしょう。都内二館くらいだろうけど!

いちばんの心配は、アメリカ本国かな。

いやぁ、なんとも…。

コッポラだぜ!?
分かってんのか、オメーたちはよ??
ってなものである、

なにをしたって許される「はずの」ひと。
そんなコッポラの野心を受け止めきれない国になったのか、アメリカってさ!!

もしほんとうに買い手が見つからなかったとしたら、
オスカーに次いで、またまたアメリカに失望してしまうことになるよ。

しっかりしてくれよ、この予告編で分かるでしょう、ふつうじゃないってことが。。。


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明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(139)ジョセフ・ゴードン=レヴィット』
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