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令和版・海外俳優列伝(182)デヴィッド・ボウイ

2025-01-16 00:10:00 | コラム
47年1月8日生まれ・2016年1月10日死去、享年69歳。
イギリス出身。

ボウイさんはミュージシャン(大好き!)ですが、その独特な雰囲気が鬼才監督に重宝され数々の映画に出演しています。

だから取り上げます、あくまでも俳優としてのボウイさんを。
音楽面は取り上げない、、、と書いているそばからそれを破りますかね、ひとつだけ。

グラムロックを世界的に広めたボウイさんのアルバムで好きなのは、やっぱり『ジギー・スターダスト』ですね。


72年発表なので、もちろんリアルタイムではありません。
高校生のころでした、深夜ラジオで流れていて、かっけー!なと。なんだこのひとは!?と。

そこから少し遡り、あぁボウイってミュージシャンは坂本龍一とキスしたあのイギリス人ね!!と、いろんなことがイコールで結びついていくのでした。


※そういうひとであればデヴィッド・リンチと組んでも不思議ではないし、こんな頭おかしいキャラクターだって演じられるってわけ(^^;)



<経歴>

映画俳優デビュー作は、76年の『地球に落ちて来た男』。

ミュージシャンとしてのデビューは64年、意外と時間がかかってますね。
というのも、まだデヴィッド・ボウイと名乗っていないですし、グラムロックも誕生以前です。
彼が「変身」いや「進化」かな、した途端に映画界が飛びついた流れになるので、どれだけのインパクトがあったのかが分かります。

本作のボウイは、湖に落下した宇宙船の乗組員トーマス役。
宇宙人だろうけどヒトっぽい、いかにもなキャラクターを自然体?で演じ絶賛を浴びました。



以降は音楽活動を優先しつつ、「これなら!」というホンを厳選して俳優活動を継続。
とくに80年代真ん中の活躍が目覚ましいです。

83年―オオシマの『戦場のメリークリスマス』で、陸軍大尉ヨノイ(坂本龍一)を惑わす英国陸軍少佐ジャックを演じ話題をかっさらう。


元々が中性的な雰囲気を漂わせてますからね、
ただ80年代前半でホモセクシュアル、しかも戦場を背景に持ってくる構成は大胆かつ先見性に満ち満ちていて、このあたりはさすがオオシマです。

ヒットメーカーになる直前のトニー・スコットが手がけた『ハンガー』(83)、
オールスター出演が楽しい『眠れぬ夜のために』(84)では殺し屋役、
同業のパッツィ・ケンジットと共演、ミュージシャンとしての面目躍如、、、しかし作品は低評価だったミュージカル『ビギナーズ』(86)、

そしてファンタジー大作、『ラビリンス/魔王の迷宮』(86)ではジェニファー・コネリーと共演し王ジャレスを演じる。

自分がリアルタイムで触れるのは、この作品からでした^^


さらに88年―スコセッシが悩めるイエスを描いた問題作、『最後の誘惑』でピラト総監を好演する。

すごいキャスティングだよなぁ!!


92年―リンチによる『ツイン・ピークス/ローラ・パーマー最期の7日間』では、失踪して「突然」現れるFBI捜査官フィリップ・ジェフリーズを演じる。

リンチはスティングやクリス・アイザックを起用したりと、ミュージシャンがたいへん好きなようです。


96年のアート系伝記映画『バスキア』ではアンディ・ウォーホールを楽しそうに演じたり^^


していましたが、俳優としての目立った活動はこれが最後となりました。


2016年1月10日―肝癌により死去、享年69歳。

少し前にSNSでは沢山のファンにより生誕祭投稿が展開され、眺めているだけで楽しかったですね。

まさに唯一無二の存在だったと思います!!


次回の列伝は、デヴィッド・モースさんから。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『二転三転……絶対にズンドコ興行にしてはならぬ!』
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2 コメント

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おはようございます (oyajisann)
2025-01-16 07:59:39
映画館で観たボウイはビギナーズが最後でした。
ちなみにライブで観たボウイは東京ドームが最後。
音楽もグラム・ファンキー・・・と変化に富んでる。
演じた役も同様ですね。
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oyajisannさん、 (まっき~)
2025-01-16 09:40:46
映画版のツインピークスは未見ですかね?
2017年版では、なぜか、でっかいヤカンで登場しました笑
並の監督であれば故人を出演させる場合、現代だからCG処理で再生させるはずです、しかしそこは鬼才リンチですからね、ヤカンと化してしまいました。
でもたぶん、天国のボウイさんは爆笑して喜んだと思うのです^^
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